設計・製造ソリューション展
(於 東京 2017年6月21日〜23日)

設計・製造ソリューション展 in 東京(2017年6月21日〜23日)

約9万人が詰めかけた東京ビッグサイトでのものづくり専門展
リコーは20年余の3Dプリンター活用ノウハウを披露

東京ビッグサイトにて6月21日(水)~23日(金)の3日間、ものづくり専門展「日本ものづくりワールド2017」が開催されました。
2420社が出展し、88554人(3日間合計)が訪れた大規模イベントです。
その一角をなす設計・製造ソリューション展(DMS東京)は、今年で第28回。
製造業向けにCAD、ERP、生産管理システム、そして3Dプリンターといった専門ゾーンが用意され、大いににぎわいました。
3Dプリンター/RP(Rapid Prototyping)ゾーンに出展したリコーは、4月のDMS名古屋に続いて「マニュファクチャリング」「エンジニアリングソリューション」「3Dプリンター出力サービス」と3つのコーナーに加えて、今回は新たに「新製品コーナー」を設けてお客様をお迎えしました。

ドイツ、アメリカ製の3D プリンターを新たに披露
社内外の実例も造形サンプルと共にご案内したリコーブース

今回、新たに販売開始予定のドイツenvisionTEC(エンビジョンテック)社およびアメリカHP社製の3Dプリンターをご紹介。
また、ご好評のリコー自社ブランド「RICOH AM S5500P」やD-MEC社製「ACCULASR シリーズ」について「マニュファクチャリング」コーナーに造形サンプルを展示し、それぞれの3Dプリンターの魅力をご紹介しました。

「エンジニアリングソリューション」コーナーでは、リコーグループとして20年以上にわたり3Dプリンターを活用してきたノウハウの一端として「リコーの3Dプリンター 社内実践実例」を展示。 サンプルを手にしていただきながら、お客様それぞれの現場で役立つ活用法をご提案できることをお伝えしました。

その他、まだ3Dプリンターをご購入されていないお客様、自社環境で取り扱うことのできない材料で何か造形する必要が生じたというお客様にご提供する「3Dプリンター出力サービス」の紹介コーナーでは造形物の一例を展示し、 手に取ってご確認いただきました。

画像1:ドイツ、アメリカ製の3D プリンターを新たに披露。社内外の実例も造形サンプルと共にご案内したリコーブース
画像2:ドイツ、アメリカ製の3D プリンターを新たに披露。社内外の実例も造形サンプルと共にご案内したリコーブース
画像3:ドイツ、アメリカ製の3D プリンターを新たに披露。社内外の実例も造形サンプルと共にご案内したリコーブース
画像4:ドイツ、アメリカ製の3D プリンターを新たに披露。社内外の実例も造形サンプルと共にご案内したリコーブース
画像5:ドイツ、アメリカ製の3D プリンターを新たに披露。社内外の実例も造形サンプルと共にご案内したリコーブース
画像6:ドイツ、アメリカ製の3D プリンターを新たに披露。社内外の実例も造形サンプルと共にご案内したリコーブース

新たに販売開始予定の海外製3Dプリンターを披露
より広い選択肢を用意し、ものづくり改革を支援

リコーでは2017年中を目途にドイツenvisionTEC(エンビジョンテック)社製3Dプリンターを、また今秋を目途にアメリカHP社製3Dプリンター「HP Jet Fusion 3D 4200 Printer」「HP Jet Fusion 3D 3200 Printer」の販売開始を予定しています。そこで今回は各社の3Dプリンターを直接ご覧いただきました。

高精細な造形、表面の滑らかな造形を得意とする
envisionTEC社製の3機種を参考出品

画像:高精細な造形、表面の滑らかな造形を得意とするEnvisionTEC社製の3機種を参考出品

envisionTECはドイツに本社を置くメーカーです。
同社の3Dプリンターは、プロジェクターにより紫外線を照射し樹脂を硬化させるDLP方式、光硬化性の樹脂を紫外線レーザーで一層ずつ硬化させ積層していく光造形方式を採用しており、高精細な造形、表面の滑らかな造形を得意としています。
今回は40種類以上ある同社の3Dプリンターから3機種を参考出品。
積層ピッチ最高25μm、XY解像度(平面)も50μmという超高精細な造形を実現する「Perfactory 4 Standard XL」、安定した精度と低ランニングコストが魅力の「ULTRAR 3SPR」、大型でコンセプトモデルから機能パーツまで幅広い造形が可能な「Vector 3SPR」をご覧いただき、関心を寄せていただいた方々にその特徴をご説明させていただき、多くのお客様から高い評価をいただきました。

> エンビジョンテック社との販売特約店契約について

画像1:新たに販売開始予定の海外製3Dプリンターを披露。より広い選択肢を用意し、ものづくり改革を支援
画像2:新たに販売開始予定の海外製3Dプリンターを披露。より広い選択肢を用意し、ものづくり改革を支援
画像3:新たに販売開始予定の海外製3Dプリンターを披露。より広い選択肢を用意し、ものづくり改革を支援
画像4:新たに販売開始予定の海外製3Dプリンターを披露。より広い選択肢を用意し、ものづくり改革を支援
画像5:新たに販売開始予定の海外製3Dプリンターを披露。より広い選択肢を用意し、ものづくり改革を支援
画像6:新たに販売開始予定の海外製3Dプリンターを披露。より広い選択肢を用意し、ものづくり改革を支援

3つのユニットで生産効率を高めるHP社の新型機種
日本で初めてその全容を公開

画像1:3つのユニットで生産効率を高めるHP社の新型機種、日本で初めてその全容を公開

欧米では2016年に登場し、そして日本でもいよいよ新発売となる「HP Jet Fusion 3D 4200 Printer」「HP Jet Fusion 3D 3200 Printer」。
3Dプリンター本体とプロセッシングステーション、そして可動式のビルドユニットからなる大きな装置です。

この機種の主な長所は3点です。
第一に、最終製品にも安心して使える造形品質。
アメリカのHP社が30年以上にもわたりインクジェットプリンターで培ってきた技術を応用しつつ、温度管理を徹底した設計により高精細なものづくりを実現します。

第二に生産効率の高さ。
可動式のビルドユニットを複数用意すれば、本体で造形を行いつつ、同時にプロセッシングステーションで造形物の後処理と次回造形の準備を進めることができます。

第三に低コストで生産できること。
このシステムでは本体での造形後、プロセッシングユットで固まっていない材料をバキュームで取り除きます。 そのとき吸い出した粉状の材料を未使用の材料と自動的に混ぜ合わせることができるのですが、材料の再利用率が80%にも上ります。つまり無駄を省きコストを抑える生産体制が得られるのです。

> 日本HPとの販売協業について

画像2:3つのユニットで生産効率を高めるHP社の新型機種、日本で初めてその全容を公開
画像3:3つのユニットで生産効率を高めるHP社の新型機種、日本で初めてその全容を公開
画像4:3つのユニットで生産効率を高めるHP社の新型機種、日本で初めてその全容を公開
画像5:3つのユニットで生産効率を高めるHP社の新型機種、日本で初めてその全容を公開
画像6:3つのユニットで生産効率を高めるHP社の新型機種、日本で初めてその全容を公開
画像7:3つのユニットで生産効率を高めるHP社の新型機種、日本で初めてその全容を公開

ハイエンドモデル2機種の造形サンプルで
“違い”がわかる「マニュファクチャリング」コーナー

このコーナーでご用意したのは、リコーブランドの3Dプリンター「RICOH AM S5500P」と、D-MEC社による高精細光造形装置ACCULASR シリーズの造形サンプルです。
いずれも高精細という共通点はあるものの、異なる特色を持っています。

> リコーの取り扱う3Dプリンター一覧

実用実験に対応でき、大型パーツも造形できる
リコー自社ブランド「RICOH AM S5500P」

高機能を追求したリコーのハイエンドモデル「RICOH AM S5500P」については今回、解説映像「早分かりシアター」でご紹介し、あわせてこの装置で造形したサンプルをご覧いただきました。
この3Dプリンターの特徴は自動車をはじめ最終製品によく利用されている樹脂材料で耐久性のある造形物を製作できることです。
実際に熱に強いナイロン6で造形し耐熱試験ができるインテークマニホールドや、靭性を備えたポリプロピレンで造形した嵌合(かんごう)評価のための自動車内装パーツなどの機能試作サンプルと、 ホイールやバンパーといった大型のモデル試作サンプルを展示し、多くのお客様に興味深くご覧頂きました。
また最新の樹脂材料素材として用途が広がっている「PBT」についても3Dプリンターで使える材料として現在リコーで開発を進めており、そのサンプル展示に多くの方に足を止めていただきました。

> RICOH AM S5500P  商品詳細

画像1:実用実験に対応でき、大型パーツも造形できるリコー自社ブランド「RICOH AM S5500P」
画像2:実用実験に対応でき、大型パーツも造形できるリコー自社ブランド「RICOH AM S5500P」
画像3:実用実験に対応でき、大型パーツも造形できるリコー自社ブランド「RICOH AM S5500P」
画像4:実用実験に対応でき、大型パーツも造形できるリコー自社ブランド「RICOH AM S5500P」

D-MEC社製ACCULASR の造形サンプルは
美しいまでに高精細な逸品

紫外線レーザースポットを走査し、紫外線硬化樹脂を硬化・積層するD-MEC社製の光造形3Dプリンター「ACCULASRシリーズ」。
高靱性材料で造形した高精細なコネクターや、人気ドラマに登場したロケットのエンジンモデルが注目を浴びました。
高精細で小~大型の造形ができ、また豊富な材料ラインナップがあるため、多くのお客様から高い評価をいただきました。

> ACCULASR BA-85S/45S/30S/30Hの商品詳細

画像:D-MEC社製ACCULASR の造形サンプルは美しいまでに高精細な逸品

幅広いラインナップから用途に合った1台をご提案する
「エンジニアリング」コーナー

20余年にわたり3Dプリンターを活用してきたリコーグループのノウハウを活かし、複数メーカーの中からお客様に最適な機種の導入をご提案いたします。 今回は2機種の実機と造形サンプルに加え、リコーでの実例をご紹介し、現場で磨いてきたノウハウの一端をお伝えしました。

滑らかな表面仕上げが魅力のマルチジェッティング方式
3D Systems社のProJetR MJP2500

噴射した樹脂を紫外線で固めて積層するマルチジェッティング方式は高精細で滑らかな表面のものづくりができることが特徴です。
リコーではこの方式の3Dプリンターを、複合素材対応シリーズ、多種素材対応シリーズ、高精細シリーズ、エントリーシリーズと幅広く取り扱っています。

今回展示した3D Systems社製のProJetR MJP2500は、中堅にあたる高精細シリーズの1つとして支持されています。
新たにこの機種で扱える透明な素材も登場したため、その造形サンプルも手に取ってご覧いただき、精度の高さを体感いただきました。

> 3D Systems ProJetR MJP 2500 商品詳細

画像1:滑らかな表面仕上げが魅力のマルチジェッティング方式、3D Systems社のProJetR MJP2500
画像2:滑らかな表面仕上げが魅力のマルチジェッティング方式、3D Systems社のProJetR MJP2500
画像3:滑らかな表面仕上げが魅力のマルチジェッティング方式、3D Systems社のProJetR MJP2500
画像4:滑らかな表面仕上げが魅力のマルチジェッティング方式、3D Systems社のProJetR MJP2500

強度と耐熱性の高さを特徴とする材料押出堆積法/FDM方式
Stratasys社のFortus 450mc

熱で溶かした樹脂を押し出して積層する材料押出堆積法/FDM方式は強度と耐熱性に優れた素材を扱えることから、試作品や治具、簡易型などの造形に幅広く用いられています。
リコーでは最大914×610×914mmサイズのモデルを造形できるハイエンドモデルから、デスクトップ型のエントリーモデルまで幅広く取り扱っており、今回はハイエンドモデルのStratasys社製「Fortus 450mc」とその造形サンプルを展示しました。
最終製品としても活用されている本機種のサンプルをみていただき、その活用の幅をご紹介いたしました。

> Stratasys Fortus 450mcの商品詳細

画像1:強度と耐熱性の高さを特徴とする材料押出堆積法/FDM方式、Stratasys社のFortus 450mc
画像2:強度と耐熱性の高さを特徴とする材料押出堆積法/FDM方式、Stratasys社のFortus 450mc
画像3:強度と耐熱性の高さを特徴とする材料押出堆積法/FDM方式、Stratasys社のFortus 450mc
画像4:強度と耐熱性の高さを特徴とする材料押出堆積法/FDM方式、Stratasys社のFortus 450mc

多様化するご要望にお応えすべく幅広いサンプルをそろえた
「3Dプリンター出力サービス」コーナー

お客様からお預かりした3Dデータをもとに、リコーの技術者が最適な造形の提案を行う「3Dプリンター出力サービス」。
今回のブースでは大型な造形物を含め、多彩なサンプルをご用意しました。

様々なニーズに対して最適な方法をご提案

意匠確認に機能検証、あるいは小ロット最終製品の生産など、リコーの「3Dプリンター出力サービス」に寄せられるニーズはさまざまです。
また最近は治具などを百個単位で用意したいといったお声もあり、ご要望の多様化には、それだけものづくりの現場における3Dプリンターの存在感が高まってきたことを示していると考えられます。
今回は、そのようなお客様にむけて「試作」「工業模型」「サービスパーツ」の3つに分けて展示。その各々で多くのお客様から共感の声をいただきました。

リコーでは3Dプリンターをお持ちでないお客様にはもちろん、社内にある機種では対応できない素材やサイズ、数量といった課題にも対応すべく、幅広い3Dプリンターラインアップをご用意。
造形物に求める用途やご予算に応じて、最適な方法を提案させていただいています。

> 3Dプリンター出力サービスの詳細

画像1:多様化するご要望にお応えすべく幅広いサンプルをそろえた「3Dプリンター出力サービス」コーナー
画像2:多様化するご要望にお応えすべく幅広いサンプルをそろえた「3Dプリンター出力サービス」コーナー
画像3:多様化するご要望にお応えすべく幅広いサンプルをそろえた「3Dプリンター出力サービス」コーナー
画像4:多様化するご要望にお応えすべく幅広いサンプルをそろえた「3Dプリンター出力サービス」コーナー
画像5:多様化するご要望にお応えすべく幅広いサンプルをそろえた「3Dプリンター出力サービス」コーナー
画像6:多様化するご要望にお応えすべく幅広いサンプルをそろえた「3Dプリンター出力サービス」コーナー
RICOH Rapid Fabのご案内

展示会で出展した機器、造形物は
新横浜、名古屋、大阪でもご覧いただけます

今回の展示会で展示した機器、造形物は弊社の『RICOH RapidFab』でもその一部がご覧いただけます。
業務のなかで長年3Dプリンターを活用してきたリコーの技術者が、3Dプリンターの導入から運用までお客様のあらゆるご相談を承ります。
是非、ご来場ください。

詳細はこちら

画像:展示会で出展した機器、造形物は新横浜、名古屋、大阪でもご覧いただけます
  • イベント&セミナーTOPへ