■■■============================================================■■■ □■□     IBMプリンター友の会からのお知らせ−Vol.29 ■□■ ■□■      http://www.ibm.com/jp/printer/ □■□ ■■■============================================================■■■ <<< 目次 >>> 1. 純正インク・リボンご使用のお願い ★557Xプリンター用インク・リボン 2. 半角文字セットのお話 ★コードページ932/942/943の選択 3. Windows2000用ドライバーについて ★557X用と558X用 ■====================================================================■ ■ 純正インク・リボンご使用のお願い ■ ■====================================================================■ ●5577や5573、5579といったインパクト・プリンターに、IBM純正でないインク・ リボンをご使用いただくと、プリンターの故障の原因となります。IBM純正リボンを ご使用いただくよう、お願い申し上げます。 ●非純正リボンを使用されているお客様のプリンターで、下記の障害が報告されて います。 ★印字ドットが欠ける、印字が薄くなる。 ★インク・リボンが、短期間で破れる。 ★その結果、リボン送り機構がロックし、リボン・ドライブや駆動系が破損する。 ●原因を調査して、次のことが分かりました。 障害が報告されているプリンターでは、印字ヘッドの印字ピンの異常な摩耗や、 印字ピンの破損が確認されました。その原因は 1.非純正リボンの場合、インクに含まれている顔料が多いため、それによって、 印字ピン先端が短期間で異常に摩耗する。 2.非純正リボンの場合、インク・リボンと印字ピンの摩擦係数等の不整合が発生 し、印字ピンが破損する。 3.印字ピン先端が摩耗すると、先端が尖った印字ピンで印字することになり、 インク・リボンを切断したり、突き刺さる等して、インク・リボンに損傷を 与える。 ●そこでIBMでは、下記のようなお知らせをプリンターに同梱するように いたしました。 ☆インパクト・プリンターにおいては、IBM純正リボンによる評価試験でのみ、 検証を行い保証していること。 ☆従って、非純正リボンをお使いの場合の障害については、保証できない場合が あること。 ☆そのため、その他の障害も含め、様々な障害を未然に防止するためにも、IBM 純正リボンをお使いいただきたいこと。 ●その他にも、インク・リボンやカートリッジを交換する時のちょっとした注意で、 障害を減らすことができます。 ☆インク・リボン・カートリッジ自身にも、インク・リボン同様に寿命があります。 インク・リボンがそうであるように、寿命以上に使用すると、印字品質のみ ならず、様々な障害を誘発します。カートリッジには、交換時期を分かりやすく するための管理表示ラベルが貼ってあって、詰め替えリボンを交換した時に、 チェック・マークを付けていただくことによって、4回まで詰め替え可能である ことが分かるようになっています。 ☆それ以上に続けて同じカートリッジを使うと、内部にあるリボン・フィード・ ローラーにインクが溜まって、インク・リボンを正しく送ることができず、 リボン・ジャムを起こす原因となります。 ☆また、一つのインク・リボンを寿命以上に使用することも、カートリッジの寿命を 縮めますのでご注意ください。 ☆詰め替えリボンを交換する時には、途中で一旦リボンをねじって反転させる ことに、ご注意ください。「メビウスの輪」の原理で、途中で反転させることにより、 インク・リボンを裏表均等にご使用いただけます。 ●IBM純正リボン・カートリッジと詰め替えリボンは、下記のようになっています。 対応プリンター 商品名 商品番号 標準単価 5579 カートリッジ・リボン 78F9712 4,000円/本 5577-H/K/T カートリッジ・リボン 3296010 3,800円/本 詰め替えリボン 3296011 2,500円/本 5577-H/K/T以外 カートリッジ・リボン 38F5765 1,600円/本 詰め替えリボン 38F5676 800円/本 5573-K/L カートリッジ・リボン 329710L 2,250円/本 5573-J カートリッジ・リボン 3296731 2,100円/本 5573-L/K/J 詰め替えリボン 329720L 1,050円/本 プリンター用サプライ商品ホーム・ページ http://www-6.ibm.com/jp/supply/printer/printer_top.html ■====================================================================■ ■ 半角文字セットのお話**コードページ932/942/943 ■ ■====================================================================■ ●一般のPCアプリ(Word、EXCEL等)からの印刷の場合は、通常PCのHDD内にある TrueTypeフォントを使いますので、プリンターは単にイメージ・データとして 文字を印字します。従って、画面に表示されている文字は、そのままのイメージで 印刷されますが、PCOMMのオンライン印刷のように、プリンターの内蔵フォントを 使った印刷の場合、プリンター側の設定によっては、画面に表示できている文字が、 印刷されないことが起こります。 ●全角文字について、画面の文字と印刷の文字の不一致については、VOL2.から VOL.5に渡ってお話していますので、ご覧になっていらっしゃらない方は、 バック・ナンバーのページ http://www-6.ibm.com/jp/printer/fan_backno.html をご覧ください。今回はその中では言及しなかった、半角文字について お話します。 ●例えば、5400-006ライン・プリンターでは、操作パネル上の初期設定メニューの 中で「5577モード」を選択するとその中に「コード ページ」という項目があり、 工場出荷値が「932」で、他の選択値には「942」と「943」があります。それぞれは どのように違うのでしょうか? ●コード・ページとは、文字と文字コードの対応表です。特に半角文字のコード・ ページには多くの種類があります。例えばフランス語用のコード・ページと 英語用のそれは、アルファベットが異なりますので、別のものとなります。そして、 日本語用のコード・ページには、半角カタカナが含まれている訳です。 ●半角文字のセットを見ると「932」と「943」は同じです。「942」には、以下の 半角記号が追加されています。 ☆「¢(セント記号、文字コード:80)」 ☆「£(ポンド記号、文字コード:A0)」 ☆「¬(文字コード:FD)」 ☆「\(バック・スラッシュ、文字コード:FE)」 ☆「〜(文字コード:FF)」 (ここでは表示可能なように、全角になっていますが、実際は半角文字です。 また、他の共通の文字についてはプリンターの操作マニュアルの付録に 記載されています。) つまり、この5種類の記号を印刷するには、5400プリンターの場合、初期設定を変更 する必要がある訳です。 ●それでは「932」と「943」の違いは何かと言うと、全角文字が「932」では旧JIS 対応、「943」では新JIS対応になっていることです。 ●現在販売中のIBM PCプリンターのコード・ページの変更方法をまとめると、以下の ようになります。(5577モードまたはPAGESモードの場合) 機種 コード・ページ 全角文字 設定方法 5400-006 *932/942/943 新JIS/*旧JIS 操作パネル上の初期設定 5407-011 *932/942 *旧JIS 操作パネル上の初期設定 5579-K02 *932/942 新JIS/*旧JIS 操作パネル上の初期設定 5577-T/S02 *932/942 新JIS/*旧JIS 操作パネル上の初期設定 5573-L/K/J02 *932/942 新JIS/*旧JIS 操作パネル上の初期設定 5589-K20 *932/942 新JIS/*旧JIS コマンドによる切り替え 5587-L20 *932/942 新JIS/*旧JIS コマンドによる切り替え 5584-K14 *932/942 新JIS/*旧JIS コマンドによる切り替え Infoprint20/40 *932/942 新JIS/*旧JIS 操作パネル上の初期設定 ●558Xシリーズの場合の「切り替えコマンド」は、下記の通りです。 1B 7E 5A 00 04 03 AE 00 00(942への変更) 1B 7E 5A 00 04 03 A4 00 00(932への変更) ■====================================================================■ ■ Windows2000用ドライバーについて ■ ■====================================================================■ ●既に次のバージョンであるWindowsXPが発表されている、Windows2000ですが、 ドライバーに関する最新情報をお知らせします。 ●ワーク・グループ・プリンター用のドライバーは、ダウンロードのページにアップ されています。 http://www-6.ibm.com/jp/printer/download/wgdownload.html Windows2000に同梱のものよりも、こちらをご使用いただくことをお勧めします。 ●問題は、55XXプリンター用ドライバーです。557XプリンターをWindows2000に標準 添付されているドライバーで使用すると、1行印字する間に何度も印字ヘッドが左端 まで戻るため、非常にスループットが悪化するという問題がありました。 その問題は6月初旬に、マイクロソフト社からリリ−スされたWindows2000用サービス ・パック2で解決しています。557Xプリンターや、5400/5407/5417ライン・ プリンターをPC接続でご使用の方は、サービス・パック2を当ててください。 サービス・パック2のURL: http://www.microsoft.com/japan/windows2000/downloads/servicepacks/sp2/default.asp ●558Xプリンターの場合は、また別です。上記のサービス・パック2でも、 プリンター内蔵フォントを使用して印刷する場合、一部の漢字コードが正しく処理 できず、間違った文字が出力されるという問題があることが、報告されています。 その修正を行ったドライバーをダウンロード・ページに近々アップしますので、 それをご使用ください。 http://www-6.ibm.com/jp/printer/download/pcdownload.html ●以上、機種によってご使用いただく最適のドライバーが異なりますので、ご面倒で しょうが、お気をつけください。 >>ポストスクリプトの基礎は、今回休載いたします。次号をお待ちください。