■■■============================================================■■■ □■□     IBMプリンター友の会からのお知らせ−Vol.65 ■□■ ■□■      http://www-6.ibm.com/jp/printer/ □■□ ■■■============================================================■■■ 当メールは、IBMプリンター友の会にご登録いただいたお客様にお送りしております。 もし今後、友の会のお知らせの送信を希望されないお客様は、当メールの返信にて 「不要」とご連絡ください。お知らせの配信は、いつでも中止いただけます。 <<< 目次 >>> 1. PCレーザー・プリンターによるEAN128の印刷 2. Infoprint1000J PAGESモデルのエミュレーション自動検知方法 3. AIXからPostScriptプリンターへの出力方法 ■====================================================================■ ■ PCレーザー・プリンターによるEAN128の印刷 ■ ■====================================================================■ ●2002年8月28日に発行した「No.44」↓では、「EAN128」バーコードの印刷ができる http://www-6.ibm.com/jp/printer/backno/newsvol44.txt IBMレーザー・プリンターは、600dpiのAFPプリンターのみとお知らせしました。 今回は、安価なPCレーザー・プリンターでも印刷可能であることをお伝えしようと 思います。 ●切っ掛けは、あるiSeriesをご使用のお客様がPC経由で、「5589-L36」に 「Windows専用モード」でEAN128バーコード付きのコンビニ収納代行用の払込伝票を 印刷していて、全国のコンビニで読み取れて使用されているという社内の情報でした。 そのアプリケーションの仕組みは、 −iSeriesからは必要なデータをPCに受信する −IBMが独自にこのお客様用に作成したPC上のプログラムが、そのデータを元に一部は EAN128バーコードのイメージを作って、伝票イメージを作成し、プリンター・ ドライバー経由でプリンターに帳票イメージを送る となっています。実際には5589-L36のWindows専用モード(300dpi)で印刷しています。 ●そこで、Infoprint1000Jの「RPCSモード」であれば、600dpiの解像度を持ってる ので、同じ仕組みで、解像度変換して品質が落ちることも無く印刷できるはずではと 考えました。基本的に同じプログラムを使って、しかも読み取り条件が厳しいと 言われる18種類のバーコードを印刷させ、3種類のリーダーで読み取りテストを 行ないました。なお、その他の条件として −用紙は、OCR文字印刷用の薄クリーム色のものと、オフィスにある一般的な再生紙の 2種類 −バーコードの印刷方向は、用紙の走行方向と平行(レーザー・ビームのスキャンとは 直角)と、直角(レーザー・ビームのスキャンとは平行)の2種類 各々を変えています。 ●その結果、どの条件の場合でもInfoprint1000Jで印刷したEAN128バーコードは、 リーダーで問題無く読めました。もちろん、このテストはそれらの条件の下でのもの ですから、実際にご使用になる場合には、その条件下でのテストが必要です。ただ、 安価にEAN128バーコード付きのコンビニ収納代行用の伝票を印刷するソリューションと して、IBMにおっしゃっていただければ、既存のアプリケーションを元に少しの改造で 実現させることが可能になったと言って良いかと思います。 ■====================================================================■ ■ Infoprint1000J PAGESモデルのエミュレーション自動検知方法 ■ ■====================================================================■ ●Infoprint1000JのPAGESモデルは、プリンターとPAGESモジュールのキッティング ・モデルとなっています。キッティングに際しては、プリンター操作パネルの 初期設定で「優先エミュレーション」は「PAGES」に変更されています。これに よって、電源投入後最初のモードは「PAGES」で立ち上がります。 ●ただ、これだけでは一旦EXCEL等の印刷をRPCSモードで行なうとRPCSモードのまま になってしまい、次にPCOMMのプリンター・セッションからの印刷(PAGESモード)を 行なうとすると、文字化けしてしまいます。これは、ドライバー経由の印刷であれば 初めにデータ・ストリーム切替コマンドが送られるので問題無いのですが、PCOMMの プリンター・セッションの印刷(PDT印刷)の場合、ドライバーをパス・スルーします のでデータ・ストリーム切替コマンドが送られて来ないので起きるわけです。 ●そこで、プリンター付属のPAGESの使用説明書にも記載されていますが、先ずは プリンターの操作パネルの初期設定で「システムセッテイ」メニューの下の 「9. エミュレーションケンチ」を「スル」に変更してください。更に、RPCSモード 用のドライバーのプロパティの中で「印刷後のエミュレーション」を「直前の エミュレーション」に設定してください。これは、EXCEL等の印刷をRPCSモードで 行なった後で、直前のエミュレーション=PAGES(電源ON時点ではPAGESで立ち上がる ため)に戻すということを意味しています。 ●Infoprint1000JのPAGESモデルは、「キッティング・モデル」という扱いになって いますので、外箱にPAGESモデルと書かれている以外は、プリンター本体に付いている ラベルも保証書も、基本モデルである「5596-3Mx」のままとなっている点も、ご注意 ください。 ●上記のエミュレーション・モードの自動切替え設定によって、PAGESモードを使う PCOMMやHPTからの印刷でも、RPCSモードを使うWindowsアプリケーションの印刷も、 自動的に検知して切り替えて印刷することができるようになります。 ■====================================================================■ ■ AIXからPostScriptプリンターへの出力方法 ■ ■====================================================================■ ●AIXから安価なPostScriptプリンターに出力させるためには、どうしたら良いかと いうお問い合わせが増えてきています。そこでPostScriptオプションを持っている "Infoprint1000J"と"5591-001/002"プリンターで実際に印刷させてみましたので、 ご報告いたします。ただし、両機ともAIXからのPostScript印刷は、正式サポートでは 無い点にご注意ください。 ●印刷環境 −システム:AIX 4.3.3 −プリンター:5591-002、Infoprint1000J(共にPostScriptオプション付き) −接続方法:LAN接続 −PostScriptデータファイル8種類(文字、グラフィックス) −キュー作成と設定内容 1. smitty printer 2. 印刷スプーリング 3. 印刷キューの追加 4. remote 5. 印刷サーバに送信する前にローカル・フィルター処理を行う 6. リモート・プリンターのタイプ→その他 7. generic総称プリンター 8. 追加する新しい印刷キュー名:PostScript [post] リモート・サーバーのホスト名:「プリンターホスト名」 リモート・サーバー上のキュー名:[lpt1] → lp リモート・サーバー上のプリント・スプーラーのタイプ: 「AIX Version3 or 4」→ BSD リモート・サーバーのキューにパススルーフラグを送信する:「はい」 バックエンド・タイムアウト間隔(分):「 」 先に制御ファイルを送信する:「いいえ」 デバックをオンにするには、出力ファイルのパス名を指定してください:[] *キュー属性設定はすべて[default] ●"5591"での印刷では、具体的なAIX上からの設定がマニュアルにないため、細かい 指定などは試していませんが、汎用PSファイルセット"generic(総称プリンタ)"を 使用してみたところ、PSデータファイルを問題なく印刷できました。ただし、 用紙トレイ選択、用紙方向設定はプリンターの操作パネルで指定することになります。 ●"Infoprint1000J"の印刷では、"5591"の場合と同様に、汎用PSファイルセット "generic(総称プリンタ)"を使用してみたところ、特に問題なく印刷が行えました。 また、rshコマンドを使用する事で、用紙トレイ選択、用紙方向設定を行なうことも 可能でした。なお今回は、汎用PSファイルセットを使用しましたが、Infoprint20/40 用のPSファイルセットでも同様に使用可能でした。 ●汎用PSファイルセット"generic(総称プリンタ)"についてご説明しますと、これは AIXに標準で付属のものです。UNIX、Linux系は、Windowsのようには多くの 標準ドライバーをOSで持っていません。(インストール時に選択します。)その代わり、 各国で多く使用されているファイルセットをいくつか選抜して標準で持たせます。 ・PostScript、・HP-GL、・ESC/P これらのファイルセットは、インストール時に標準で入るようです。 (Linuxの場合も含めて) ●"rshコマンド"についてご説明しますと、これはUNIX系で使用されるリモートマシン との通信制御用コマンドです。関連する他のコマンドとして、FTP、TELNETなどと 同様のものと思います。"rshコマンド"に関する資料は、下記URLをご参照ください。 http://publib.boulder.ibm.com/doc_link/Ja_JP/a_doc_lib/cmds/aixcmds4/brsh.htm http://publib.boulder.ibm.com/doc_link/Ja_JP/a_doc_lib/cmds/aixcmds4/rsh.htm 返信先→IBMプリンター友の会事務局 e-mail:EB71228@jp.ibm.com