■■■============================================================■■■ □■□     IBMプリンター友の会からのお知らせ−Vol.8 ■□■      http://www.ibm.co.jp/printer/ ■■■============================================================■■■ <<< 目次 >>> 1. IBMプリンター活用法 ★OCR-Bフォントの印刷 2. IBMプリンター活用法 ★キャラクター・モード(その3) 3. AFPプリンターの基礎 ★連載第五回 ■====================================================================■ ■ OCR-Bフォントの印刷 ■ ■====================================================================■ ●業務の効率化の手段として、バーコードと並んで良く利用されるのが、"OCR-B" フォントです。IBMの最近のプリンターではOCR-Bフォントを内蔵しています。ただし、 特にインパクト・プリンターの場合は、インク・リボンの濃さや、用紙の表面状態、 解像度、リーダーの性能等によって読み取り率が変化しますので、注意が必要です。 ●"5400"や"5417/5407"のライン・プリンターの場合は比較的簡単です。AS/400と TWINAXケーブルで接続されている時は、IBMでご提供している"APW(多機能漢字印刷 ユーティリティー)"でOCR-Bフォントで印字する場所を、簡単に指定することが できます。 ●"558x"や"43xx(PAGESモード)"のレーザー・プリンターの場合は、操作パネル の初期設定で設定するか、キャラクター・モードでコマンドを送るか、どちらかに なります。 ●前者の場合は、やはり半角英数文字は、全てOCR-Bになってしまいます。後者の 場合は、次のコマンドを送ることになります。 1B 7E 06 0001 11 (最後の'11が、OCR-Bを表しています。) (元に戻すコマンドは、1B 7E 06 0001 00 です。) ●"5577"や"5573"のインパクト・プリンターの場合は、前準備が必要です。 どちらの機種も「保守マニュアル」に手順が書いてあります。ここでは"5577"での 設定方法をお知らせします。 ●印刷不可状態で下段選択スイッチを押し、「ゲダン キノウ」を表示させる。 ●設定スイッチと下段選択スイッチを、同時に2秒以上押すとブザーが鳴り、「CSR モード」に入る。 ●次項目または前項目スイッチを押して「4ソノタ セッテイ」を表示させ、設定 スイッチを押す。 ●次項目または前項目スイッチを押して「デフォルトANK」を表示させ、設定スイッチ を押す。 ●この後、「OCR-B(CMDムコウ)」を選択して設定スイッチを押し、印刷スイッチを 押すと、半角英数文字は、全てOCR-B固定になります。 ●また、「OCR-B(CMDユウコウ)」を選択して設定スイッチを押し、印刷スイッチを 押すと、半角英数文字は、全てOCR-Bになりますが、上記のコマンドで指定すると 別の書体に変更できます。 ●あるいは、「ミンチョウ12(CMDユウコウ)」を選択して設定スイッチを押し、 印刷スイッチを押すと、半角英数文字は、明朝体のままですが、上記のコマンドで 指定するとOCR-Bに変更できます。 ■====================================================================■ ■ キャラクター・モード(その3)  ■ ■====================================================================■ ●前回まででは「キャラクター・モード」の概略と、バーコード・コマンドを送る 実際のコーディング例についてご説明しました。今回は、実際にプリンターに送って、 印字させてみましょう。 ●前回例に上げた"CODE39"のバーコード・コマンドを送るキャラクター・モードの 文字列 &$%$00301B7E400016000000000101000E000E002B002B000E0240016801681B7E42000F 0000000020313233343536373839300C をコピーして、Winowsの"ワードパッド"を立ち上げてそのまま貼り付けてください。 ●それを例えば"barcode.dat"と名前を付けてC:\TEMPの下に保存してください。 ●PCにパラレル・インターフェイスで接続したプリンター (5577-T02/S02、5573-L02/K02/J02、5584-K02/K14、5586-H02、5587-K02、 5588-H02、5589-K20、4312/17/20/24/32(PAGESオプション付き))の操作パネルで、 初期設定を「キャラクター・モード=&$%$」と設定してください。 ●Windowsのコマンド・プロンプトで COPY /B C:\TEMP\barcode.dat LPT1: とキー・インしてEnterを押してください。プリンターがバーコードを印字するはずです。 ●キャラクター・モードの原理を思い出すと、プリンター側の初期設定でキャラクター・ モードを設定しておかないと、上の文字列をそのまま文字として印字してしまうことに お気づきかと思います。送られたコマンドをそのまま印字してしまうのですから、これは 思ったとおりに印字できなかった時に、コマンドが正しいかどうかチェックするのに 役立ちます。他のコマンドでも試してみてください。 -終わり- ■====================================================================■ ■ AFPプリンターの基礎(第五回) ■ ■====================================================================■ ●前回まででは、 −AFPプリンターの「4つの特徴」 −基本の考え方である「物理ページ」と「論理ページ」 −物理ページに関する定義を行う「FORM定義」「PAGE定義」「フォント」 「オーバーレイ」「ページセグメント」 に関してお話しました。 ●今回は、これらの印刷資源や印刷データとプリンターとの橋渡し役である、「PSF」 についてご紹介いたします。 ●PSFとは、PRINT SERVICE FACILITYの略で、AFPプリンターのドライバーの役目を 果たします。各種印刷資源と印刷データを組み合わせて、2次元にフォーマットされた ページを生成します。 ●PSFには以下のような特徴があります。 <> ●PSFからプリンターへは、一方的にデータを送信するのではなく、常に双方向で 通信がなされています。 ●PSFを起動した直後に、PSFはプリンターに対して、"君はどんなプリンターなの?"と いった質問を投げかけます。それに対しプリンターは、"ぼくはカット紙プリンターで 入力トレイを3つ持っているよ。"といった答えを返します。 ●印刷中もPSFは、"印刷は終了した?"とか、"何ページ印刷が済んだの?"といった 問いかけを常に行い、プリンターもその都度返事をしています。 ●これらの会話は、IPDS(Intelligent Printer Data Stream)と呼ばれるIBM独自の 規格(データストリーム)に則って規定され、実行されています。 ●2次元にフォーマットされた印刷データやオーバーレイ等も、PSFによりIPDS形式に 変換されてプリンターに送信されます。 <<エラー リカバリー>> ●印刷の途中で用紙ジャムが発生した場合、ジャムした用紙を取り除いて、プリンターが エラー状態から回復すると、PSFが自動的に継続して、ジャムしたページから印刷を 続行します。 ●これは、PSFとプリンターが、常に会話しているから実現できるわけです。AFPでない プリンターでは、ジャムが発生すると場合によっては初めから再印刷が必要なのに対して、 AFPプリンターなら、ジャム発生前に終了通知されたページの後から継続して印刷されます。 ●この機能は、プリンターで大量の印刷を行うために必須の機能であることが、お分かり いただけると思います。AFPプリンターの大きな強みです。 <<必要な資源の収集およびロード>> ●PSFは、フォント、オーバーレイ、ページセグメントといった資源を、必要に応じて、 ホスト・システム上のライブラリーから収集して、プリンターに自動的にロードします (送り込みます)。 ●PSFが自動的にロードしてくれるので、印刷JOBを実行する前にユーザー自身が、予め 資源をプリンターにロードさせたり、メモリーに展開させる必要がありません。 次回からはプラットフォーム(OS)別に、AFPに関連するソフトウエアについて ご紹介していきたいと思います。 >>>次号に続く ☆。。☆。。☆。IBMプリンター友の会の皆様へ 。☆ 。☆ 。。★ ┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓ ┃本┃年┃は┃ご┃愛┃読┃あ┃り┃が┃と┃う┃ご┃ざ┃い┃ま┃し┃た┃ ┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┛ 。。☆。☆。。 次号は来年1月中旬発行の予定です。 ☆。。★。。☆:**:皆さま、楽しいクリスマスと年末年始をお迎えください:**: 。☆/∴\☆。http://www.ibm.com/jp/printer/ ☆//∴\\☆ 。//∴\\。 ☆ ̄ ̄□ ̄ ̄☆