■■■============================================================■■■ □■□     IBMプリンター友の会からのお知らせ−Vol.5 ■□■      http://www.jp.ibm.com/printer/ ■■■============================================================■■■ <<< 目次 >>> 1. 値下げのお知らせ ★プリンター2機種の値下げを発表しました 2. COM JAPAN出展 ★COM JAPANにInfoprint40を出展します 3. AFPプリンターの基礎 ★連載第二回 4. IBMプリンターの豆知識 ★文字化けの正体-4 ■====================================================================■ ■ プリンター2機種の値下げを発表しました ■ ■====================================================================■ ●去る10月27日付けで、下記のようにプリンター2機種の値下げを発表しました。 −レーザー・プリンター "5587-WIN"<新価格>138,000円(旧価格:158,000円) −インパクト・プリンター "5579-K02"<新価格>598,000円(旧価格:698,000円) 新価格は10月27日出荷分より適用されます。 ●"5587-WIN"は、Vol.2でお知らせした、Windows95/98/NT専用の、A3用紙対応 低価格レーザー・プリンターです。今回更にお求め易くするために約13%値下げして 標準価格を138,000円としました。 ●この値下げにより、A3用紙対応、紙送り速度16枚/分のレーザー・プリンターでは 最も低価格となりました。 [参考情報] <メーカー> <型式> <標準価格> <紙送り速度> ・CANON LBP-840 148,000円 16枚/分 ・EPSON LP-8400F 148,000円 16枚/分 ・RICOH NX-610 138,000円 20枚/分 ●"5579-K02"は、IBM独自の技術で実現した48ワイヤーの印字ヘッドを搭載した、 漢字400字/秒(高速モード)、200字/秒(通常速モード)の超高速インパクト・ シリアル・プリンターです。"5577"や"5573"等の通常のインパクト・プリンターの 印字ヘッドは24ワイヤー(ピン)ですが、5579ではダイヤ型に配置した24ワイヤーを 2セット少しずらして、1つの印字ヘッドの中に配置したことによって、約2倍の印字 速度を達成しています。 ●48ワイヤーの印字ヘッドを持つインパクト・プリンターは、他社からは下記の製品が 出荷されていますが、"5579"の今回の値下げにより、更に価格競争力が向上しました。 [参考情報] <メーカー> <型式> <標準価格> <印字速度(漢字)> ・OKI 8580SE 798,000円 400,230字/秒(高速, 通常速) ●上記2機種の仕様に関しては、ホーム・ページ (http://www.ibm.com/jp/printer/hardware/)でご覧いただけます。 ■====================================================================■ ■ COM JAPANにInfoprint40を出展します ■ ■====================================================================■ ●毎年恒例の「COM JAPAN」が下記の要領で開催されます。 ・名称:COM JAPAN 1999 ・会期:1999年11月2日(火)から5日(金) ・公開時間:10:30〜17:30(最終日のみ17:00まで) ・会場:東京ビッグサイト(有明:東京国際展示場)東展示棟及び会議棟 ・主催:通信機械工業会(CIAJ) ・後援:社団法人 日本電子工業振興協会(JEIDA) ・運営:社団法人 日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会(JPSA) 詳細はhttp://www.comjapan.gr.jp/でご覧になれます。 ●IBMではEast HALL4(4-29-9)にてInfoprint40(4332)を出展し、 プリンター用標準テストパターン第4版(JEIDA46-1999)の印刷実演を行います。 PostScript3の高速性を一度ご確認ください。ご来場をお待ちしています。 ■====================================================================■ ■ AFPプリンターの基礎(第二回) ■ ■====================================================================■ ●前回は、AFPプリンターのイントロダクションをご紹介しました。  具体的に代表される特徴として、以下の4点が挙げられます。 (1)アプリケーションと印刷資源の独立 (2)プリンター機種間の互換性 (3)AFPプリンター・ファミリーはページ・プリンター (4)双方向通信を実現 今回はそれら特徴についてご説明いたします。 ●(1)アプリケーションと印刷資源の独立 AFPの場合は、アプリケーション・プログラムと印刷のための仕様(資源)を完全に 切り離して考えることが出来ます。ここで「資源」とは、入力トレイを指定したり、オ ーバーレイを指定するFORM定義,データを紙面に位置づけるためのPAGE定義を指します。 即ち、プログラム作成者はアプリケーションを作成する時に印刷イメージを意識する 必要はありません。 それに対し、従来からのライン・プリンターでは、データ中に位置合わせのための ブランク文字を挿入したり、独自の機能コードなどを埋め込むことによってレイアウトの 調整を行う必要があります。従って、そのアプリケーションは、そのプリンターでしか 印刷出来ません。 また、印刷物のレイアウトを変更する場合を考えてみて下さい。 AFPではアプリケーションに対する変更は発生しません。あくまでも印刷資源のみを 変更することで対応可能です。しかし、従来からのライン・プリンターの場合は、 当然、適用業務の修正が必要です。ちょっとしたレイアウト修正なのに、実は大きな プログラム修正が必要となるケースが出てくるのです。 ●(2)プリンター機種間の互換性 IBMではAFPに準拠した多くのプリンターを発表しています。カット紙対応の低速機から、 連続紙対応でかつ両面印刷を可能にした高速のプリンターまで、幅広いラインナップを とりそろえています。これらAFPプリンター・ファミリー間では互換性が保たれ、同じ 同じ印刷資源を使用することができます。 ●(3)AFPプリンター・ファミリーはページ・プリンター AFPプリンターの大きな特徴は、ページ・プリンターであるということです。 従来からのライン・プリンターが、ラインデータを行単位で印刷するのに対して、 AFPプリンターは、それを2次元のページ上の自由な位置に展開して印刷できます。 さらに、データ中にイメージやグラフィックのオブジェクトを混在させて、ページ上に 展開させることもできます。これらの位置の指定は、ナント1/240インチ(約0.1mm) 単位でコントロール可能です。 ●(4)双方向通信を実現 AFPプリンターを制御するためには、必ずPSFと呼ばれるソフトウエアが必要です。 このPSFが、プリンターと常に会話することにより、プリンターの状況を確認したり、 エラー発生時に回復処置を取ったりすることが可能となります。 他の多くのプリンターが、片方向に垂れ流し的にデータを送信するのと大きく異なる 点です。仮に用紙ジャムが発生したとします。PSFなら、用紙ジャムを取り除いた後、 「自動的に」リカバリー処置が取られ、続きのページから印刷されます。 しかし他のプリンターは、最初からJOBのやりなおしが必要になります。 AFPプリンターは、パフォーマンスを追求しながら使い勝手を考慮している大量印刷に 適したレーザー・プリンターです。 >>>次号に続く ■====================================================================■ ■ IBMプリンターの豆知識==フォントのJIS規格とプリンター(連載-4最終回) ■====================================================================■ (連載-1,2,3のおさらい) ◎AS/400や3270のオンライン印刷に関して、  【現象A】「梶v「T」「U」の文字が、画面では表示されているが、 印刷ではブランクになる。 【解決策】 1.新JIS文字セットを持っているプリンターでは、初期設定で文字セットを「新JIS」 に変更する。(5400-006、5573-L/K/J02、5577-T/S02、5587-K02、5589-K20、 4312/17/20/24/32 PAGESオプション付) 2.新JIS文字セットを持っていないプリンターの場合、PCOMMのファイルの内、 PCSWIN.INIファイルに[DBCS]セクションを作成し、"CP943_IBM=Y"と指定して保存 再立ち上げすると、旧JISの文字コードで送られてきます。 【現象B】「@」「A」「求vの文字が、画面では表示されているが、 印刷ではブランクになる。 【解決策】 1.新JIS文字セットを持っているプリンターでは、初期設定で文字セットを「新JIS」 に変更する。(5400-006、5573-L/K/J02、5577-T/S02、5587-K02、5589-K20、 4312/17/20/24/32 PAGESオプション付) 2.新JIS文字セットを持っていないプリンターの場合、プリンター内蔵フォントが 無いわけですから、PDT印刷はできません。従ってドライバー経由の印刷になります。 この時は、PCからデータは全て印刷イメージで送られて来ますので、画面の表示と 同じに印刷できます。PCOMMのプリンター・セッションで「ファイル」-> 「プリンタ設定」と選んで「PDTファイルの使用」のチェックを外してください。 【現象C】画面では「鯵」「鴬」「薮」「篭」と表示されるが、「鰺」「鶯」「藪」 「籠」と印刷される。 【解決策】 1.新JIS文字セットを持っているプリンターでは、初期設定で文字セットを「新JIS」 に変更する。(5400-006、5573-L/K/J02、5577-T/S02、5587-K02、5589-K20、 4312/17/20/24/32 PAGESオプション付) 2.新JIS文字セットを持っていないプリンターの場合、PCOMMのプリンター・セッション に対応するワークステーション・プロファイル(.wsファイル)の[PRINTERS] セクションに、OldJIS=Yと指定する。これによってPCOMMは旧JISに対応した 文字コードをプリンターに送り、画面の文字と一致させます。 今回の豆知識として 【現象D】  「飴」「鰯」「鴎」「葛」等の文字の形が、画面と印刷で一部分が異なる。「葛」の  下部が「ヒ」ではなく、「人」に、「鴎」の左が「メ」ではなく、「品」になっている。  【解決策】 1. 内蔵フォントを平成書体を変更できるプリンターでは、字形の設定を「平成明朝体」 に変更する。(5400-006、5573-L/K/J02、5577-T/S02、4332/20 PAGESオプション付き) [解説]Windowsでは「平成フォント」の字形を採用していますが、プリンターの内蔵 フォントはIBM字形が標準のものが多くなっています。ほとんどのデザインは共通ですが、 約1割に当る約700文字について文字の一部分,例えば平成成フォントでは「葛」の 下部は「ヒ」ですが、IBM字形では「人」となり、異なります。 従ってプリンターの内蔵フォントを「平成書体」に変更して対応できます。 なお、558xレーザー・プリンターは、平成フォントが標準になっています。 2.PDT印刷をプリンター・ドライバー経由の印刷に変更する。(上記以外のインパクト・ プリンター) [解説-2]平成書体の文字セットを内蔵フォントとして持っていないプリンターの場合は、 内蔵フォントを使うPDT印刷はできません。そこでPCから文字をイメージ・データとして 送ってくる、プリンター・ドライバー経由の印刷を選択してください。 Vol.2から連載しました「フォントのJIS規格とプリンター」いかがでしたか。 文字が画面通り印字されなかった時は、このお知らせを紐解いてみてください。 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ★☆★☆★ありがとうございました。次号は11月中旬発行の予定です。★☆★☆★