■■■============================================================■■■ □■□     IBMプリンター友の会からのお知らせ−Vol.9 ■□■      http://www.ibm.co.jp/printer/ ■■■============================================================■■■ <<< 目次 >>> 1. ホーム・ペ−ジのお知らせ ★プリンター・ホーム・ページの更新 2. IBMプリンター活用法 ★AS/400透過モード 3. 新カタログのお知らせ ★PCプリンター一覧の更新 4. AFPプリンターの基礎 ★連載第六回 IBMプリンター友の会の皆様; 遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。 皆様、無事に2000年をお迎えになられたことと存じます。 プリンター友の会では、今年も皆様に役立つ情報をご提供していきたいと思います。 ■====================================================================■ ■ プリンター・ホーム・ページの更新 ■ ■====================================================================■ ●プリンター・ホーム・ページの中でも、ヒット数の高い「プリンター製品」 (http://www.ibm.com/jp/printer/hardware/)のページと「ダウンロード」 (http://www.ibm.co.jp/printer/download.html)のページを更新しました。 是非一度ご覧ください。今後もわかりやすいページ作りに励んでまいります。 ●「プリンター製品」ページでは、製品カテゴリーを −AFP連続用紙プリンター −AFPカット紙プリンター −ライン・プリンター −ワーク・グループ・プリンター −PCレーザー・プリンター −PCインパクト・プリンター −英数字プリンター と分けました。 ●この中で「ワーク・グループ・プリンター」が聞きなれない言葉かと思います。 「ワーク・グループ・プリンター」とは、主にオフィスのワーク・グループ である複数人の方に共用していただくために、PCレーザー・プリンターに比べて次の ような特徴のあるプリンターを指しています。 −「想定印刷量」が大きい −多種類のデータ形式(PostScript、PCL5e、PAGES、IPDS等)を自動的に判別して 解釈できる −収容用紙枚数が大きい −最近のコピー機のように、後処理としてステープル止めができる(Infoprint40) ●「ダウンロード」のページは、今回「ワーク・グループ・プリンター」用のページと 「PCプリンター」用のページ、「ユーティリティー」のページの3つに分けました。 ●各プリンター・ドライバーのページでは、各OSに対応したプリンター・ドライバーの 最新版がダウンロードできるように用意されています。 ●「ユーティリティー」のページでは、PCレーザー・プリンターのLANカード・ オプション用の最新版のマイクロコードを追加しました。ユーザーご自身でバージョン ・アップできるようになっていますが、ガイドを良く読んで注意して行なって いただくようお願いいたします。 ■====================================================================■ ■ AS/400透過モード  ■ ■====================================================================■ ●前回までで、「キャラクター・モード」についてお話しました。今回はそれと似た 機能の「透過モード」についてお話します。 ●透過モードによって、プリンターの機種に関係なく、様々なプリンター制御 コードをAS/400から直接送れるようになります。 ●AS/400(OS/400)に、「ASCII Transparent(ATRN)」という制御コードが あります。これは"5577"モードや"PAGES"などのPCプリンター用のデータをAS/400から そのまま送るためのものです。16進コードとしては"03"になります。 ●キャラクター・モードとは以下の点で異なります。 −キャラクター・モードの場合は、先頭の"&$%$"を認識して、その後のカウント分を 制御コードとして解釈するのは、プリンターの機能です。従ってプリンターの操作 パネルで初期設定を「キャラクター・モード=&$%$」に設定しておく必要があります。 また、プリンターが機能としてキャラクター・モードを持っていることが必要です。 従って使用できるのは、比較的最近のモデルのプリンターになります。 −透過モードの場合は、先頭の"03"を認識して、その後のカウント分を制御コードと してプリンターに送るのは、AS/400とプリンターの間に入るパーソナル・コミュニ ケーションズ等のエミュレーターになります。プリンターから見れば、"03"等は 外されて制御コードが送られてくるので、プリンターは機種を問いません。例えば、 "5577"モードを持つがキャラクター・モードを持たない"5400-006"、"5407-011" "5417-011"ライン・プリンターに、バーコード印字の制御コードをAS/400から送る ことができるわけです。 ●実際のコーディング例を、前回のキャラクター・モードのコーディング例で使った 同じCODE39のバーコードの制御コードを使ってお見せします。 ●基本的には、"&$%$"が"03"に代わるだけです。 03301B7E400016000000000101000E000E002B002B000E0240016801681B7E42000F 0000000020313233343536373839300C "03"の後ろの"30"はキャラクター・モードの時と同じカウント(バイト数)です。 ●これをRPG等でコーディングしていただき、CRTPRTFコマンドでPRTFを作成します。 例:CRTPRTF FILE(TEST5400/SCSPRT) RPLUNPRT(*NO) ●PRTFを作成後、コーディングしたRPGをコパイルし、それを実行します。これを プリンター・セッションのOUTQに投げていただければ、そこで指定されたプリンター からバーコードが出力されます。 ●順序が逆になりますが、いくつか事前準備が必要です。 (1)OS/400には最新版のPTFを適用してください。 (2)PCOMMのプリンター・セッションのワークステーション・プロファイル(Personal Communicationsフォルダーの下のPrivateフォルダーの中にある、プリンター・ セッション名のついた、拡張子が".ws"のファイル)をワードパッドのような エディターで開いてください。その中の[printers]というセクションに次の1行を 追加してください。 ATRN=Y その後、保存してプリンター・セッションを立ち上げなおしてください。 (3)OS/400のPRTFで「印刷不能文字の処置」を「*NO」にしてください。 以上です。5577-T02/S02、5573-L02/K02/J02、5584-K02/K14、5586-H02、5587-K02、 ●もしうまく出力できない場合は、プリンターで16進トレース印刷を行なえば、制御 コードが正しく送られてきているかチェックできます。 また、上記事前準備について再度ご確認いただくことも必要と思います。 ■====================================================================■ ■ PCプリンター一覧の更新 ■ ■====================================================================■ ●PCに接続可能な、現在販売中のIBMプリンターを1冊にまとめたカタログ 「PCプリンター一覧」は多くの方にご好評をいただいてきましたが、今回、最新の 「5584-K14」を始め「Infoprint40」「5589-K20」を掲載して更新されました。 IBMの営業資料として番号「G588-0183-09」でご注文可能ですが、友の会の皆様には ご希望に応じて無料でお送りしたいと思います。 ご希望の方は、部数と宛先を、このメールの返信としてお送りください。よろしく お願い申し上げます。 ■====================================================================■ ■ AFPプリンターの基礎(第六回) ■ ■====================================================================■ ●前回まででは、 −AFPプリンターの「4つの特徴」 −基本の考え方である「物理ページ」と「論理ページ」 −物理ページに関する定義を行う「FORM定義」「PAGE定義」「フォント」 「オーバーレイ」「ページセグメント」 −AFPプリンターのドライバーに相当する「PSF」の特徴 をご紹介してきました。 ●AFP関連ソフトウェア(各種資源を作成するためのプログラム)は、OS毎によって 異なります。今回はS/390系OS上で稼動するものについてご紹介させていただきます。 ●まず、資源のおさらいをしましょう。資源としては以下のものがありました。 −PAGE定義 −FORM定義 −OVERLAY −FONT −PAGE SEGMENT (1)PAGE定義・FORM定義 これらの資源を作成するためには「PPFA(ページフォーマット作成支援プログラム)」 と呼ばれるソフトウェアを使用します。これはバッチ形式で動くものです。 あらかじめPAGE定義・FORM定義用のソースをコーディングしておき(あるいは、 ツールを使用して作成)それをINPUTにします。生成された資源はPAGE定義なら PREFIXとしてP1が,FORM定義にはF1がつきます。 (2)OVERLAY OVERLAYを生成するためには「OGL/370(OVERLAY生成言語)」を使用します。これも バッチ形式で動きます。予めOGL用のソースをコーディングしておき(ツールを 使用して作成)それをINPUTにします。生成された資源にはO1がつきます。 (3)FONT フォントの生成するためには「FROM(FONT RESOURCE OBJECT MANAGER)」を 使用します。 これもバッチ形式で動くソフトウェアです。外字を登録したい場合には、予め 外字用のドット・パターンをエディターで作成して、実行時のINPUTとします。 また、既存のフォントから新しい大きさのフォントを作成したい場合には、 既存のオブジェクトと、サイズに関連するパラメーターをINPUTとし新しいサイズの フォント・オブジェクトを作成できます。OS/390とVSEをサポートしています。 (4)PAGE SEGMENT これをホスト・システム上で作成出来るソフトウェアはありません。 スキャナーで読みとったTIFF形式のファイルをホスト・システムに転送して、 AFPが理解できるような形式に変換するプログラムを、作成する必要があります。 ●また、他に資源を容易に生成するソフトウェアもあります。PCで稼動し、VLP 製品(ベンダー・ロゴ・プログラム)としてご購入いただけます。 それは、「AFPデザイナー・ファミリー」と呼ばれており、上記資源を容易に生成可能です。 (A)AFPデザイナー OVERLAY,PAGE定義、FORM定義をPC上でマウスを使って、簡単に作成できます。 マウス操作で線を描いたり、データの配置の指定したりして、自動的に資源を 生成します。 また、 フィーチャーを導入することでオブジェクトまで作成可能となります。 (B)フォント&イメージエディター フォントエディターは外字を登録するためのツールです。登録したい文字を専用の エディター画面で作成し(あるいは既存文字を編集しても可)、外字として登録する ことができるソフトウェアです。 「FROM」と違いフォントそのものを生成する機能はありません。外字登録専用の ツールです。 イメージエディターはスキャナーで読み取ったTIFF形式のファイルから簡単に PAGE SEGMENTを生成します。また読み取ったイメージ・ファイルを加工したり、 サイズを変更したりすること等も可能です。これらのツールは、直接オブジェクト を生成します。 次回は、OSがAS/400のAFPに関連するソフトウェアについて、ご紹介します。 >>>次号に続く