ガーナ国では、カカオ豆の栽培が国の経済を支えるための重要な産業となっています。
人々は森の近くにコミュニティーを作って集団で生活し、森の木を切ってカカオ豆を栽培し生計を立てていました。しかし、同じ土地でカカオ豆だけを植え続けると、土地の栄養がなくなり、病虫害がつきやすくなり数年後にはカカオは枯れてしまいます。そうなると人々は住んでいた土地を離れ、別の土地(森)を探して移動して暮らします。このように国中で移動耕作が行なわれてきました。

アフリカ大陸におけるガーナの位置


カカオの畑
しかし、近年の人口増加と貧困による影響で、大勢の人達が森を切って耕作を行ってきたため、森はどんどん減ってしまい森の中にいる動物たち(マルミミゾウやダイアナモンキーなど)は絶滅の危機にあります。

リコーは2002年から国際的NGOであるコンサベーション・インターナショナルと協働し森林保全プロジェクトを推進して、この問題に取り組んでいます。ガーナのプロジェクトでは、森を壊さずに森の中で作物を育てる農業(森林農業)を地域の住民たちに理解して協力してもらい、住民たちはカカオを森の中で栽培しています。
森林農業に参加したコミュニティーでは、カカオを以前よりも多く収穫できるようになり、収入も増え、子供達を学校に通わせることができ、家の改修もできるようになるなど、生活が豊かになりました。何よりも人々の森に対するの気持ちが変わっていきました。森は、ただ資源を得るためだけの場所と思っていたのが、今では自分たちに恩恵を与えてくれる大切な場所と思えるようになりました。
地元の人々が、森を大切に思い、たくさんの森の生き物たちと共に生きていける、そんな共生の森が広がっていけば、ガーナは緑豊かな国に戻っていくことでしょう。

「カクム国立公園」



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