リコー製品のここが知りたい
![第37回 銀座から写真文化を発信 RING CUBE [“つくる”に挑む編] なぜ銀座にフォトギャラリーをつくったのか?](/koko/img/ringcube/cts_top_37_01.jpg)
リアルな場所でお客様とコミュニケーションを

「リコーとしてフォトギャラリーを設けることは長年の夢でした」
(野口智弘)
2009年10月21日、リコーが開設したフォトギャラリー「RING CUBE」が1周年を迎えた。銀座4丁目交差点に建つ丸いビル、三愛ドリームセンターの8、9階では現在(2009年10月7日~11月1日)、「第9回リコーフォトコンテスト入賞作品展」が開催されている。テーマは「笑」。「ふふふ、ウケる~!」「すごいシャッターチャンス!」と、見ている人も思わず笑顔になる写真展だ。その様子を眺めながら、「もう、2~3年くらい経ったかのようです」と感慨深く語るのは、長年ギャラリー開設を待ち望んでいた野口智弘。パーソナルマルチメディアカンパニー 企画室室長としてデジタルカメラの企画に携わっている。

「リコーデジタルカメラ『GR DIGITAL』についてリコー社員が生の声で様々な情報をお届けしようと、2005年8月、リコー公式ブログ『GR BLOG』を開設し、お客様と直接コミュニケーションを取りながら、新しいカメラの開発やフォトコンテスト開催などができるようになりました。そして、お客様との交流が深まれば深まるほど、ますます『リアルな場所でコミュニケーションを取りたい』と思うようになりました」とギャラリー開設の動機を語る。「バーチャルな世界で完結するコミュニケーションもあるでしょうが、そこに、質感・匂い・音などに触れられるリアルな場を併せることで、コミュニケーションは飛躍的に深まる、そんな空間をご提供したい、と思ったのです」。

「プリントした写真はデジタルデータとは
また違う魅力を持っているんですね」
(橋本正則)
RING CUBE運営リーダーである、パーソナルマルチメディアカンパニー 企画室担当部長の橋本正則もまた、「リコーが開催するフォトコンテストは今年で第9回を迎えましたが、そのうち5回はリアルな写真展を開いて入賞作品を展示しました。すると、国内だけでなく、海外からも作品を見にいらっしゃる方がいて、『パソコンの中で画像データとして閲覧することと、作品がパネルとなってギャラリーという場所に展示されることには大きな違いがあるのだ』と感じました」と言う。こうした関係者の熱意が実り、ギャラリーが設けられたのは、銀座4丁目交差点の三愛ドリームセンター内。丸い形の三愛ドリームセンタービルは、時計台のある向かいの和光ビルと共に銀座の象徴的な存在だ。なぜ、こんな「一等地」を選んだのだろうか?
リコーにとって思い入れのある場所「銀座」
実は、三愛ドリームセンターはリコーにとって歴史的な場所だ。この場所は、創業者、市村清(1900-1968)が終戦直後、「東京復活のためにも、焼け野原の東京で店を出すなら銀座4丁目しかない」と決意し、地権者の「安田銀行」と、「佐野屋」という江戸時代から続いている老舗の足袋屋に何度も頼み込んでお借りすることができた大事な土地。昭和21(1946)年には、2階建ての三愛ビルが建てられ、その後昭和38(1963)年に、奈良県の法隆寺の五重塔からヒントを得た、真中の一本の支柱によって支えられたガラス張りの円筒のビル、三愛ドリームセンターに改築され、銀座のシンボルとなった。「いわばリコーの『ブランド』を表すシンボルの1つでもありますね」と橋本は言う。