リコー製品のここが知りたい
「価値創造CSR」を目指して

「企業として国際社会の課題解決に
いかに貢献するかが大切です」(吾妻まり子)
「リコーの企業としての成長そのものが社会貢献へとつながることが大事です」と続けるのは、「志チーム」の発起人でもあったCSR室 室長の吾妻まり子だ。「CSR(企業の社会的責任)は、時代とともに変わっていくもの。企業もまた社会との関わりの中で変わっていかなければならない」――吾妻がそう考えていたときに、「BOP層とリコー」について考えているメンバーと出会ったのだ。
吾妻は「社会貢献と企業の成長は車の両輪のようなもの。いくら収益をあげてもそれが社会の発展につながらないようでは駄目ですし、社会貢献をしているうちに企業が後退してしまっても困ります。これからは、社会に価値を生み出すCSR、『価値創造CSR』を目指すことが大切です」」と言う。

国際社会の課題に企業も取り組む
国際社会においても、「極度の貧困と飢餓の撲滅」などの目標を掲げた国連の「ミレニアム開発目標*1」や、社会的責任についてのガイドライン規格「ISO26000*2」の制定など、「企業の果たすべき責任」への提案が次々と行われている。吾妻は、「企業が社会的責任を果たさなければ、貧困や飢餓の撲滅などは実現しないということです。BOP層での課題解決は、グローバル企業としての使命でもあります」と言う。
- *1) ミレニアム開発目標(MDGs=Millennium Development Goals)
2000年に採択された「国連ミレニアム宣言」と、主要な国際会議などでこれまで採択されてきた国際開発目標を統合して、2015年までに達成すべき8つの目標を定めた、国連の開発目標。 - *2) ガイドライン規格「ISO26000」
ISO(国際標準化機構)が制定した、企業やNGOなどあらゆる組織の社会的責任についてのガイドライン規格。2010年11月発行。
しかし、人々の「夢」を実現するためのプロジェクトに必要なものが、従来のリコーの製品やビジネスモデルにはないかもしれない。が、それはリコーが新しい分野に挑戦するチャンスでもあるのだ。「BOPプロジェクトを、CSR室と新規事業開発センターの協同事業に位置づけている理由はそこにあります」と吾妻は言う。「今まではとかく先進国ばかりを見つめがちだった私たちの視点を大きく変えて、世界全体の進歩の中で企業としての発展の道を模索する。そのために、今回のプロジェクトでは『現在のリコー製品の何(What)をBOP層に?』という発想はいっさい持たないことにしました」。