■■■============================================================■■■ □■□     IBMプリンター友の会からのお知らせ−Vol.21 ■□■ ■□■      http://www.ibm.com/jp/printer/ □■□ ■■■============================================================■■■ _/_/ 前回のお知らせから一ヶ月以上も経ってしまい、外はすっかり _/_/ _/_/ 晩秋と言うより、初冬になってしまいました。 _/_/ _/_/ 会員の皆様、申し訳ありません。 _/_/ _/_/ 今後は、一月に2回のペースを維持しますので、 _/_/ _/_/ どうぞよろしくお願い申し上げます。 _/_/ <<< 目次 >>> 1. 新製品のお知らせ(その一)★IBM Infoprint70 2. 新製品のお知らせ(その二)★IBM 5400-006ライン・プリンターLANフィーチャー 3. 第11回iSUC参加のご報告 4. プリンター・ホームページ更新のお知らせ★ソフトウェアのページを一新 5. IBMプリンターの基礎知識 ★PAGESと5577(その九) 6. AFPプリンターの基礎 ★連載第十七回 ■====================================================================■ ■ ♪♪新製品IBM Infoprint70のご紹介♪♪ ■ ■====================================================================■ ●10月26日に新製品「IBM Infoprint70」を発表しました。出荷開始も10月26日です。 ●"Infoprint70"は、70枚/分の紙送り速度を持つ、カット紙用の高速レーザー・プリ ンターです。そして日本で発表されたIBMプリンターでは初めて「黒」色の筐体と なっています。その威容は、ホームページでご覧になれます。 URL=http://www.jp.ibm.com/printer/hardware/ip70.html ●Infoprint70の特徴は、 ★大量印刷対応 =>1. 最大月間印刷枚数:400,000枚(ピーク時) 2. 最大給紙容量:6,150枚(大容量フィーダー・オプション付き) 3. 両面印刷、ステープル止め、紙揃えを標準でサポート ★高品位印刷 => 印刷解像度 :600/480/240ドット/インチ ★幅広い用紙を標準でサポート => 12x18インチまでの不定形紙をサポート ★プリンター自身でWEBサーバーの機能を持っていますので、プリンターの状態の 確認やパラメーターの設定/変更を、WEBブラウザーを使って簡単に行なえます。 ●今回の発表は、「AFPプリンター」としての発表になっています。従来の Infoprint60(3160)の追加/後継機として、データやアプリケーションの変更無しに ご使用いただくことが可能です。また、AFPプリンターの特徴の一つとして、 IBM e(ロゴ)サーバー・シリーズ間でデータの互換性がありますので、PSFやIPMと いったAFPプリンター用のドライバーや、フォントのライセンスを導入されていますと、 このInfoprint70をどのサーバーでもご使用いただけます。 ●今後の予定として、Adobe Systems社純正PostScript3、及びPCLモード両機能の 直接サポートが、開発意向表明として同時に発表されています。 これらのサポートが実現すれば、POD(Print On Demand)と言った簡易印刷/製本や、 通常のPCからの印刷も簡単に行なえる可能性が出てきます。 ●標準価格は、\7,500,000です。本体と左側の後処理機構が標準機構です。右側の (本体に比べて)小さい箱が「大容量フィーダー(オプション)」です。 ホームページの写真でご確認ください。 ■====================================================================■ ■ ♪♪新製品5400-006用LANフィーチャーのご紹介♪♪ ■ ■====================================================================■ ●AS/400、iSeries400用の標準ライン・プリンターとして、多くのお客様にご導入 いただいている「5400-006ライン・プリンター」に、11月14日に「LANフィーチャー」 が追加発表されました。 ●近年、AS/400のお客様環境は、Twinax接続を廃止し、LAN接続、しかもTCP/IP接続に 移行される傾向が多く見られます。ダム端末や、5494などの遠隔制御装置から、 安価なTCP/IPサポートのみのルーターにプリンターをつなげたいというご要望が、 増えています。しかし、単なるTCP/IPを使った印刷では、AS/400からの印刷データは 送りっ放しとなってしまうため、「スプールの管理が行なえない」とか「プリンター からのエラー・メッセージが上がって来ない」等、Twinax接続時よりも操作性が悪化 してしまいます。 ●そこで、その問題を解決すべくIETF(the Internet Engineering Task Force)で、 "Telnet5250E"という国際規格が定められました。この規格を遵守するプリンターは、 TCP/IPを使って、AS/400と双方向通信を行なうようになります。その結果、スプールの 管理や、エラー・メッセージといった課題を解決することができます。IBMで初めて Telnet5250Eをサポートしたプリンターが、今年前半に発表/出荷した、連続用紙用 レーザー・プリンター"Infoprint250(5300-025)"であり、次が今回の"5400"になる 訳です。 ●5400のTelnet5250Eサポートの魅力は ★TCP/IP前提なので、安価にネットワークを構成できる。 ★Twinax接続同様の操作性。構成も自動構成となります。 ★APWで指定した「バーコード」「OCR-Bフォント」「3x3以上の文字拡大」が有効。 (PCOMM経由やHPT、SNAプリンタ・サーバーでは無効になります。) ★罫線はコマンドのままプリンターが処理するので、スループットの悪化が無い。 (PCOMM経由やHPT、SNAプリンタ・サーバーでは、イメージに変換されるため 罫線の多い帳票では、スループットが悪化する場合がありました。) ●また、LANポートは、単なる5577モードのLPR機能もサポートしていますので、PCや RS/6000からのLAN接続の時に、プリンタ・サーバーを付ける必要がなくなりました。 ●LANフィーチャーの標準価格は、 ■工場取付(4164):\150,000 ■現場取付(4165):\250,000 となっています。つまり、既に5400をご使用中のお客様でも、"4165"をご購入いただく 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ことにより、LAN接続に移行することが可能です。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 注1. LANフィーチャーを導入すると、Twinax接続ポートは使用できなくなります。 注2. 保守料金は、フィーチャーを導入しても変わりません。 URL=>http://www.jp.ibm.com/printer/hardware/5400.html ■====================================================================■ ■ 第11回iSUC参加のご報告 ■ ■====================================================================■ ●前回のお知らせでご紹介した「iSUC(アイザック)」が、11/15〜11/17に、札幌 ロイトン・ホテルで開かれ、当プリンティング・システムズ事業部も参加いたしま した。 ●今年は、「iSeries400プリンターの新しい潮流」と題したセッションを初日に行い、 約50名の皆様にお聞きいただきました。また、その内容をモール(デモ)で、実機で ご覧に入れました。 ●セッションは2部構成で、前半は「中小型プリンター編」として、e-business環境 ではTCP/IP接続が中心となり、その下でどのようにしたら最適な印刷が行なえるか ということと、今年の新製品のご紹介を行ないました。 後半は、「AFPプリンター編」として、AFPプリンター全般や導入事例についてご紹介 した他、e-businessの新しいソリューションとして「WPM-Web版」のご紹介とデモを 行ないました。 ●デモでは、昨年好評をいただいた「AFP体験コーナー"あなたの名刺シールを 作りませんか"」をパワーアップして、多くの方に体験していただきました。 新製品の「Infoprint70」や「5400-LANフィーチャー」もご覧いただきました。 ♪♪<<お知らせ>>♪♪ 1. 当日のセッションの資料を差し上げます。このメールのご返信で、送り先と、 PDFファイルが良いか、プリントーアウトが良いかをお知らせください。 2. 名刺シールをInfoprint70で作成→ステープル止めしてお送りします。ご希望の 会員の方は、「会社/団体名」「所属」「役職」「お名前」「住所」「電話番号」 「e-mailアドレス」、そして「干支」を返信メールでお知らせください。 "Infoprint70"で干支のイラスト入り名刺シールを作ってお送りいたします。 ■====================================================================■ ■ PAGESと5577(その九) ■ ■====================================================================■ ●前回では、AS/400からのオンライン印刷でも、PCOMMやCAを使わない、LAN経由の 直接印刷(OS/400のホスト印刷変換機能、略して"HPT")の設定方法を ご紹介しました。今回は、HPTで「縮小」や「用紙方向指定」を行なう方法をご紹介 いたします。 ●前回お知らせしたパラメーターの中で「WSCST」というものが出てきました。これは 「WorkStation CuSTmization object」の略で、PCOMMの時のPDTのような役割を 持っています。PDTと同様にこれを編集して縮小などの指定を行ないます。 ●具体的な手順は以下のとおりです。 1.RTVWSCSTコマンドを使って任意のライブラリーに落とす。 指定パラメーター *装置タイプ(DEVTYPE) :*TRANSFORM *メーカー機種形式(MFRTYPMDL):*IBMPAGES *原始メンバー(SRCMBR) :任意のメンバー名 *原始ファイル(SRCFILE):任意のファイル名 *ライブラリー :任意のライブラリー名 2.落としたWSCSTファイルを編集する。 例:連続用紙→A4サイズへの縮小(〜を追加) 0000.38 :INITPRT 0000.39 DATA='1B7E0100001B7E510001031B7E030001313C+ 〜〜〜〜〜〜 1B7E020001321B7E5A000403AE000'X 3.CRTWSCSTコマンドを使って登録する。 指定パラメーター *WSCST名 :任意のWSCST名 *ライブラリー :任意のライブラリー名 *原始メンバー(SRCMBR) :WSCSTのメンバー名 (F10キーを押して「追加のパラメーター」を表示させてください。) *原始ファイル(SRCFILE):上記メンバーが保管されている ファイル名 *オブジェクトの置換え(REPLACE):*YES(固定) ●このように作成したWSCSTを指定してOUTQを、前回のお知らせのようにして作成 したら、自動的に縮小されて印刷されます。一度テストを行ってみて下さい。 -->一応「PAGESと5577」は、今回で終了いたします。新しいお知らせができた時は その都度お知らせするようにいたします。 ■====================================================================■ ■ AFPプリンターの基礎(第十七回) ■ ■====================================================================■ ●前回では、5A RECORDの実践編として −多段組印刷(FORMDEF "N_UP 4"を利用) −各支店の最初にはサマリーページを印刷 −それに続き、明細ページを印刷(明細ページ枚数は各支店で異なる) −各支店の最終明細ページには合計欄を印刷 −サマリーと明細ページのOVERLAYは、異なる(OVERLAYの切り替えは"IPO"使用) を行なってきました。 ●では、今回は、PAGE SEGMENT(イメージ・データ)をデータ中から呼び出す、 "IPS(Include Page Segment)"と呼ばれる 5A RECORD についてご紹介してきます。 ●特定の"PAGE SEGMENT"を、特定の場所に印刷する場合は、OVERLAYで指定するほうが 簡単ですが、ページごとに異なるイメージを印刷したい場合には、 IPS(INCLUDE PAGE SEGMENT)と呼ばれる5A RECORDを使用することによって、イメージ の選択や、位置指定が自由に可能になります。 [1]呼び出されるPAGESEGMENTの生成 ISIS社のIMAGE EDITORなどを利用して、PAGESEGMENTを予め生成しておきます。 作成の注意点としましては、まわりの余白をあまりとらない方が、位置指定が楽です。 [2]IPS レコードの構造について "IPS"のレコードの構造は以下のようになります。 <>------------------------------------------------------------- ! P1TSPSG <==10進表示 - -- --- - -- -------- --- --- 5 01 DA5 0 00 EFEEDEC4 00F 00F <== HEX表示 A 06 3FF 0 01 21327270 000 000 - +---------+ +------- --- --- | | | | | | | | | | | | | | | | | | | +--- Y軸方向の位置を指定します。 | | | +------- X軸方向の位置を指定します。 | | | | | +---- PAGESEGMENT名を指定します。名前が8バイトに満たない | | 場合は、後ろにブランクをPADDINGし常に8バイトとします。 | +-------------------- 構造化FIELDの接頭部 | BYTE数 説明 | X'0010' 2 IPOの場合、RECORD長は固定で常にHEXで | X'16'となります | X'D3AF5F' 3 INCLUDE PAGE SEGMENT(IPS) | X'00' 1 | X'0001' 2 順序番号 | +---------------------------- 5A RECORDを表します。レコードの始めの1バイト ---------------------------------------------------------------------------- [3]PAGE SEGMENTの位置について PAGE SEGMENT名に続いて、X軸方向の位置情報、Y軸方向の位置情報を指定します。 ここで指定する値は、論理ページの起点からです。ぺル単位で指定しますから、 もし、X軸方向に、論理ページ起点より1インチのことろに印刷したいなら X'0000F0'と指定します。 また、PAGE SEGMENTを浮動にしたいなら、位置の値としてX'FFFFFF'が指定可能です。 これは、現在行の位置よりPAGESEGMENTを印刷するという意味になります。 [4]PAGE定義上でのPAGE SEGMENTのY宣言 このIPS RECORDを使用する場合は、PAGE定義上への名前の宣言は必須ではありません。 もし定義をした場合には、このPAGE FORMATが呼び出された時に、指定済PAGE SEGMENT が全てプリンターにロードされます。同じPAGE SEGMENTを繰り返し利用する場合に、 有効です。もし、PAGE定義上へ名前の宣言をしなかった場合は、必要時にプリンターへ ロードが発生します。使い捨てイメージの場合(PAGE SEGMENTをページごとに次々変え ていくような場合)には、こちらをお勧めします。 PAGE SEGMENT名を宣言するサンプルについては下記の例を参考にして下さい。 <>------------------------------------------------------ PAGEDEF PAGE01 WIDTH 14 IN HEIGHT 10 IN DIRECTION ACROSS REPLACE YES ; FONT FONT1 KN10 ; FONT FONT2 M24F ; PAGEFORMAT DATA1 ; SEGMENT TSPSG ; <==PAGESEGMENTを"P1"なしで 宣言します。 PRINTLINE CHANNEL 1 FONT FONT1,FONT2 REPEAT 60 POSITION 1 1 ; 1つのPAGESEGMENT内では最大127個までです。 >>>次回は具体的な例を上げてみましょう。