第2号 表示用ビットマップフォントの工夫

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|○○| RFONT Magazine  2004年11月17日号

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●  今回の特集  ●

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▼MS明朝、MSゴシックの仕組み・第2弾!
◎ 表示用ビットマップフォントの工夫

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●  お知らせ  ●

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◎ UDゴシックの紹介
◎ ロシア語セットの紹介

□■━特集━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 表示用ビットマップフォントの工夫
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前回で、MS明朝、MSゴシックにビットマップフォントが内蔵されていることをお話しました。 今回はそのビットマップフォントを読みやすくするためのいくつかの工夫を紹介します。

○同じように見える文字のデザイン変更

1(数字のいち)、I(大文字のアイ)、l(小文字のエル)のような単純な字形文字は字母デザイン (文字デザイン)が似ており、そのままビットマップフォント化すると同じ形となってしまいがちです。
そこで、少しの差異をつけることで文書作成や表示時に認識できるよう工夫しています。

以下はMSゴシックです。ゴシック体ですが明朝体のようにセリフ(Iの上下の横棒)や始筆部の筆押さえ、 うろこ(明朝体の終筆部の飾り)などをつけて同じ形にならないように工夫しています。

1(数字のいち)、I(大文字のアイ)、l(小文字のエル)


0(半角数字のゼロ)、O(半角大文字のオー)
0(全角数字のゼロ)、O(全角大文字のオー)〇、(全角漢数字のゼロ)、○(全角記号の丸)


数字のゼロは中にスラッシュを入れて差異とする場合もあります。
MSゴシック、MS明朝にはこの方法は採用していません。

ー(音引き)、-(数字のハイフン、記号のマイナス)、一(漢数字の一)


+(記号の+)、十(漢数字の10)




○適切な大きさ

画数の少ない文字は、視覚的に大きく見える傾向があります。
そこで、画数の多い文字よりも小さく制作します。



○適切な字画の省略

小さなサイズのビットマップでは複雑な文字の線や点を正確に表現 しようとすると、真っ黒になってしまい、文字が分からなくなって しまうことがあります。
そこで、文字の認識のために必要な線を見極め、最小限の線や点で 文字を構成します。
普段、何気なく見ている小さな文字は実は、線や点が省略されている ことも多いのです。



○曲線の表現の仕方

曲線の表現の仕方には2通りあります。
四角いドットの面で繋いでいく方式と角で繋いでいく方式です。

MS書体では角で繋ぐ方式です。
CRTで表示する場合は縦、横線と同じ幅でスッキリと見えることから、 この方式が採用されました。

辺でつなぐ表現 角でつなぐ表現


漢字JIS-314Aの例  
辺でつなぐ表現  角でつなぐ表現


  • 辺で繋いでいく方式は明度差が少ない液晶ディスプレイなどで使用されます。
    このようなディスプレイでは角で繋ぐ方式の場合は曲線が途切れて見えるため、
    より太く見える辺で繋いでいく方式を使います。


○余白の設定

ビットマップフォントは文字の領域に余白が追加されています。
この空白のおかげで、文字がくっつかず、読みやすい文字となります。

MS書体では20dot以下の低サイズでは右と下に余白を設けています。
ただし、罫線など繋がる必要のある文字は余白も使って表現します。
余白を含めた枠をボディーサイズ、余白の内側の枠をレターサイズといいます。

ボディー16x16、レター15x15の例


○ビットマップフォントは手作りです。

ビットマップフォントはアウトラインフォントからの自動生成ではなく、 専門の職人による手作業で制作されます。
ビットマップフォント専用のエディタでメッシュ上に黒い点をつけたり 消したりしながら文字を表現していきます。
イメージを統一する為に点や押さえ、ハネの形状をあらかじめ決めてから 制作します。
いろいろ工夫をしながら、すべての文字をバランス(密度、濃度などの 概念があります)良く統一する技術は長い経験に支えられています。
まさに職人技です。



□■━お知らせ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ UDゴシックの紹介

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リコーではユニバーサルデザイン(万人向けデザイン)を考慮した英数字のビッ トマップフォントを制作しました。
小さくても遠くからでも正しく認識できるようにデザインしています。

欧文単体でのご利用のほか、 組み込み用ゴシック体ビットマップフォントをご利用の際に欧文をUDゴシックデザイン へ変更してご利用いただくことも可能です。

MSゴシックとデザインの大きく違う文字の例(16dot)


サンプル文字を表示した場合

半角



プロポーショナル



全角



□■━お知らせ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ ロシア語セットの紹介

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ロシア語セットのOEMも行っています。文字セット内容をご紹介します。
まだバリエーションは少ないですが、他サイズ、他書体などご要望にあわせて 制作いたします。
6x12 ゴシック体


8x16 ゴシック体


12x24 ゴシック体

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◎ 最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。

RFONT Magazineは、隔月1回発行を予定しております。

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編集・発行:(株)リコー フォントグループ 

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