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お客様事例 川崎重工業株式会社 プラント・環境カンパニー 様

川崎重工業株式会社 プラント・環境カンパニー 様

「この超短焦点プロジェクターは、説明するよりも見ていただくのが一番です」──。リコーの販売店である六甲商会様は、リコーの超短焦点プロジェクター「IPSiO PJ WX4130N」の特長についてこのように強調する。同社はこのプロジェクターのデモを積極的に行い、お客様の困りごとを解決している。そのお客様の一社が、川崎重工業株式会社プラント・環境カンパニー様だ。デモによる社員の評価を経て、神戸工場と東京事務所、播磨工場の3拠点で一気に20台を導入。それまでのプロジェクター貸出に関する煩雑な手続きや管理の課題を解消した。さらに、会議室に常設しても場所を取らないコンパクトサイズのIPSiO PJ WX4130Nは、会議・プレゼンテーションの効率化とペーパーレス化にも貢献している。

お客様の取り組み

プラント・環境カンパニーの広範な事業を支えるITS技術課

川崎重工業株式会社(以下、川崎重工)様は、国内外の100社におよぶ関連企業とともに、「技術の企業集団」川崎重工グループを形成。航空宇宙や鉄道車両、造船、エネルギー設備、産業機械、環境・リサイクル、インフラ整備、レジャー&汎用製品など、幅広い事業を展開している。2001年にはカンパニー制を導入し、船舶海洋や車両、航空宇宙、プラント・環境といった7つのカンパニーを擁している。
このうちプラント・環境カンパニーは、産業プラント、化学プラントやファクトリーオートメーション(FA)などの産業インフラをはじめ、廃棄物処理プラントや水処理プラントなど環境・リサイクル、発電プラントやボイラー設備などエネルギー、土木機械やLNG基地などインフラ整備などの事業を展開。このほか、太陽光発電設備や木質バイオマス発電システムなど低炭素社会の実現に向けた新エネルギーの開発や、細胞自動培養装置といった医療分野における自動化・省力化など、同社の要素技術を活かした研究開発や製品化に取り組んでいる。
こうしたプラント・環境カンパニーの広範な事業を「IT」の面から支えるのが、システム技術部ITS技術課である。「川崎重工グループの情報システム会社であるベニックソリューション株式会社とともに、プラント・環境カンパニーの神戸工場、播磨工場、東京事務所の3拠点の情報システムを担当しています。それぞれの拠点で利用するプロジェクターの運用も担っていますが、管理面でいくつかの課題を抱えていました」と、神戸工場ITS技術課課長の福本真一氏は話す。

川崎重工業株式会社 プラント・環境カンパニー プロジェクト開発総括部 システム技術部ITS技術課 課長 福本 真一 氏

川崎重工業株式会社
プラント・環境カンパニー
プロジェクト開発総括部 システム技術部ITS技術課
課長 福本 真一 氏

導入の背景

プロジェクターの予約・貸出などの管理が大変

プラント・環境カンパニーの3拠点では日常的な会議やプレゼンテーション、活動報告会などでプロジェクターを活用。神戸工場の場合、天吊り常設型プロジェクターを研修室に導入しているほか、貸出用にモバイルタイプを含め6台のプロジェクターを用意。ITS技術課では、グループウェアや電話でプロジェクターの貸出予約を受け付けていた。「貸し出しの日時が重なると、会議やプレゼンで使えないケースもあります。そのため、何とか改善してほしいという要望が社員から出ていました」と、プロジェクター貸出などの管理業務を担当するベニックソリューションの江籠健二氏は言う。
実際に日々の業務で、プロジェクターを利用する機会が増えていた。特に入社1年目の社員による発表会の時期には、部内での発表練習を含め終日全てのプロジェクターが貸し出されることもあった。出張に持参したいという社員もいた。社員以外でも、例えば取引先の営業担当者がノートパソコンを持参し、商品の説明にプロジェクターを利用することがあった。「すべてのプロジェクターが出払ってしまって借りられず、会議の日時を変更することさえありました」と、福本氏は当時の状況を説明する。

■もっと明るいプロジェクターがほしいという声も

こうしたプロジェクターの管理の課題に加えて、プロジェクターの性能に起因する問題もあった。「以前の製品は、最近のプロジェクターに比べて投写時の明るさが劣り、部屋を暗くしないと投写した画面が見にくくなることがありました。部屋の電灯を消すと、今度は手元の資料が読みにくくなります。もっと明るいプロジェクターを導入してほしいという声が届いていました」(江籠氏)。
2011年9月には神戸工場の新館が竣工し、プラント・環境カンパニーは新館の6つのフロアに執務室を移転した。新館移転後、同カンパニー専用の会議室が11室用意されたことを契機に、ITS技術課は新たなプロジェクター導入に向けた検討を開始したのである。

ベニックソリューション株式会社 ソリューション本部 ITマネジメント事業部 オンサイトサービス部 プラント・環境サポートグループ 江籠 健二 氏

ベニックソリューション株式会社
ソリューション本部 ITマネジメント事業部
オンサイトサービス部
プラント・環境サポートグループ
江籠 健二 氏

解決

デモと1カ月の貸し出しで、超短焦点の特長が評価される

そんな時に六甲商会様が神戸工場で、新製品の超短焦点プロジェクター「IPSiO PJ WX4130N」のデモを実施した。同社神戸支店の藤坂佳弘氏は、デモの意義を次のように話す。「従来のプロジェクターのイメージを一新する縦置き型で、持ち運びに便利なコンパクトサイズです。壁など投写面に近づけて設置する超短焦点モデルの特長について、あれこれと説明するよりも、まずは製品を見て納得してもらうことが一番だと思いました」。
IPSiO PJ WX4130Nはリコーの自由曲面ミラーと屈曲光学技術により、超至近投写と設置場所を取らない小型・軽量化を実現している。本体背面から壁などの投写面へわずか11.7cm(本体含め26.1cm)の距離で、48インチ画面の投写が可能だ。この超短焦点プロジェクターによって、従来の据え置き型の課題だった排熱やファン音、話している人の影が画面に映ること、話している人自身の目がまぶしい──といった困りごとを解消できる。
神戸工場でのデモに続いて1カ月間IPSiO PJ WX4130Nを貸し出し、プラント・環境カンパニーの社員に使い勝手を評価してもらった。その結果、「コンパクトで映像が明るい、排熱の影響を受けにくい、話している人の影が画面に映らないのが良いといった反響があり、導入を決めました」と、福本氏は話す。
当初は神戸工場だけに導入する計画だったが、ITS技術課東京メンバーも見学する機会があり好評だったため東京事務所と播磨工場を含めて、3拠点で合計20台を導入することになった。具体的には、2012年3月から神戸工場新館の各会議室用に11台設置しているほか、東京事務所に5台、播磨工場に4台を導入している。

株式会社六甲商会 神戸支店 営業2課 藤坂 佳弘 氏

株式会社六甲商会
神戸支店 営業2課
藤坂 佳弘 氏

■会議室に常設し、「借りられない」課題も解決

IPSiO PJ WX4130Nの導入効果について江籠氏は、「会議室にプロジェクターを常設することで予約の手間がなくなり、借りたい時に借りられないという問題を解決できました。また投写画像の明るさも問題なく、社員は満足しています」と評価する。ただし、プロジェクターが常設されていない会議室や出張時の貸し出しもあるため、予約・貸出業務はゼロにはならないものの、管理業務に関する負荷は大幅に軽減しているという。

もう一つの導入効果は、会議室のレイアウトを柔軟に変更できることだ。従来の投写距離が長いプロジェクターの場合、デスクの中央に設置したり、会議参加者が投写の影にならないように机の配置を「コの字型」に空けたりするため、会議のたびに机を並べ替える必要がある。既存のプロジェクターも天吊り型にすれば机を並べ替えたりする必要はないが、設置費用がかかるうえ設置場所も限定されてしまう。
これに対して、超短焦点のIPSiO PJ WX4130Nは壁に近接して設置できるため、机を「口の字型」に配置でき、「投写のために机を並べ替える必要もなく、会議がスムーズに行えます。プロジェクターを活用することで、配布資料のペーパーレス化にも役立っています」と、福本氏は言う。導入後、播磨工場に1台、設計部門に1台追加するなど、このIPSiO PJ WX4130Nの使い勝手は高く評価されている。

設置写真

今後の展望

設計部門や生産現場での活用シーンを拡大へ

ITS技術課は、このIPSiO PJ WX4130Nを会議室に常設活用することで、より分かりやすい会議やプレゼンが可能になる機会が更に増えてくると見ている。たとえば設計部門では、3次元CADを使って製品開発のシミュレーションや技術評価などを実施している。「立体的な3次元モデルの情報を、平面の紙に印刷してプレゼンするのは難しい。動画のモデリングをプロジェクターで投写することにより、分かりやすく伝えられます」と、福本氏は述べる。
また生産現場では、紙の図面を見ながら作業することが多い。今後、紙の図面に替えて、タブレット端末の活用も検討しているが、一方で複数人での図面確認等ではプロジェクターや大型モニターの活用が考えられるという。「私たちが気付かないプロジェクターの活用法を、リコーには提案してほしいですね」と、江籠氏は期待する。
新たな活用法としては、IPSiO PJ WX4130Nとデジタルペン&ボードを組み合わせて投写した図面などに書き込み、その情報をデータとして保存・共有することが考えられる。また、会議・プレゼン資料を複数の「iPad」で共有できるソフトウェア「RICOH TAMAGO Presenter」と連動させることで、効果的な説明やプレゼンが行えるといった利点もある。
リコーは、今後も六甲商会様とともに、このIPSiO PJ WX4130Nの活用を促進する様々なソリューションを通じて、川崎重工様の業務効率化やコミュニケーション活性化に役立つ提案を続けていく考えだ。

六甲商会様の声

超短焦点プロジェクターの付加価値を
高めるソリューションを提案

六甲商会様は、創業後間もない1949年にリコーの代理店になった。以来、リコー製品を中心にOA機器やD&Cソリューションを提供。取締役 神戸支店長の近藤譲氏は、「当社はこれまで、リコーとともに歩んできたといっても過言ではありません。お客様へリコー製品を提案するとともに、お客様の声をリコーに伝え、製品の開発や改善に反映してもらう役割を担っています」と言う。
同社の顧客は、官公庁や企業など広範囲にわたる。主要顧客の一社が川崎重工様である。これまでも複合機やプリンターなど多様なリコー製品を提供してきた実績がある。そして製品を販売するだけでなく、導入後のメンテナンスなどサポートに注力する。「リコー製品の優位性とともに当社の活動がお客様に評価され、IPSiO PJ WX4130Nのデモ、そして導入につながったと自負しています」と藤坂氏は話す。超短焦点プロジェクターの特長を活かしたIPSiO PJ WX4130Nは、川崎重工様をはじめ、兵庫県内のお客様を中心に活発な導入が進んでいるという。
このIPSiO PJ WX4130Nの販売では、デジタルペン&ボードやリコー ユニファイド コミュニケーション システム P3000などを組み合わせ、「付加価値の高いソリューションとしてお客様に提案していきます」と藤坂氏は強調する。リコーは六甲商会様とともに、プロジェクターの市場拡大を目指していく。

株株式会社六甲商会 神戸支店 取締役 支店長 近藤 譲 氏

株式会社六甲商会
神戸支店 取締役 支店長 近藤 譲 氏

お客様プロフィールと導入製品

外観

川崎重工業株式会社

  • 事業内容:川崎重工グループは、川崎重工業を中核企業に国内外100社におよぶ関連企業で構成。航空機、鉄道車両、モーターサイクル、船舶、エネルギー設備、各種産業機械、土木建設機械など、陸・海・空にわたる幅広い事業分野が保有する先端技術を通じ、世界の人々の豊かな生活と地球環境の未来に貢献している。
  • 創業:1878年(設立1896年)
  • 東京本社:東京都港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル
  • 神戸本社:神戸市中央区東川崎町1-1-3 神戸クリスタルタワー
  • 資本金:1,044億円(2012年3月31日現在)
  • 従業員数:33,267人(連結ベース、2012年3月期)
  • URL:http://www.khi.co.jp/

株式会社六甲商会

  • 事業内容:リコー製品を中心に、OA機器システム販売、OA機器メンテナンス、情報処理加工サービスなど、オフィスのあらゆるニーズに対応する事業を展開。文書管理ソリューションのコンサルティングやアウトソーシングなどD&Cソリューションにも力を入れる。
  • 創業:1945年
  • 本社:神戸市中央区磯上通6-1-17 ウエンブレービル7F
  • 資本金:2500万円
  • 従業員数:122人
  • 売上高:33億9943万円(2010年度実績)
  • URL:http://www.rokko-gr.co.jp/

導入商品

機器構成
超短焦点プロジェクター IPSiO PJ WX4130N


本ページに掲載されている情報は、2012年10月1日現在のものです。

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