本当のコンパクトカメラ
コンパクトカメラがその名に反して次第とコンパクトさを失っていった結果、大反省の時代がきました。それまでは重装備の多機能カメラがもてはやされましたが、本当のコンパクトカメラが評価を受けるようになりました。
リコーFF-1 は時代の要請に答えて、極限のコンパクトさと小さいことが弱いことに直結しがちな構造を、あらゆるテストを積み上げて驚くほど頑丈なカメラに仕上げました。前蓋を持ち上げて閉じると厚さが35mmに収まってしまうので、「フルフラット」つまり FF とネーミングしました。
リコーFF-1 は多くのファンを獲得し、今日でも愛用され中古品の入手は難しくなっています。カメラ専門誌の名機100選などに選ばれたことが何回もあります。
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ドイツ製(当時西独)ミノックス社製「ミノックスEL」とのデザイン問題
日本のかつてのドイツ製カメラの模倣による国際的な軋轢を防止するため「日本機械デザインセンター」が設立され、デザイン認定を受けたカメラだけが輸出可能とされた時代がありました。リコーFF-1はミノックスELとの類似性を指摘されあわや輸出不可能のところでした。もちろん似ているのは偶然の一致で、開発設計はリコー独自にされたものです。リコーとミノックス社は友好関係にあり、事実を説明して了解を得て輸出が可能になりました。
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