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お客様事例 リンテック株式会社 吾妻工場 様

リンテック株式会社 吾妻工場様 次世代製品に注力するために、ICカードによる無駄の見える化でコスト削減。

営業・研究・工場部門が三位一体になって、あらゆる無駄を削減しながら、社会に役立ち競争力をもたらす次世代製品の研究・開発に注力する。リンテック株式会社 吾妻工場様の利益創出への取り組みの一端に、リコーのシステムが活用されている。

経営課題

利益創出ができる工場を目指し、次世代製品開発の基盤づくりとして徹底的に無駄を削減

業務課題

紙出力の無駄の「見える化」とコスト意識の変革

解決策

ICカードを活用し、複合機の個人認証を行う出力環境の構築。

運用

まずは使用状況の把握と無理なく定着させることに注力

効果

出力量が削減され、コスト意識も浸透。さらにセキュリティにも効果

今後の展望

分析によりさらにコスト削減効果を上げ、セキュリティ強化などにも活用

課題

見えにくい無駄を短期間で見通すために

リンテック吾妻工場様では、「利益の出る工場」をめざし、営業部門・研究部門・工場が三位一体となったプロジェクトに取り組んでいる。固定費や消耗品などの無駄を徹底的に削減し、今後ニーズが高まる各種新製品の開発・製造に注力していく。

その中で、工場事務課では、紙などの消耗品の削減が大きな課題となっていた。工場内では大量の紙書類が発生する。品質検査や出荷の工程での書類は特に多いという。しかし品質検査書などは製品へ必ず添付しなければならず、そういった品質やサービスに関わる書類は、一概に削減することはできない。そのため、どのような目的で誰が何枚出力しているのかを把握しないと、本当に必要なものなのか判断ができなかった。

事務課では来期の改善目標策定のため、まず、複合機の使用状況を早く効率的に把握し、無駄の「見える化」を行う必要があった。その方法を探している時にリコーから提案されたのが、個人認証による複合機の出力管理システムである。しかし、新しいシステムを取り入れて逆に現場の業務に支障が出るようでは、本末転倒となってしまう懸念もあった。

製造工程では、多くの書類が必要となる

製造工程では、多くの書類が必要となる

導入

テスト運用により「見える化」を実証し、導入・本運用へ

ICカードを利用して複合機の個人認証を行うことで、必要な文書だけを出力するオンデマンド印刷が可能になる。また、さまざまなログ管理や集計・分析、利用制限ができる。このシステムが無駄削減のカギを握ると思えたが、実際に現場でスムーズに利用できるだろうかという不安もあった。そこでリコーに相談し、このシステムを一定期間、貸し出しを受けて試用してみることにした。

こうしてリコーの複合機、ICカード個人認証システムとログ管理システムRidoc IO OperationServer Proのテスト運用が始まった。実際に使ってみたところ、その使いやすさを実感し、業務に支障なく複合機の使用状況を把握できることが確かめられた。予想通りの導入効果が得られるとわかって、これが決め手となり、短期間での導入・本運用が実現することとなった。

ICカードによる個人認証出力

ICカードによる個人認証出力

テスト運用で、使い勝手の良さを実感できました。

個人認証を行いログを取る「見える化」は必要に思えたのですが、導入によって現場の業務が滞り、今まで20分でできた仕事が30分かかるということでは本末転倒です。実体験してみたいと考え、リコーさんからシステムを貸してもらい試用してみたところ、業務に支障もなく社内で好評でした。やはり使った「実感」がポイントでしたね。

事務課 経理・電算グループ 主任 勝間田 幸彦 様

事務課 経理・電算グループ
主任 勝間田 幸彦 様

導入当初からコピー、ファクス、プリンター、スキャナーのすべての機能でシステムを運用し、機能の制限などは行わずに、まずは来期の削減目標を立てるためのデータを収集。また、社員には「見ている」ことと「制限もあり得る」ことをアピールして、意識向上を促していった。

他社の機器からの入れ替えで、機能や利用方法が従来と変わった点もあり、社員に多少のとまどいもあった。その度に問い合わせに答え、説明する努力を積み重ねることで新システムが現場に定着し、操作方法の質問も少なくなった。導入当初に見られた、個人名などでデータが集計されることへの心理的抵抗も、次第に薄れつつある。

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結果

見えにくい無駄を短期間で見通すために

成果はさまざまな形で現れている。数ヵ月間の運用で、出力量が減り、それにともない消耗品や文書保管量が目に見えて減少した。これには、無駄な出力を行わずにすむ「オンデマンド印刷」の効果があった。例えば、プリンタードライバーをインストールした時に行うテスト印刷などは、複合機の操作パネル上で確認すれば、紙で出力する必要がなくなった。

社員にも、複合機を利用する度にICカードをかざすことで、利用状況を「見られている」意識が生まれた。出力が必要な書類は、複数ページを1枚にまとめる「集約印刷」で枚数を減らす、フルカラーの代わりにモノクロと同コストの「2色コピー」を活用するといった工夫が、随所で見られるようになった。システム導入により、コスト意識が現場に自然に浸透した結果といえる。

これらの削減効果に加え、事務課では今後、蓄積された複合機の利用状況を集計・分析し、さらなるコスト削減への対策を立てていく。

また、ICカードを持った本人が複合機まで行かないと出力ができないため、出力した紙文書の放置がなくなり、セキュリティ面での効果もあった。

技術を基盤とする企業として、また次世代製品の開発にあたり、リンテック様では今まで以上にセキュリティを重視し、内部統制や情報セキュリティのいっそうの強化に取り組んでいる。その中で、吾妻工場様でもさまざまなセキュリティ対策を計画しているが、このシステムを紙書類からの情報漏えい抑止のために、工場全体で活用していく方針だという。

複合機の使用状況を「見える化」

複合機の使用状況を「見える化」

重要書類の置き忘れがなくなったメリットを、他にも活かしたいですね。

利益を出せるものづくりのために、ひとつひとつ営業部門などと切磋琢磨しながら進めています。社員への意識づけが一番重要なので、まずはコスト意識という点で今回のシステム導入は効果がありました。
これからはセキュリティ面での活用も進めていきたいと思います。個人情報保護法もありますし、人事管理の書類などの複合機への置き忘れがなくなったのは大きい。そんなメリットを開発・製造工程など工場全体で活かせるよう、取り組み始めているところです。

事務課長 小原 健 様

事務課長 小原 健 様

今後は、個人認証でどこでも近くの複合機から出力できる「LF(ロケーションフリー)印刷」の利用も検討している。会議などで広い工場内をノートPCを持って移動する時、出力のためにいちいち自分の席に戻る必要がなくなり、業務の効率化の面でも期待を寄せている。

短期間での無駄の「見える化」から社員のコスト意識向上、そしてセキュリティ強化と効率化へ。吾妻工場様では、このシステムのさらなる展開を構想している。

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ワークスタイルの変革

導入前

紙の使用量が非常に多く、消耗品のコストがかかっている
誰がどのくらい紙を出力しているのか、使用状況の把握が難しい
短期間で社員のコスト意識を工場させなければならない

導入後

無駄な出力が減り、短期間で紙使用量が削減された
紙の使用状況を把握し、「見える化」が実現された
さらに機密書類などの出力物の放置を抑止し、セキュリティも強化された

リンテック様 システム環境イメージ

ハードウェア

ネットワーク対応コピー/ファクス/プリンター/スキャナーデジタルフルカラー複合機

imagio MP C5000

ビジネスをクオリティで彩り、より速く、より自由に、より効率よく

imagio MP C5000
ソフトウェア

imagio/IPSiO対応ICカード認証システム <拡張版>

リコー 個人認証システム AE

ICカード認証によるセキュリティ環境を、ニーズに合わせて自在に構築

出力機器(マルチベンダー)管理を基盤としたトータルログ管理サーバー

Ridoc IO OperationServer Pro

ログ収集により、利用枚数情報を利用者・部門・機器ごとに集計・分析

お客様プロフィール

複合技術集団のトップランナーとして、最先端製品を開発・製造
リンテック株式会社 吾妻工場 様

リンテック株式会社 吾妻工場

  • 吾妻工場: 群馬県吾妻郡東吾妻町大字川戸150
    (本社 東京都板橋区本町23-23)
  • 代表者: 代表取締役社長 大内 昭彦
    吾妻工場工場長 狐塚 昌己
  • 設立:1934年10月15日
  • 資本金:2,320,130万円
  • 従業員数:連結3,802名、単体2,479名
    (吾妻工場 266名)
  • ※2008年3月31日現在

「至誠と創造」を社是とし、人と人、技術と技術の融合による新しい付加価値を生み出す複合技術集団として、リンテック様は粘・接着素材をはじめとする様々な製品を世に送り出している。中でも吾妻工場様では、半導体パッケージの薄型・小型・高集積化に寄与する特殊粘着テープ「Adwil(l アドウィル)シリーズ」、液晶ディスプレー用フィルムなどの光学関連製品、電子部品製造用コートフィルムといった、最先端の製品の開発・製造を手がけている。
さらに同社では、次世代に向けたヘルスケア製品として、痛みや出血がなく簡単にワクチンの接種ができる「ワクチン投与キット」用の粘着テープの研究・開発を進めており、パンデミック(インフルエンザ大流行)対策として期待されている。
●事業内容 印刷・情報材関連製品、産業材・工業材関連製品、建装材関連製品、電子・情報通信関連製品、光学関連製品、ヘルスケア関連製品、特殊紙、加工紙・加工フィルム など(吾妻工場では、主として半導体・光学・電子部品関連などの製品開発・製造)

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