RICOH BlackRams

インタビュー

高橋(英) 後藤(慶) 金澤各選手インタビュー

 チームのために闘える人間を選ぶ――。

 今季のリコーブラックラムズの、試合に出場できる選手の基準だ。

 ワンプレーごとに一喜一憂するより、常に安定してフォア・ザ・チームの姿勢を貫ける人間を――。そんな基準を前提にコーチ陣、主将らが議論を交わし、最後に、トッド・ローデンHCがリストを発表する。

 その候補に挙がるための前提として、選手には妥協なきハードワークを課す。キーワードを"attitude"とした。ノーサイドの瞬間まで、チームの勝利に何が必要かを考え、それを実行できる姿勢を求めたのだ。

 2008年6月以降、新指揮官のもと変貌を遂げたチームで、その当事者たちは何を思うか。9月のトップイースト(TE)の開幕以来、公式戦のフィールドに立つ3選手が語る。


 入団以降、公式戦出場はゼロ。シーズン開始当初、「そろそろ出ないとやばいですよね」と危機感を募らせていた。が、プロップ(PR)高橋英明は今季開幕以降の2試合、常に背番号1を背負ってグラウンドに立つ。

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 日本大学時代は3番、すなわち右PRだった。リコー入りを経て1番、左PRにコンバートされる。以降、「1番のスクラムが組めていなかった」。

 左右が変われば、スクラムの時に見える景色は変わる。たとえば組み合った瞬間、いつも相手の顔が自分の左側に来ていたのが、右側になるのだ。それに伴い、腕の使い方など、求められるスキルも微妙に変化した。今季は、その変化にようやく慣れたという。

 ローデンHCの来日から、練習でかなり走るようになった。「今が5だとしたら、去年までは1くらい」と言えるほどだ。スクラムでの格闘やラインアウトのサポートなど、ポジション特有の仕事に加え、守備で貢献したいと考える。「(労を惜しまぬ守備は)チームとしても、個人としてもやってきたところ」。かねてから"運動量豊富な第1列"と評価された者として、矜持を見せたい。

 決して多弁ではない。ただ、今後の決意を問われれば、「全部の試合に出たいと思う」と即答する。

 先発出場を続ける要因のひとつには、同ポジションに怪我人が多いという事情も絡んでいる。しかし高橋は、すべての顔が出揃った後も、試合でしか得られないもの――たとえばキックオフ直前の緊張感、ピンチを背負ったときのプレッシャー――を味わいたい。そこに、すっかりチームの暗号となった"attitude"をぶつけるのだ。

 彼にとって"attitude"の定義は。

「試合に臨む時の姿勢。負けたくない気持ちが行動に変わること」

 なお、筑井賢二ストレングスコーチは、高橋の強みを「頑丈さ」と表現する。怪我が少なく、それゆえフィールドに立たせる計算が立てやすいというのだ。多少の疲労こそあれ、常にほぼ万全でいられる――。そう、その姿は、指揮官の描く「常に安定」というビジョンにぴたりと繋がる。



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