■■■============================================================■■■ □■□     IBMプリンター友の会からのお知らせ−Vol.14 ■□■ ■□■      http://www.ibm.com/jp/printer/ □■□ ■■■============================================================■■■ <<< 目次 >>> 1. 新製品のお知らせ ★新製品"Infoprint 250" 2. キャンペーンのお知らせ(その一) ★ライン・プリンター置換えキャンペーン 3. キャンペーンのお知らせ(その二) ★PCプリンター特別価格キャンペーン 4. IBMプリンターの基礎知識 ★PAGESと5577(その三) ■====================================================================■ ■ 新製品"Infoprint 250" ■ ■====================================================================■ ●4月11日(火)に、1,275行/分の印刷速度を持つ連続用紙対応レーザー・プリンター "Infoprint 250"(型式"5300-025")を発表しました。標準価格は、600万円です。 Infoprint 250は、3つのモードをサポートしています。 ●一つ目は、AS/400用のレーザー・プリンター"5337-001"互換のモードです。 "5337-001"は、1988年に発売したAS/400用のカット紙と連続用紙に対応した、 1,000行/分の印字速度を持つレーザー・プリンターです。多くのAS/400のお客様に ご利用いただいていましたが、発売開始以来10年以上経過し、後継機の待たれていた 製品であります。Infoprint 250はその後継機になります。 ☆5337-001からの改善点には、主に「ランニング・コストの削減」「信頼性の向上」 「AS/400とのLAN接続化」があります。 ☆ランニング・コストの要素として「月額保守料金」が\95,000から\60,000に、 「消耗品」が「トナー」と「デベロッパー(現像剤)」だけになって、約63%も 費用が削減(当社試算)されました。逆に、感光ドラムは保守部品となって ユーセージ・チャージが掛かるようになりますが、トータルで約14%(当社試算) の削減が可能です。 ☆どのプリンターにも想定された月間平均印刷枚数があり、耐久性や信頼性の目安に なりますが、5337-001の場合は"36,000枚"でしたが、Infoprint 250では "70,000枚"と、約2倍になっています。 ☆5337-001はAS/400とTwinaxケーブルでの接続でしたが、Infoprint 250では最近の AS/400のお客様の動向を考えて、LAN(イーサネット10BaseT標準)接続、 しかもTCP/IPでの接続になります。 特にTCP/IPでも"Telnet5250E"という、AS/400とプリンターの双方向通信を行なう 機能をサポートしているため、Twinax接続の時と同様なスプールの管理が可能で、 使い勝手が変わりません。他社のプリンターでも採用している"Telnet5250"の場合、 片方向通信(AS/400から印刷データが送られるだけ)であるため、AS/400からは データが送りっ放しの状態になり、例えば、用紙切れやジャムが起きていても AS/400上では分かりません。つまりスプールの管理ができなくなりますので、 Twinax接続の時に比べて操作性が悪化します。 ☆このモードでご使用いただくためには、フィーチャー・コード"8B4390"をご指定 ください。これは無料フィーチャーです。 ●二つ目は、AS/400用のライン・プリンターのモードです。レーザー・プリンターでは ありますが、AS/400に接続して既存のインパクト式ライン・プリンターのデータを そのまま印字することができます。例えばAPWを使ってバーコードやOCR-Bフォントを 使った帳票が、そのままLAN経由でInfoprint 250で印刷できます。 (レーザー・プリンターなので複写帳票は使用できませんが) ☆このモードもAS/400とTelnet5250E接続です。インパクト式ライン・プリンターの 印字速度では足りないお客様に、ぴったりだと思います。 ☆このモードでご使用いただくためには、フィーチャー・コード"4800"をご指定 ください。これも無料フィーチャーです。 ●三つ目は、AFPプリンターのモードです。Infoprint 250は、連続用紙対応のAFP プリンターの中では、最も低価格の入門機に該当します。単なる文字や罫線だけでなく、 グラフやイメージの入った帳票を印刷したいお客様に、お勧めです。 ☆AFPモードは標準機能です。従って、AFPを既にご使用中のお客様には、導入した その日から使いはじめることができますし、あるいはライン・プリンターや5337 として使い始めて、S/Wやデータが揃ってきたらAFPプリンターとして使い始める といったご活用のしかたもお勧めです。 ●他のオプションには「イーサネット100BaseTX接続機構(\65,000)」と「ト−クン リング接続機構(\150,000)」があります。 ■====================================================================■ ■ PAGESと5577(その三) ■ ■====================================================================■ ●前回までは、IBMのPCプリンターの「コマンド」の集合に"5577モード"と"PAGES"が あることと、その内「5577モード」についてお話しました。 今回は、"PAGESモード"のことを少し詳しくお話します。 ●インパクト・プリンターだけだったIBM PCプリンターに初めて加わったレーザー・ プリンターが、1988年に発売された"5587-G01"です。A3サイズ対応、8枚/分の紙送り 速度のレーザー・プリンターで、標準価格\780,000でした。このプリンターでは、 標準モデルで"5577"モードまでのサポートし、「拡張機能オプション」を追加すると 「縮小」「用紙トレイ選択」「用紙方向縦/横切り替え」「フォーム・オーバーレイ」 等のレーザー・プリンターならではのコマンドがサポートされるという構成になって いました。 ●インパクト・プリンターでは、1行単位でデータを受け取りながら印字しますが、 レーザー・プリンターは印字速度が速いため、ページ単位でデータを受け取って 印字します。インパクト・プリンターでは「復帰+改行」コマンドが印字開始の合図 ですが、レーザー・プリンターでは「改ページ」が印字開始の合図になる訳です。 このページ分の印字データをメモリー上に作ることを活用して、「縮小」や「用紙 方向縦/横」の切り替え、「フォーム・オーバーレイの重ね合わせ」を、メモリー上で 行なうことが出来るわけです。 ●また、解像度も異なります。インパクト・プリンターでは、解像度は180ドット/インチ でしたが、レーザー・プリンターでは、例えば240ドット/インチです。従って24x24 ドットでできているユーザー・フォントも、同じ大きさで印字するには32x32ドット構成 になります。そこで互換性に配慮して、180ドット/インチの解像度で送られてきた イメージ・データをあるロジックでドットを増やし、240dpiで同じ大きさに印刷する 機能と、元々240dpiの解像度で送られてくるイメージ・データを印刷する機能の両方を 持っていました。 ●内輪話ですが、当時はまだDOSの時代で、IBMのDOSアプリケーションとして有名だった 「DOS文書プログラム」はインパクト・プリンターだけを想定していて、印字データは 全て180dpiのイメージ・データで送られていました。そのため、240dpiのレーザー・ プリンターに送ったら、プリンター側での180dpi->240dpiへのロジック変換による 印字結果となり、240dpi本来の解像度が生かせないことが予測されました。 そこで、DOS文書プログラムを大幅に改造しました。文字は文字コードを送りプリンター 内蔵の32x32ドットの文字を印字するようにしたり、出力の時に用紙トレイを選択できる メニューを作りました。 ユーザー・フォントに関しても、DOS付属のユーザー・フォント・ユーティリティーに、 32x32ドットのユーザー・フォントを作成したり、24x24->32x32ドットへの自動変換機能 が追加されました。 >>続きは次号へ