■■■==============================================================■■■ □■□     IBMプリンター友の会からのお知らせ−Vol.75 ■□■ ■□■      http://www-6.ibm.com/jp/printer/ □■□ ■■■==============================================================■■■ 当メールは、IBMプリンター友の会にご登録いただいたお客様にお送りしております。 もし今後、友の会のお知らせの送信を希望されないお客様は、当メールの返信にて 「不要」とご連絡ください。お知らせの配信は、いつでも中止いたします。 <<< 目次 >>> 1. 電子帳票で実現する個人情報保護法対策 2. パラレル・インターフェイスの話(第3回) ■====================================================================■ ■ 電子帳票で実現する個人情報保護法対策 ■ ■====================================================================■ ●最近何かと話題の「個人情報保護法」ですが、皆様のお仕事での対策は万全ですか? 今月監督省庁による監査が入ったお客様も多いかと思います。今回は個人情報保護法 対策が電子帳票でできることについてご紹介します。 ●今までのように紙で保管していると、キャビネットの鍵さえ手に入れれば、中の バインダーを取出して帳票をコピーして持ち出すことが、簡単にできてしまいます。 その場合は、もちろん、誰がそのバインダーを見たか、コピーしたかのログ(記録) は残りません。更に、帳票を配送する場合を考えると、トラック、帳票収納ケースや 運送作業員などに対して、二重三重に対策するための多くの手間とコストが 発生します。例えば、帳票運送に当たっては「盗難」「紛失」のリスクもあるため、 通常の配送でなく「重要文書」扱いの配送とするなどの配慮が必要で、その結果、 莫大なコストがかかってきます。 ●そこで、電子帳票を利用した個人情報保護法対策をご紹介します。電子化すると 下記の機能により確実にセキュリティー・レベルが向上します。 【電子帳票の個人情報保護法対策機能】 ★アクセス・ログ 誰が、いつ、どの帳票を見たか、どのページを印刷したかが分かります。もし、 問題が発生した場合、その情報にアクセスしたユーザーをリストする等によって 追跡が可能となります。 ★データ暗号化 サーバーからクライアント・ユーザーへの回線内を通るデータは暗号化されています。 従って、途中で全く普通のインターネット環境を通してデータを送信したとしても 安心してお使いいただけます。 ★ユーザー認証 / ユーザーによるパスワード変更 誰でも帳票を見られるキャビネットでの保管とは違い、まず初めにユーザー認証を 行なうことにより、電子帳票を閲覧するユーザーを制限することが可能です。 ★ユーザーのレベルに応じた閲覧・操作権限の設定 電子帳票に対して、ユーザーの役職・職種に応じて異なった操作権限を付与することが 可能です。例えば、「参照」だけを許可するユーザー、「データとしての利用」を 許可するユーザーといったように、ユーザ毎に情報の外部持ち出しに対する権限を 設定できます。 ●つまり、電子帳票は、単に書類の保管場所の削減といった便利なツールだけでなく、 強靭なセキュリティー対策を施した、「データ保管庫」の役割を果たします。 電子帳票導入をご検討の際は、多くの実績を持つ「IBM WPM Web版」を 是非ご検討ください。詳細はこちら⇒ http://www-6.ibm.com/jp/printer/solution/ ■====================================================================■ ■ パラレル・インターフェイスの話(第3回) ■ ■====================================================================■ ●前回は、セントロニクス・インターフェイスの規格を使って、信号に関して簡単に ご紹介しました。そして、8つのデータ線と2つの制御線の他に、通信する仕組みを 各プリンター・メーカーが独自に追加したため、同じインターフェイスであっても プリンター、プリンター・ケーブル、PC、その他にはプリンター切り替え器や、 バーコード・ジェネレーターといったパラレル・インターフェイスで接続するものの 間で、正しく接続できず、文字化けや余分な改ページといった現象が現れることに 繋がっています。今回は、IBM独自で追加した「コンバージド・インターフェイス」 のお話です。 ●第1回でのお話と重なりますが、話は約20年前に遡ります。1984年だったと思い ますが、IBMが「オンライン端末」「ワープロ」「DOS PC」の「1台3役」と銘打った 「マルチ・ステーション5550」を発売しました。当時の、故渥美清さんの TVコマーシャルを覚えている会員の方もいらっしゃるかもしれません。この時の プリンターが、5553-B01(24x24ドット文字・システム用)と5553-A01 (16x16ドット文字・システム用)のインパクト・プリンターです。これらは、 内蔵フォントを持たず、全ての印刷データはシステム・ユニットから、24ドット高さの イメージか16ドット高さのイメージとして送られていました。インターフェイスは、 セントロニクス規格で、システム・ユニット側もプリンター側も36ピンでした。 ●発売後、16ドット用のシステムでも24ドットのきれいな文字で印刷したいという ご要望があって、開発されたのが「5553-B02」です。(余談ですが、その後の557x プリンターの型式の最後の桁が「2」であるのは、内蔵フォントを持っているという 意味で、この時に始まったものです。)イメージ・データの時は、データ転送中に 静電気や電気的なノイズの影響を受けて1ビット間違えたとしても、1つのドットが 白が黒、若しくはその逆に印刷されるだけなので、大きな影響はありませんが、 内蔵フォントを使うために文字コードでデータを送るようになると、1ビットの違いが 別の文字コードにしてしまい、大きな影響が出ると予想されました。 ●そこで考え出されたのが「3バイトECC」という方式です。ECCとは、Error Checking & Correctionの略です。つまり、1バイト単位で、データをそのままの形、 2種類の違う形に変化させたデータにして送り、受信したプリンター側は、受け取った 3種類のデータの内、元の形に戻した結果2つが一致していれば、それが正しいデータ として処理するというものです。これによって、データ量は3倍になりますが、確実な 印刷結果が得られます。これは当時のK(漢字)-DOS、J(日本語)-DOSとの 組み合わせで実現されたものです。その後のDOS/Vでは行なわれていません。 ●その後、日本独自規格の5550シリーズから、IBM標準規格の「PS/55」シリーズに 代わった時にパラレル・インターフェイスの規格も変わり(コンバージド・ インターフェイス)、システム側は25ピンになりました。そうなると当然、各ピンに 対する信号の割り当てが変わってきます。そういった中で、「5250PC」や「3270PC」を 使ってPS/55が「オンライン端末」として使用される時に、パラレル・ インターフェイスで接続されたプリンターでも、それまでの同軸接続のシステム・ プリンター同様に、SNAに則ったやり取りを行なう必要があります。特に 「Print Completion(印刷完了報告)」は、コンバージド・インターフェイスの 信号線の組み合わせを使って、PS/55を通してホスト・システムに返すように定義、 実装されました。これは、3477/3474といった所謂ダム端末に接続された場合も同様です。 そのため、今日でもダム端末に55xxプリンターを接続する場合、プリンターの インターフェイス・モードを「コンバージド」に設定しないと、ホスト・システムが プリンターを認識しない、従って印刷できないということになっています。 ●その点で寂しいのが、レーザー・プリンターではコンバージド・インターフェイスを サポートした機種が、5587-L20を最後に無くなってしまったことです。次回は、今の 標準であるIEEE1284インターフェイスのお話をします。 返信先→IBMプリンター友の会事務局 e-mail:EB71228@jp.ibm.com