BlackRams NEWS

レポート

2009-2010 春オープン戦 対 サントリーフーズ / 近鉄ライナーズ

photo

 九州電力キューデンヴォルテクス戦から2週間。リコーブラックラムズ(リコーラグビー部)は、この期間を3度のオープン戦で浮かび上がった課題の修正に使った。

「かなり雰囲気よく練習できていました。この調子で試合もいきたいな、と思って試合に臨みました」と話したWTB小松大祐のほか、2週間に充実を感じた選手は多かったようだ。前戦終了後、選手の顔に少しうかがえた戸惑いの色はもうない。不安な点の抽出、解消は順調に進んだとみられる。

 この日は昨季トップイースト(TE)7位のサントリーフーズサンデルフィス、トップリーグ(TL)9位の近鉄ライナーズとの2試合が行われた。近鉄との試合は今回で34度目となる定期戦。TLの前身、全国社会人ラグビー選手権でその頂点を繰り返し争った1970年代より続く由緒ある試合だ。さらに、今季トップ6入りを狙うリコーラグビー部にとってTL中位の実力を持つ近鉄との試合は、その目標までの距離を計る試金石の一つ。この日も東京・世田谷のリコー総合グラウンドには、多くのファンが訪れた。


 まず11:00より、サントリーフーズ戦が始まる。

 「フォワード、激しさを!」SH湯淺直孝らの声が飛ぶ中、その声に応えるかのようにリコーフォワード陣は試合開始からサントリーフーズを攻め立てる。相手陣でモールで押し込み、いきなりゴールに迫る。前戦同様、今日もホワイトチームのテンションは高い。

 最初の得点を奪ったのはリコーラグビー部。11分、サントリーフーズの執拗な攻撃を防ぐと、自陣右サイド22mライン付近で相手のミスを突きボールを奪取。ボールを受けたCTB山藤史也が右サイドを独走し右隅にトライ。コンバージョンも決まり7対0。

 トライで勢いに乗ると、リコーラグビー部はキックを攻撃的に用いながら前進、20分過ぎには繰り返しゴールに肉薄。しかし、トライには至らない。

photo

 逆に守りきったサントリーフーズが攻撃に転じる。32分、リコーラグビー部は自陣中央、22mライン付近でのスクラムを崩され後退。その右サイドを鋭く突いたサントリーフーズのNO.8にトライを与えてしまう。

 その後、リコーラグビー部は積極的に攻撃を繰り返しながら再び相手ゴールに迫る。40分、敵陣深い位置で相手ボールのラインアウトからこぼれたボールを奪うと、FL末永敬一朗がゴール中央へトライ。勝ち越しに成功したところで前半が終了。

 後半もリコーラグビー部の攻撃が続く。しかし、闘志を燃やすサントリーフーズの必死のディフェンスにトライが奪えない。

 すると再び逆襲を受ける。27分、リコー陣内右サイド、22mライン付近のラインアウトからサントリーフーズがモールを押し込み、そのまま右隅にトライ。コンバージョンは外れたが、14対12と2点差に迫られる。

photo

 絶対に逆転は許されない。残り10分、リコーラグビー部は意地を見せるべくギアを入れ替える。終盤も運動量は決して落とさず、CTB山藤、WTB星野将利らの突破など攻撃を繰り返す。しかし時間は過ぎ、そのままノーサイドを迎えた。

 得点を許した場面以外はほとんどチャンスを与えておらず、リコーラグビー部は集中してよく闘った。しかしこの2点差という結果は、上位打倒を目指したサントリーフーズの"ハングリーさ"がもたらしたものだろう。どんな状況でも、ハングリーに闘うことで状況は打破しうることを再認識させられる試合だった。



ピックアップ