豊富な造形素材:主な造形材料の特徴

ABS - M30(汎用ABS)

画像:ABS - M30(汎用ABS)

電化製品の外装部品などにひろく使われている汎用熱可塑性樹脂です。剛性・耐衝撃性・疲労強度などのバランスがよく、塗装などの後加工もしやすいのが特徴です。部品の形状確認プロトタイプや簡易治具の制作など様々な用途で利用可能です。

造形方式: 材料押出堆積法(FDM)

ASA(耐候・耐光性樹脂)

画像:ASA(耐候・耐光性樹脂)

ABSのブタジエン成分をアクリレートに置換えた汎用熱可塑性樹脂で、基本特性はABSに似ています。ABS樹脂と比較し耐候性にすぐれ、屋外の使用により適するなど、多くの面でより優れた機械的特性を備えていますが、表面はマット調の仕上がりとなります。

造形方式: 材料押出堆積法(FDM)

PC-ABS(耐衝撃・耐張力ポリカーボネート+ABS)

画像:PC-ABS(耐衝撃・耐張力ポリカーボネート+ABS)

エンジニアリングプラスチックとして電化製品や自動車部品などに一般に用いられています。PCの強度・耐熱性とABSの柔軟性を程よく兼ね備えており、機能的プロトタイプなどの最終用途部品の制作も可能です。

造形方式: 材料押出堆積法(FDM)

PA12(ナイロン12)

画像:PA12(ナイロン12)

機械部品等によく使用される結晶性の熱可塑性樹脂です。強度・靭性・耐摩耗性に優れ、柔軟性もあるため、実際に使用するナイロン部品としての強度をもった造形が可能です。また形状の工夫によりバネ機構などにも応用できます。

造形方式: 粉末焼結積層造形(SLS)

VeroClear/VeroWhite(アクリル)

画像:VeroClear/VeroWhite(アクリル)

光硬化性のアクリル樹脂です。表面は滑らかなマット調の仕上がりで、微細な溝などの形状も再現できるため、 精密部品や稼働部品などの微細パーツの試作に向きます。また塗装・染色などの後処理も可能です。

造形方式: マテリアルジェッティング

AlSi12(アルミ合金)

画像:AlSi12(アルミ合金)

アルミニウム鋳物の材料規格のひとつで、JIS相当品はADC1となります。成分上、アルミ以外にケイ素が約12%含まれるシリコン系アルミ合金です。型レスで鋳造品相当のものを短納期で試作する等の用途にも適しています。

造形方式: 粉末焼結積層造形(SLM)

材料押出堆積法/熱溶解積層法(FDM)

 

ABS - M30(汎用ABS)

ABS樹脂は電化製品の外装部品などにひろく使われている汎用熱可塑性樹脂です。剛性・耐衝撃性・疲労強度などのバランスがよく、塗装などの後加工もしやすいのが特徴です。サポート材は溶解させることが可能(ソリュブル)です。耐候性・耐薬品性はあまり高くありません。

画像:ABS - M30(汎用ABS) 画像:ABS - M30(汎用ABS)〔部分拡大〕 〔部分拡大〕
出力方式 材料押出堆積法/熱溶解積層法(FDM)
対応積層ピッチ 0.127 / 0.178 / 0.254 / 0.330 [mm]
※造形する装置によって異なります。
カラー アイボリー / ホワイト / ブラック / レッド / ブルー
サポート材 ソリュブル
中空構造 可能
※サポート材を取り除くため直径5mm以上の穴が必要となります。
※モデルの形状次第では、中空内のサポート材が除去しきれない場合もあります。
再現可能な最小形状寸法 積層ピッチ0.127mmの場合:約0.6mm以上
積層ピッチ0.254mmの場合:約1.0mm以上
※リブの高さや穴の深さによっては、再現できないケースがあります。
嵌合部分のクリアランス 0.6mm以上確保することを推奨
質感/感触 ・積層方向の網模様が目立ちやすく、滑らかな表面は作れません。
・曲面上に積層段差による木目のような模様が出ることがあります。
応用分野 簡易治具、形状確認の試作

「材料物性一覧」はこちらをご覧ください。

【備考】

・積層方向の強度が他の方向に比べて弱くなります。薄壁・スナップフィット形状を設ける際は造形の向きにご注意下さい。

・再現可能な最小寸法付近では、内側に微小な隙間が発生し強度が低下することがあります。強度が必要な部分は最低でも1mm以上(最小寸法の2倍程度の肉厚)を推奨します。

・密閉性が無いため、液体や圧縮空気を通す用途には向きません。造形物の壁から染み出しや漏れが発生します。

 

ASA:耐候・耐光性樹脂

ASAは、ABSのブタジエン成分をアクリレートに置換えた汎用熱可塑性樹脂で、基本特性はABSに似ています。ABS樹脂と比較して耐候性が改善されているため、屋外の使用により適しています。ABS樹脂と同等か、多くの面でより優れた機械的特性を備えていますが、表面はABSと比較してマット調の仕上がりとなります。

出力方式 材料押出堆積法/熱溶解積層法(FDM)
対応積層ピッチ 0.127 / 0.178 / 0.254 / 0.330 [mm]
※造形する装置によって異なります。
カラー アイボリー
サポート材 ソリュブル
中空構造 可能
※サポート材を取り除くため直径5mm以上の穴が必要となります。
※モデルの形状次第では、中空内のサポート材が除去しきれない場合もあります。
再現可能な最小形状寸法 積層ピッチ0.127mmの場合:約0.6mm以上
積層ピッチ0.254mmの場合:約1.0mm以上
※リブの高さや穴の深さによっては、再現できないケースがあります。
嵌合部分のクリアランス 0.6mm以上確保することを推奨
質感/感触 ・積層方向の網模様が目立ちやすく、滑らかな表面は作れません。
・曲面上に積層段差による木目のような模様が出ることがあります。
応用分野 簡易治具、形状確認の試作

「材料物性一覧」はこちらをご覧ください。

【備考】

・ABSと比較してマット調な仕上がりとなります。

・積層方向の強度が他の方向に比べて弱くなります。薄壁・スナップフィット形状を設ける際は造形の向きにご注意下さい。

・再現可能な最小寸法付近では、内側に微小な隙間が発生し強度が低下することがあります。強度が必要な部分は最低でも1mm以上(最小寸法の2倍程度の肉厚)を推奨します。

・密閉性が無いため、液体や圧縮空気を通す用途には向きません。造形物の壁から染み出しや漏れが発生します。

 

PC-ABS:耐衝撃耐張力ポリカーボネート+ABS

PC-ABSはエンジニアリングプラスチックとして電化製品や自動車部品などに一般に用いられています。PCの強度・耐熱性とABSの柔軟性を程よく兼ね備えています。素材色が黒なので、遮光が必要な用途などにも適しています。

画像:PC-ABS:耐衝撃耐張力ポリカーボネート+ABS 画像:PC-ABS:耐衝撃耐張力ポリカーボネート+ABS〔部分拡大〕 〔部分拡大〕
出力方式 材料押出堆積法/熱溶解積層法(FDM)
対応積層ピッチ 0.127 / 0.178 / 0.254 / 0.330 [mm]
※造形する装置によって異なります。
カラー ブラック
サポート材 ソリュブル
中空構造 可能
※サポート材を取り除くため直径5mm以上の穴が必要となります。
※モデルの形状次第では、中空内のサポート材が除去しきれない場合もあります。
再現可能な最小形状寸法 積層ピッチ0.127mmの場合:約0.6mm以上
積層ピッチ0.254mmの場合:約1.0mm以上
※リブの高さや穴の深さによっては、再現できないケースがあります。
嵌合部分のクリアランス 0.6mm以上確保することを推奨
質感/感触 ・積層方向の網模様が目立ちやすく、滑らかな表面は作れません。
・曲面上に積層段差による木目のような模様が出ることがあります。
応用分野 簡易治具、形状確認の試作

「材料物性一覧」はこちらをご覧ください。

【備考】

・ABSと比較して表面がやや粗い仕上がりとなります。

・造形材料自体に溶解する成分を含むため、長時間の溶解ができずソリュブルでのサポート除去が不十分となる可能性がございます。

・積層方向の強度が他の方向に比べて弱くなります。薄壁・スナップフィット形状を設ける際は造形の向きにご注意下さい。

・再現可能な最小寸法付近では、内側に微小な隙間が発生し強度が低下することがあります。強度が必要な部分は最低でも1mm以上(最小寸法の2倍程度の肉厚)を推奨します。

・密閉性が無いため、液体や圧縮空気を通す用途には向きません。造形物の壁から染み出しや漏れが発生します。

粉末焼結積層造形(SLS)

 

PA12(ナイロン12)

PA12(ナイロン12)は機械部品等によく使用される結晶性の熱可塑性樹脂です。強度・靭性・耐摩耗性に優れ、柔軟性もあるので形状の工夫によりバネ機構などにも応用できます。耐薬品性に優れますが、一方で吸水性があり湿度の影響を受けることがあります。

出力方式 粉末焼結積層造形(SLS)
対応積層ピッチ 0.1[mm]
カラー ホワイト(淡クリーム)
サポート材 無し
中空構造 可能
※サポート材を取り除くため直径10mm以上の穴が必要となります。
※モデルの形状次第では、空洞内部の粉末が除去しきれない場合もあります。
再現可能な最小形状寸法 約0.8mm以上
※リブの高さや穴の深さによっては、再現できないケースがあります。
嵌合部分のクリアランス 0.6mm以上確保することを推奨
質感/感触 ・表面は粉を焼き固めたザラザラの質感です。
・FDM方式ほどではありませんが、積層段差が発生します。また、造形条件により表面に筋状の跡が残ることがあります。
応用分野 簡易治具、形状確認の試作

「材料物性一覧」はこちらをご覧ください。

【備考】

・液体や圧縮空気を通す用途には向きません。造形物の壁から染み出しや漏れが発生します。

・奥まった空洞の内部には未硬化の粉が残ることがありますので、出来るだけ避けてください。また、モデル内部に空洞を設ける場合は、完全に閉じた形状とせずØ10mm以上の穴を開けて下さい。

画像:PA12(ナイロン12) 備考の説明図

マテリアルジェッティング

 

VeroClear/VeroWhite(アクリル)

光硬化性のアクリル樹脂です。表面は滑らかなマット調の仕上がりです。若干の変形は可能ですが、曲げにはあまり強くなく欠けやすいです。塗装・染色などの後処理が可能です。紫外線による変色や湿気・熱による劣化が起こるため、長期的に使用する部品には使用できません。

画像:VeroClear

〔VeroClear〕

画像:VeroWhite

〔VeroWhite〕

出力方式 マテリアルジェッティング
対応積層ピッチ 0.016 / 0.030 [mm]
カラー VeroClear:クリア ※完全な透明ではなく、すりガラス状の半透明です。VeroWhite:白(乳白色)
サポート材 ソリュブル
中空構造 可能
※サポート材を取り除くため直径5mm以上の穴が必要となります。
※モデルの形状次第では、中空内のサポート材が除去しきれない場合もあります。
再現可能な最小形状寸法 0.5mm以上
※リブの高さや穴の深さによっては、上記寸法でも再現できないケースがあります。
嵌合部分のクリアランス 0.2mm以上確保することを推奨
質感/感触 ・他の方式の3Dプリンターと比べて滑らかです。(積層段差は有ります)
・光沢の無いマット調の仕上がりが標準となります。
応用分野 簡易治具、形状確認の試作

「材料物性一覧」はこちらをご覧ください。

【備考】

・クリアについて:納品状態では完全な透明ではなく、すりガラス状の半透明です。研磨やクリア塗装を行うと透明感が向上します。

・奥まった空洞の内部には未硬化の粉が残ることがありますので、出来るだけ避けてください。また、モデル内部に空洞を設ける場合は、完全に閉じた形状とせずØ10mm以上の穴を開けて下さい。

画像:VeroClear/VeroWhite(アクリル) 備考の説明図

粉末焼結積層造形(SLM)

 

アルミ合金

アルミ合金AlSi12は、アルミニウム鋳物の材料規格のひとつで、JIS相当品はADC1となります。成分上、アルミ以外にケイ素が約12%含まれるシリコン系アルミ合金です。型レスで鋳造品相当のものを短納期で試作する等の用途にも適しています。

画像:アルミ合金 例)多層の網目構造をもった造形サンプル
出力方式 粉末焼結積層造形法(SLM)
対応積層ピッチ 0.04 [mm]
カラー
中空構造 可能
※サポート材を取り除くため直径5mm以上の穴が必要となります。
※モデルの形状次第では、中空内のサポート材が除去しきれない場合もあります。
再現可能な最小形状寸法 約0.8mm以上
※リブの高さや穴の深さによっては、再現できないケースがあります。
注)格子形状の立ち壁形状の厚みは0.15mmが可能です。
注)穴径:φ0.3mm
嵌合部分のクリアランス 0.2mm以上確保することを推奨
質感/感触
※下記参照
・表面の粗さは鋳肌程度のざらついた質感です。
・表面に六角形の造形痕が残りますが、ブラスト研磨(オプション)により消えます。
・特殊ブラスト研磨(オプション)により、表面粗さ、造形痕の改質が可能です。
応用分野 形状確認の試作

「材料物性一覧」はこちらをご覧ください。

表面の性状について

・表面の粗さは鋳肌程度のざらついた質感です。

画像1:表面の性状について

・表面に六角形の造形痕が残りますが、ブラスト研磨により消えます。

画像2:表面の性状について

・特殊ブラスト研磨により、表面粗さ、造形痕の改質が可能です。

画像3:表面の性状について