2005/04/30 -------------------------------------------------------------------------- IBM PAGES Printer PDF/PDT README ファイル -------------------------------------------------------------------------- この文書には、IBM パーソナル・コミュニケーションズ(PCOMM)/5250やクライ アントアクセスなどで IBM PAGES Printer 558X(5587-Winを除く)、InfoPrint1000 J PAGESモデルをさらに高度にお使いいただくための説明が入っています。 1. はじめに 2. PDF/PDTの使い方 3. 注意事項 -------------------------------------------------------------------------- 1. はじめに =========== 1-1. PDF/PDTとは? IBM パーソナル・コミュニケーションズ(PCOMM)の印刷データの生成方法には以下 の2通りがあります。 o GDI印刷モード プリンター・ドライバーを通じて印刷データを生成する。 o PDT(生データ)印刷モード PDTファイルの中身を参照しながらPCOMMが直接印刷データを生成する。 PDT(PRINTER DISTRIBUTION TABLE)を使用すると、PCOMMが直接印刷データを 生成しますので、効率の良いデータを生成することができます。PDFはPDTを 生成するためのソースファイルです。PDTを変更するには、まずPDFを変更し てPCOMMの機能を用いてPDTとして使用します。 1.2. サポートするプリンター 本PDT/PDFがサポートするのは、以下のプリンターです。 IBM InfoPrint1000J PAGESモデル IBM 5587-L20 IBM 5589-L36 IBM 5584-K14 注)PAGESをサポートするプリンターであれば、上記以外のプリンターでも本PDT/PDFを   使用することは可能ですが、プリンターの機能に依存する一部のコマンドは使用で   きない場合がございますので、プリンターのマニュアル等をご確認ください。 1-3. 動作環境 本PDT/PDFはPCOMMの以下のバージョンでご使用ください。 IBM パーソナル・コミュニケーションズ J4.0 以降 2. PDF/PDTの使い方 ================== 2.1. PDFを変換してPDTを作る。 PDFファイルに何らかの変更を行った場合は、以下の操作を行ってください 1. PDFファイルをパーソナル・コミュニケーションズのディレクトリ内の PDFPDTディレクトリの下に置きます。 2. PCOMMのファイル・メニューからプリンターの設定を開きます。 3. PDTファイルの使用をチェックし、PDTの選択画面を開きます。 4. PDFの変換を開きます。 5. 変換したいPDFファイルを選択します。 6. 変換ボタンを押し、PDFファイルをPDTファイルに変換します。 2.2. PDTを用いて印刷を行う。 PCOMMのファイル・メニューからプリンターの設定を開き、PDTファイルの使用を チェックし、PDTの選択画面からPDTを選んでください。 2.3. さらに高度な使用方法。 本PDFファイルには連続帳票からA4、連続帳票からB4への縮小を行うための定義が コメントとして入っています。ここではその定義の使用方法について説明します。 以下はPDFファイルのソースコードの一部です。 START_JOB=CDS INZ SEL P10 LL6 /**********************************************************************/ /* 以下の2行は連続帳票15インチx11インチからA4またはB4への縮小を使う */ /* ときに上の標準のSTART_JOBの代わりにご使用ください。 */ /* START_JOB=CDS INZ SEL SA4 FA4 SRO P10 LL6 * 連続帳票からA4への縮小 */ /* START_JOB=CDS INZ SEL SB4 FB4 SRO P10 LL6 * 連続帳票からB4への縮小 */ /**********************************************************************/ 連続帳票からA4への縮小で印刷する場合は上記ソースコードをコメント部分(/*と */に囲まれた部分)に倣って以下のように変更してください。 START_JOB=CDS INZ SEL SA4 FA4 SRO P10 LL6 /**********************************************************************/ /* 以下の2行は連続帳票15インチx11インチからA4またはB4への縮小を使う */ /* ときに上の標準のSTART_JOBの代わりにご使用ください。 */ /* START_JOB=CDS INZ SEL SA4 FA4 SRO P10 LL6 * 連続帳票からA4への縮小 */ /* START_JOB=CDS INZ SEL SB4 FB4 SRO P10 LL6 * 連続帳票からB4への縮小 */ /**********************************************************************/ また、上記機能を拡張し、余白の設定を行うには以下のように変更してください。 例えば上0.4インチ、左0.5インチの余白を設定します。 START_JOB=CDS INZ SEL P10 LL6 FB4 SB4 SRO MRG 00 00 02 D0 00 00 02 40 00 00 /**********************************************************************/ /* 以下の2行は連続帳票15インチx11インチからA4またはB4への縮小を使う */ /* ときに上の標準のSTART_JOBの代わりにご使用ください。 */ /* START_JOB=CDS INZ SEL SA4 FA4 SRO P10 LL6 * 連続帳票からA4への縮小 */ /* START_JOB=CDS INZ SEL SB4 FB4 SRO P10 LL6 * 連続帳票からB4への縮小 */ /**********************************************************************/ 余白の値は、必要なインチ数×1440で得られた数値を16進数表現した値を1バイト ずつスペースで区切って記述します。 例) 0.5インチ×1440 = 720 = 02D0h , 0.4インチ×1440 = 576 = 0240h 3. 注意事項 =========== 3.1.PDT/PDFの設定を毎回有効にするために、プリンターセッションのWSファイル内 のPrintersセクションに「UseDefault=Y」の記述を入れてご使用ください。 3.2.本PDT/PDFでは、「START_JOB=」の先頭にESX12 データストリーム設定コマンド (マクロ名「CDS」)を必ず入れて使用することを推奨します。これは、Infoprint 1000J PAGESモデルで正しくPAGESデータストリームを使用するために、必要になり ます。 3.3.「START_JOB=」にコマンドを書き加える際は、以下のような順番でプリンターに コマンドを送るように記述して下さい。この順番に沿って送らないと、適切な効果が 得られない場合があります。詳細は、PAGESコマンド解説書をご参照下さい。 ・ESX12 データストリーム設定 ・ESX01 プリンターの初期化 ・ESX46 用紙トレイ選択 ・ESX51 ページ様式設定 ・ESX50 メディア座標原点 ・ESX38 論理ページ設定 ・ESX02 文字ピッチの設定 ・ESX03 行ピッチの設定 例; START_JOB=CDS INZ SEL SB4 FB4 SR0 P10 LL6 MRG...