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Special Column女性管理職座談会

後列左から
辻井 葉子:ICTコンサルティング(グループリーダー)、村田 和子:総務(担当マネージャー)、酒葉 美緒:業務(グループリーダー)
前列左から
伊賀上 真弓:ソリューション営業(グループリーダー)、宮本 千鶴:セールスプロモーション(担当マネージャー)、武田 なぎさ:大手営業(担当マネージャー)
聞き手
松木 稚佳子:人事、ダイバーシティ担当(担当マネージャー)

リコージャパンでは、女性社員の長期的な成長を実現するために、高い専門性とリーダーシップを持ち、組織やプロジェクトを牽引していく、次世代リーダーの早期輩出が必要と考え、2013年からポジティブアクション研修を行ってきました。

能力と意欲のある女性社員を早い段階から育成し、上位ステージで活躍できるように、キャリア意識を変革する研修や管理職候補を育成する研修を実施しています。また、次世代リーダー候補の人材育成を強く意識してマネジメントをするために、対象社員の上司に向けた研修なども開催しています。

今回は、そのポジティブアクション研修を受講し、管理職に昇格、異業種交流を兼ねた外部研修に参加した女性管理職のなかから6名の方に集まっていただき、本音を語ってもらいました。

ポジティブアクション研修に参加して

松木

2013年からポジティブアクション研修をスタートしました。最初に参加したときの気持ちを教えてください。

酒葉

前例がないし、ダイバーシティという言葉もよくわからず、何をやるのかも想像つかないままに参加しました。実際に参加してみたら「これからのリーダー候補です」と言われ、衝撃を受けましたね。周りの人もピリっとしているようにも見え、正直とまどいの方が強かったことを覚えています。

辻井

私は組織職に対する抵抗感がすごくあって、正直このまま受けてしまっていいのかなと思いました。もともと自分の仕事に充実感があり、誇りも持っていたし、その職位のままでやっていきたいと思っていたので、変わらざるを得ない状況に抵抗感がありました。

宮本

全国にこんなにたくさんの仲間がいるんだと知ることができたのがうれしかったです。全国のViCreAにも同じ職務の仲間がいますが、同じような立場の違う職種の方とつながり、日常業務にも役立って、助かりましたし、何より楽しかったですね。

松木

実際に研修を受けてどんな変化がありましたか?

武田

キャリアマーチャンダイジング研修(個々の特性を仕事に活かし、キャリア意識を変革する研修)はぜひともみなさんに受けてほしいですね。私たちが受講した後、上司も同じ内容の研修を受けていただいたことで、互いを理解できるようになったのではないかと思っています。男性と女性の特性の違いを知ることがとてもプラスになりました。

辻井

私たちは企業コンサルタントとして高い専門性をもって仕事をしてきたので、男性女性という考え方はあまり当てはまらないのですが、男性的傾向・女性的傾向という形でタイプ別に価値観や考え方のヒットする部分が違うので大変参考になりました。

松木

男性女性という視点だけではなく、個々の違いを理解するということですね。この研修が始まってから、職場の変化というのは感じますか?

伊賀上

私の所属する西東京支社は、「率先して変えていってください」というスタンスなので、研修内容に周囲の方も耳を傾けて聞いてくれました。

村田

当初は、会社が研修を実施していることを社外にアピールする、パフォーマンスとしか受け取らない方もいたり、受講する女性のなかにも「自分は(管理職にはならずに)普通に働ければいい」と思っている人もいました。でも、大半の人は「頑張らなきゃ!」と意識が変わったと思います。

酒葉

私も「普通に働ければいい」という気持ちに課題を感じています。モチベーションは人それぞれだし、普通に働きたい人もいる。それは押し付けでできるものでもないし…。まずは自分が楽しんでいる姿を見せようと、この研修のことをメンバーに話したら、みんな興味津々でした。

松木

研修を通じて、職場やご本人含め、気持ちの上でも大分変化があったようですね。「普通に働く…」については、1人ひとり違うのでもう少し深堀りしてみたいです。この研修に参加している方のなかにも、当初は「なんで私が…」「このままでいいのに」とマイナスな感情から始めた方もいらっしゃいますが、研修後に「部下の行動に変化があってうれしい」と上司の方から直接お話をいただくこともありました。

リーダーに昇格して変化はありましたか

松木

リーダーに就いた方に質問ですが、昇格して変わったこと、仕事のやりがいなど変化はありましたか?

酒葉

すごくありました。これまで組織長というのは男性社会でゴリゴリやるイメージがあり、自分もそうしなくてはいけないと動いていたのですが、途中から「なんでできないのか」というより、「どうしたらできるのか」という目線に変わりました。

松木

ご自身の変化に対して、メンバーの変化もありましたか?

酒葉

距離感が変わりました。最初は自分から発信していたのが、向こうから先に反応が出てくるようになりコミュニケーションがどんどんよくなりました。自分次第でみんなが変わるということを教えてもらいました。

辻井

研修を受けて、自分のなかのリーダー像が相当変わりました。自分らしくやればいいんだと。私はまずは風通しをよくするために、毎日声掛けをして雑談を心掛けました。だんだんメンバーが反応するようになり、仕事の面で誰かが困ってると、みんなが解決策を模索するようになりました。とても良いチームだと思います。

伊賀上

支社初の女性リーダーということで、部下たちが必要以上に注目されている気がして、部下を守らなくてはと気持ちばかりが焦っていました。でも、それは本人の成長を止めているんじゃないかと。リーダーとして部下を守ることは当然大切ですが、本人たちの成長をどのように導いていくのかを一番に考えるようになりました。

外部の研修に参加して感じたこと

松木

外部研修に参加して感じたこと、参考になったことを聞かせてください。

宮本

私は「J-Win」という研修に参加しました。さまざまな企業の女性管理職300人が集まり、月1回の定例会や分科会があり、私はリーダーシップを研究する分科会リーダーをやりました。その分科会では、「リーダーになれ」と言われても、素直に「はい」と言えないのはなぜか、自分に向き合い、学び、議論を通して、全員が胸を張って理想のリーダーになるための活動を1年間やりました。リーダーとは、それぞれの強みを持ったメンバーが集まり、その強みを寄せ集めて100以上の力を出せる人です。「私にはスキルや資質がないから…」と自分の弱みに捉われて、リーダーを遠慮してしまうんですが、弱い部分はその強みを持ったメンバーに補ってもらえばいいということに気づきました。また、活躍している経営層の女性と話をするうちに、完璧に見えていた方も、いろいろな経験があって今があるということもわかってきて、私たちでもできるかもしれないと考えが変わってきました。

酒葉

「リフレクションラウンドテーブル」という、みんなでテーブルを囲んで自分を省みる研修に参加しました。会社によって縦社会と横社会の強みがあり、どんな組織が強いのか話し合ったんです。私は男社会=縦社会だと思っていたのが、それだけじゃないことに気づきました。

伊賀上

私はリーダーとしてのコミュニケーションを学ぶ研修に参加しました。そこでは、リコージャパンの女性活躍の取り組みについて、他社から「すごい」と言われることが多く、意外と進んでいることに気づきました。また、世界のなかでは日本は遅れているということを意識していくと、さらに自己成長につながるというのが非常に勉強になりました。

松木

「21世紀塾」に参加された方々は、いかがでしたか?

村田

1年を通して10回の研修があるのですが、他社のメンバーには、時短勤務でもその日は子どもをシッターに預けてきた人や、自ら手を挙げて参加している人が多く、新鮮でした。研修のなかで「育児が大変で仕事に対するモチベーションが上がりません」という人に対して「育児を盾にモチベーションが上がらないなんて言わないこと」と指導があったときは、ハッとしました。

武田

向上心を持って来ている人がたくさんいました。リコージャパンのなかにも、管理職になりたいという意志を持っていても、子育てで迷惑かけたらいけないと考えて、モチベーションもうまく上がらずに、前向きになれない女性が多くいるんじゃないかなと思います。

村田

女性営業が育休後に現場に復帰しても、大変だからすぐサポート側にするという流れがあるように思います。また男性側も育児中の女性に対し変な気遣いがあるような。気遣いも大事ですが、それ以上に応援が欲しいのじゃないでしょうか。

松木

今の営業スタイルをそのまま時短社員に当てはめるのではなく、どうしたら短い時間でも営業活動に直接貢献できるのかという視点に変えていきたいですね。女性営業が活躍できる環境は多様な人材が活躍できる機会につながります。次に続く若い世代にも選ばれる企業になっていくことを目指したいです。

働き方改革の重要性

松木

働き方の部分ではどのような改革や改善に手を打っていったらいいと感じますか?

村田

私は、ダラダラ会議を無くし、効率よく生産性の高い会議をすることが大切だと思います。参加した外部研修で、ファシリテーションについて改めて学んだのですが、事前にアジェンダを決めて、ファシリテーターを置いて、目的を明確にし、意味のある会議をするクセをつけることは大事なことだと感じました。

宮本

例えば私の場合、小学生の子どもがいますが、4月はイベントがたくさんあり、お休みをいただくことが多くなってしまいます。数時間で済むことも多いのですが、往復の通勤時間を入れると一日休みを取らないといけない。でも仕事もそうそう休めないのでスポット利用の在宅勤務ができるといいですね。

松木

在宅というと上司の遠隔マネジメントの話がいつも出てきますが?

伊賀上

私はメンバーがいろいろな拠点にいるので、遠隔マネジメントをしています。自分が各拠点を回ったり、一日一回の電話やメールのやりとりをするなど、マネジメントできないことはないと思います。

辻井

私はコンサルタントとしてお客様先に行ったとき、ずっしりと重たい資料を持って会社に帰ってくることで、次の日の仕事のパフォーマンスにも影響することを体感していました。自分がリーダーになってからは、お客様へ提供するサービス品質を高めるためにも直行直帰を推奨しています。マネジメントに影響することもないと感じています。

宮本

私は拠点が離れていても、一人一人が自立し、仕事が回っていればいいじゃないかと思っていたのですが、それは人によって受け止め方も違うし、単なる放置だということに気づいて、反省しました。それでいいコミュニケーションツールがないか探してみたりしたのですが、特別なツールがなくても互いにコミュニケーションを取ろうという気持ちがあればなんとかなることがわかりました。それからは、ちょっとした会話やメールの返信など小さいことから始めるようにしました。

松木

働き方改革では、非対面でのマネジメントは手段を問わずコミュニケーションを取ることが大切というのが、みなさん共通のご意見ですね。良好なコミュニケーションが取れている組織は、心理的安全性が高く、生産性も高いという実証結果もあるので、引き続きみなさんのマネジメントスタイルを継続していただけたらと思います。

女性社員の育成

松木

リコージャパンで今後女性が長期的に活躍できる環境について聞いてみたいと思います。

伊賀上

以前は、女性新入社員は女性が面倒をみるという風潮があって、私はそれは違うなと思っていました。男性上司が女性を理解しなければならないし、私たち女性も男性上司について理解しなければならない。それが相乗効果になると思うんです。

武田

女性営業ならではの、気遣いや心遣いのあることも伝えたいので、女性が近くで見守ることも必要だと思うんです。男性に任せるといいこともあるかもしれませんが、どちらかというと辞めさせたらいけないと考えて、その結果、甘やかしになっているように思います。

伊賀上

比較的男性は、女性社員に腫れ物に触るような感じで接していて、最終的に匙を投げて女性に振ってくることが多く、マネジメントできないのを性別のせいにしている気がしていました。私自身男性マネージャーにハッキリと自分の意見を言うようになってから、対等な立場で意見や要望を言ってくれるようになって、環境が変わってきたように思います。

酒葉

伊賀上さんが男性リーダーと同等に仕事をしているから、周りも性別関係なく個人として接している。男性女性もなくなったんだと思いますよ。

後輩のみなさんへメッセージ

松木

最後に、後輩の女性社員のみなさんにメッセージをお願いします。

辻井

職位が上がっていくことに対して気負わずに、自分のやり方でやっていけば自分なりのスタイルができていくので、管理職は無理だと構えないで進んでもらえたらと思います。また、この経験を通じて自分の幅が広がり、お客様へのお役立ちにも必ずつながります。

酒葉

女性のリーダーがもっと増えてほしいと思っています。サポートするから安心しておいでと言いたいです。

宮本

「~でなければいけない」「誰のようになりたい」とか、必ずしも特定のロールモデルを見つける必要はありません。いろいろな方のいいところをパッチワークして、自分のやりたいことを実現するために頑張りましょう。

伊賀上

リーダーになると責任を持たされるからいやだと思っていましたが、実際になってみると、周りの人が助けてくれるし、それよりも、自分の采配で新しい事にすぐチャレンジができる、また組織として達成したときの喜びは、今まで以上のものが得られます。やってみると開けることや楽しいことが多いので、それを実感してほしいです。

村田

気負わずに頑張ってほしいです。苦しいこともあるけど楽しいですよ。100%応援します。一緒に頑張りましょう。

武田

一人で悩まずに相談できる人・共感できる人をたくさん見つけてほしいと思います。自分の部門だけに頼らず、他部門といろんな意見交換をして、人と人とのつながりを使いながら、頑張ってほしいです。

松木

仕事の幅や深さ、関わる人や部署の多さ、確実に新しい世界が開け面白いですよね。女性は横のつながりを使うのが上手な方が多いので、その特性を活かし、新しい発想や革新的な意見を顕在化させていってほしいと思います。