おすすめ機種 Pick up 「Stratasys Objet30 Pro」

デスクトップ機の常識を変える、手軽なラピッドプロトタイピングマシン。

コンパクトでありながら高性能。バランスの取れた使いやすい一台。

画像:コンパクトでありながら高性能。バランスの取れた使いやすい一台。

デスクトップ機である「Objet30 Pro」を一言で表すと、非常にバランスの良いモデルということに尽きると思います。高精度な試作品の実現と少ないフットプリントが両立されています。他のデスクトップ機に比べて、表面が滑らかな造形品や小さな部品、薄い板状の部品などを表現することが可能です。もちろん、カタログスペック上の積層ピッチは28μmなので本当のハイエンド機には劣りますが、一般的な試作品をつくるのには十分な精度ではないでしょうか。
また、大掛かりな空調設備などが必要ないというのもこの機種の大きな特長です。使用中に素材が飛び散ったりしませんし、音に関してもほとんど気にならない程度ですので、設計の現場でデスクの傍らに置いて、ストレスなくお使いいただけると思います。
※ 透明樹脂使用時は16μm

透明素材、高耐熱素材をはじめ、8種類のマテリアルに対応。

「Objet30 Pro」で使える8種類の素材は、大きく4つのカテゴリに分けられます。1つ目は、ホワイト、ブラック、ブルー、グレーの4種類が使える硬質で不透明な素材。2つ目は透明な素材。3つ目は高耐熱素材。4つ目は強靱性、高耐久といった特長を持った素材です。この中で特に注目していただきたいのが、透明素材と高耐熱素材が使えるようになったという点です。これは、2014年現在でデスクトップ機としては「Objet30 Pro」だけの特長となっています。
透明素材を用いることで、シースルーモデルでの形状確認や流動試験での活用といったような可視化が可能になります。外観の形状と併せて中身を見せたいような機器のサンプルの展示などに有効なのではないでしょうか。耐熱素材は、照明の強い環境での展示モデルや、塗装・接着、金属皮膜の後処理などが必要な場合に幅広く活用していただけます。

リコーの研究所にも導入。設計者の“待ち時間”軽減を実現。

画像:リコーの研究所にも導入。設計者の“待ち時間”軽減を実現。 (株)リコー コーポレート統括本部 新規事業開発センター AM事業室  内田 貴之
(株)リコー コーポレート統括本部 新規事業開発センター AM事業室 内田 貴之

試作を外注に出すとリードタイムが非常に長く、1週間から2週間かかってしまう。その間、設計者は何もすることができません。ラピッドプロトタイピングマシンとして優れた性能を持っている「Objet30 Pro」を導入していただければ、この時間を大きく短縮することができます。マテリアルジェッティング方式の機種は比較的出力速度に優れているのですが、その中でもこのマシンは速さを強調できるスペックとなっています。また、ボディはコンパクトですが、小さなパーツであれば一度に10個や20個の出力が可能ですので、この点も試作品づくりの速度向上につながります。
コンパクトなボディ、控え目な導入コストという特長を持つこの機種は、メーカー様はもちろん、デザイン事務所や教育の現場でも活用していただけると思います。実際、リコーの研究所にも導入しているのですが、稼働率も非常に高く試作を行ううえで十分に活用できているという報告を受けています。

写真提供・撮影協力:アルテック株式会社、武藤工業株式会社、3D Systems社、Stratasys Ltd

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