■■■============================================================■■■ □■□     IBMプリンター友の会からのお知らせ−Vol.43 ■□■ ■□■      http://www-6.ibm.com/jp/printer/ □■□ ■■■============================================================■■■ ☆★☆★☆★☆★ご活用いただいています。「友の会広場」☆★☆★☆★☆★ URL=> http://www-6.ibm.com/jp/printer/fannews/bulletin.html このお知らせの内容に関するご質問も、是非書き込んでください。 ユーザーIDやパスワードが分からなくなった方は、この返信メールでお問合せくだ さい。 <<<<<今回は電子帳票特集です。>>>>> <<< 目次 >>> 1. WPM Web V1.3の発表 2. WPM Web i-Suiteのご紹介 3. OS/400V5R2 Infoprint Server機能拡張のお知らせ 4. 電子帳票ソリューション"WPM"の基礎-4- ■====================================================================■ ■ WPM Web V1.3の発表 ■ ■====================================================================■ ●7月1日、IBM電子帳票ソリューションとして定評いただいている「WPM Web」の "V1.3"が発表されました。出荷は7月31日からの予定です。 ●この"V1.3"の目玉は、「Windowsのデータを電子帳票化できる」という点です。 "WPM Web"は、Web対応の電子帳票として実績を積み重ねてきましたが、扱える帳票 データは、AFPプリンター用のデータに限られていました。そのため、日常多くの 帳票を打ち出しているiSeriesのユーザーの皆様の中では、一部に限られていました。 今回Windowsデータ形式に対応することによって、iSeries上の帳票や、xSeries上の Windowsアプリケーションからの帳票も、電子帳票化できるようになったわけです。 ●これは、新たに開発された"WPMドライバー"により実現しています。 "WPMドライバー"は、Windows上のアプリケーションからの印刷出力を、WPM Webで 使用可能なファイル(W01ファイル)として保管するものです。 Windowsアプリケーション印刷時のドライバーに"IBM WPM"を選択すると、データを WPM Webサーバーで扱えるように変換します。 ●"WPMドライバー"は、以下の3つのプログラムから構成されます。 「1. WPM Driver for WindowsNT/2000」 印刷の出力結果として一時(RAW形式)ファイルを出力する、WindowsNT/2000上で 使用できるプリンター・ドライバーです。 「2. 印刷情報設定プログラム」 帳票(帳票に含まれる情報ID)毎に、WPM Webサーバーで使用する帳票タイトル・ 保管先・保管期間などの情報を設定するプログラムです。 「3. W01ファイル作成サービスプログラム」 WindowsNT環境上で自動的に稼動するサービス・アプリケーションです。 WPMドライバーで作成された一時ファイル(RAW形式)から、印刷情報設定プログラム で指定された印刷情報を参照しながらWPM Webサーバー用の形式(W01)ファイルを 作成するプログラムです。 ●そしてお求め易くするために、廉価な最大10ユーザーまでの段階料金(ティアー) 「WPMドライバー専用ティアー」フィーチャーを追加しました。 (プログラム番号:5648-E10、標準料金:\700,000) これはWindowsデータだけに機能制限していますので、もし将来AFPの帳票も扱う 必要が出てきた場合に、AFP帳票(WPM AFPエミュレーター経由で作成した帳票)も 扱えるようにするためのアップグレード(ティアー1: 最大10ユーザーと同等にする) フィーチャー「WPMドライバーUPGティアー」を用意しています。 ●その他の主な特長は以下のとおりです。 ☆使用メモリー減少 メモリー使用効率の向上により、使用メモリー量が従来の約3分の1程度に減少 しました。 ☆プロキシ機能 各システム(WPM Webサーバー)毎に、クライアントに対するアクセス制御を 設定できるようになります。 ☆個人別仮想フォルダー(マイフォルダー)作成機能 特定の帳票タイトルや日付などの検索条件に当てはまる帳票のみを、リストする 個人別仮想フォルダー(マイフォルダー)をユーザーが作成できます。 ☆検索結果のデータ保管時にExcelを自動起動 セル(インデックス)を利用した検索を行い、その検索結果をCSVファイルに 出力する際に、自動的にExcelを起動することができます。 ☆印刷時の用紙サイズ自動選択 印刷時に、帳票ファイルが持っている用紙サイズ情報を、自動的にプリンター・ ドライバー側に知らせて、プリンターがそのサイズの用紙を選択します。 ☆印刷による回線帯域の占有防止 印刷を行なう際に、1度の印刷操作で印刷できるページ数と、そのページ数を 超えた場合の各ページ間での待機時間を設定することができます。 ☆オーバーレイの色指定 受信されたWPM Webサーバー上のオーバーレイの色を、クライアントから 変更できます。 ☆CD-Rオート・ライターで作成したCDの自動起動 WPM CD-Rオート・ライターで作成したビューアー付き帳票CDを、CDデバイスに 入れるとビューアーが自動起動されるようになります。(Autorun.inf 対応) 関連URL http://www-6.ibm.com/jp/NewsDB.nsf/2002/07011 ■====================================================================■ ■ WPM Web i-Suiteのご紹介 ■ ■====================================================================■ ●多くのiSeriesのお客様が、電子帳票化をご検討されているようですが、帳票の データ部分のみiSeriesからPCに受信して、PC上で設計し直した帳票と重ね合わせる タイプのソリューションが多く、移行に手間が掛かっていました。今回IBMでご提供 する「WPM Web i-Suite」は、ほとんどそのまま電子帳票化できるソリューションです。 ●このソリューションは −IBM製品"WPM Web V1.3" ・WPMドライバー :\ 500,000 ・WPM Webサーバー(10ユーザー:廉価版):\ 700,000 −コベルコシステム株式会社様性"eSYOSHI for 400(イーショーシ フォー 400) ・WPM基本機能 :\1,690,000 ・WPM連携オプション :\ 100,000 合計 \2,990,000 の組み合わせでできています。その他、コベルシステム株式会社様による導入支援の 場合、別途\500,000(交通費・宿泊費別)が用意されています。 ●このソリューションの特長は、APWで設計した罫線やバーコードの付いた帳票や、 RPGでコーディングして出力していた帳票を、そのまま電子帳票化できることに あります。これは、"eSYOSHI for 400"が、APWのコマンドをそのまま解釈して Windowsデータ形式に変換できることによります。そして、そのデータをWPM Webが PCのブラウザー上に表示するわけです。また、"eSYOSHI for 400"はPCにデータ転送 する時に圧縮して送りますので、高いスループットが得られます。そして設定により OUTQから帳票を自動的に取り込むことによって、自動運用化も可能です。 ●この"eSYOSHI for 400"は、お求め易くするために、 −OUTQの数は10個まで −出力先は"WPM Web"のみ といった機能制限を設けています。また、"WPM Web"も同様の目的で、 −AFPデータは扱えない という機能制限があります。 もし、代わりに"eSYOSHI for 400基本機能"(\2,600,000)と "プリント連携オプション"(\200,000)をご導入いただければ、 −Windows下のPCプリンターに出力する −ACROBAT Distillerと組み合わせて、"PDF形式"に出力する −OUTQの数が無制限 ということになります。 ●電子帳票化のメリットは、いろいろあり、連載記事「"WPM"の基礎」でも今後も 取り上げられると思いますが、代表的なものだけでも; ☆コスト削減(帳票保管スペース、用紙、オペレーター等) ☆ユーザー作業の効率化(必要なデータを検索 → 再キー・インせずにEXCELに 取り込み) があります。電子帳票化の容易な"WPM Web i-Suite"を一度検討してみませんか? ■====================================================================■ ■ Infoprint Server for iSeries V5R2の発表 ■ ■====================================================================■ ●OS/400 V5R2の発表と併せて"Infoprint Server for iSeries V5R2"が、6月5日 に発表されました。"Infoprint Server for iSeries V5R1"は、VOL.28のお知らせ でご紹介していますが、OS/400上で稼動するソフトウェアで、 1.iSeriesの印刷出力(AFP、SCS)を、PDF(Portable Document Format)に 変換する。 2.自動的にアプリケーションの出力を、PDFに変換して、e-mailに添付して 送付する。 3.PCL、PostScript3、PDFの印刷出力を、AFP形式に変換し、より高速で信頼性の あるAFPプリンターで印刷する。 4.インターネットの標準のイメージ形式であるGIF、TIFF、JPEG形式を、iSeriesで 扱えるイメージ形式(AFPDS)に変換する。 等の機能があります。今回はそれの機能拡張版です。8月30日より出荷開始予定です。 ●拡張された機能をご紹介すると; ☆e-mail送付にSMTPサーバーを利用できます。 SMTPサーバーを利用することにより、e-mail機能がより簡単に指定できます。 ☆印刷出力を分割してPDFに変換し、それぞれをe-mailに添付する際に、 e-mail毎に違う指定をすることができます。 例えば、e-mail毎にSubject(件名)を変えたり、違ったメッセージをe-mailの 先頭に書きこむことができます。また、SMTPメールサーバーを使用すれば、 写し(cc, bcc)の指定、e-mail毎に異なる文章をメール文にとり込むファイルの 指定等ができます。 ☆印刷出力の変換機能のパフォーマンスが向上しました。 PDF/PCL/PostScriptからAFPへの変換のパフォーマンスが向上しています。 また、PCL6もサポートされるようになりました。 ☆印刷出力のPDF変換時に、インデックス付けできます。 これにより、PDFファイルの閲覧が楽になります。 ☆iSeries Accessがあれば、Webブラウザーから直接PDF印刷ができます。 ●ただ、残念ながら日本語サポートが十分でなく、 −日本語を含むPDFデータのAFPへの変換はできません。 −APW、APPWで作成された帳票データは変換されません。 −e-mailのSubject(件名)や定型文言に日本語を指定することはできません。 といった、機能制限があります。 ●「電子帳票」という言葉の解釈には、"WPM"のような「検索」や「EXCELへの 切り出し」「CDへの書き込み」といった本格的な機能を持ったものの場合も あれば、帳票データをPDFファイルに変換してe-mailで送付しやすくすると いった場合もあります。それぞれの目的に応じて選択すれば良いわけですが、 いずれにしても、iSeriesユーザーにおいても、紙への出力から電子帳票化への 採用/移行への関心は日増しに高まっているようです。 ■====================================================================■ ■ 電子帳票ソリューション"WPM"の基礎 -4- ■ ■====================================================================■ ●今回はWPMの基礎の4回目です。WPMの新しいリリース バージョン1.3が7月1日に 発表になりました。発表内容は上記にありますが、ここでは当リリースで WPMドライバー(非AFPモード)に次ぐ大きな拡張機能2つをご紹介します。 ●1.マルチシステム機能 今までは1台のPCサーバーで、1つのWebサーバーしか起動できませんでした。 新リリースでは1台で、25個までの仮想Webサーバー(子Webサーバー)を起動する ことができます。この機能をマルチシステム機能と言います。 ●この機能は下記のような場合に便利です。 ・ASP(Application Service Provider)や、アウトソーシング業務で複数の 他社に対して電子帳票サービスを提供したい。 ・社外に対する電子帳票サービスに於いて、セキュリティーを完璧なものにしたい。 ・複数のシステムでサービス時間を変えたい。(24時間/7時〜9時/9時〜5時など) ・各システム毎に使用可能なクライアントのIPアドレス範囲を指定したい。 WPM Web版の現在のユーザーの半分以上が、社外に対してもサービスを展開して います。そのような用途を、マルチシステム機能が強力にサポートいたします。 ●2.マイ・フォルダー機能 物理ファイルを仮想的に様々な見せ方ができる、好評を頂いている仮想フォルダー が さらに拡張されました。今までは1Webサーバー内で全ユーザー共通の 仮想フォルダーしか定義できませんでしたが、V1.3からはそれに加えて 『マイ・フォルダー』機能が追加され、各ユーザーが見たいものにより早く 到達できるようになりました。 ●従来の全ユーザー用と言ってもユーザー毎に見せ分けは可能で、閲覧権限がない 仮想フォルダーは表示自体抑止されましたが、個人レベルの要望まで満たすものでは ありませんでした。マイ・フォルダー機能では、各ユーザーが閲覧許可されている 仮想フォルダーを更に絞り込んで、自分の担当業務の帳票だけをリストするという ことが可能です。言わばタイトル検索の検索条件保管を、各ユーザーが行えるという 機能です。 ●これにより、今まで大枠でしかリストされず、何度も改ページしてタイトルを 検索していたのが、即座に使いたい帳票にたどり着けるようになり、より使い易い 電子帳票になりました。