このページの本文へ このサイトのメインメニューへ
現在地
ここから本文です

お客様事例 独立行政法人国立病院機構 四国がんセンター 様

独立行政法人国立病院機構 四国がんセンター様 OA機器の最適配置で、医療品質を向上させ、患者様の満足度アップを実現。

限られたスペースに設置できるコンパクト・高性能なA4カラーレーザープリンター複合機「IPSiO SP C221SF」によるOA機器の最適配置で、医療品質を向上させ、患者様の満足度アップを実現しています。

お客様の取り組み/導入の背景

最先端の機器を備えた診療施設で、常に患者様本位の最良のがん医療を提供。

四国地方のがん診療連携の拠点病院として、“がん医療水準の向上”の推進役を担う四国がんセンター様。その理念は、「患者様の立場にたって人格を尊重し、信頼と安全に心がけた最良のがん医療を提供することです」(副院長・栗田様)。平成18年には、最新の医療機器を備えた新病院に移転し、高度のがん診療機能と患者様にやさしい診療環境を実現するため数々の先進的な取り組みを続けている。
その一例が、全国に先駆けて開設した『がん相談支援・情報センター』。「センターは患者様やご家族の不安な気持を落ち着かせ、最良の治療が行えるように導く役割を担っています。例えば看護師、ソーシャルワーカー、心理療法士などがプロのノウハウで、難しい医療情報を噛み砕いて患者様に伝えたり、患者様の気持を医師に伝えたりしています」(栗田様)。また、『緩和ケア病棟』も特色のひとつ。ここでは医師と看護師がディスカッションし、地域の開業医とも連携しながら、患者様の不安を取り除く緩和ケアをきめ細やかに進めている。これらの新しい病院機能を十分に発揮できるよう、同センターでは、外科・内科などの診療科の垣根を取り除き、チーム医療の体制をとっており、診断から手術、入退院などの情報を共有し適切に対応することで、患者様の安心につなげている。その他の特色としては、イントラネットで連携した全国の主ながんセンターへの情報発信、臨床研究・治験(抗がん剤の開発および手術方法の検証)にも力を注いでいる。


独立行政法人国立病院機構 
四国がんセンター 副院長 栗田 啓様

課題

医療サービスの質を高めるためには、帳票印刷の環境改善も必要。

同センターではPCやネットワークを活用した情報化が進むなか、様々な部門の業務に必要不可欠な帳票の印刷環境において、いくつかの課題を抱えていた。

■大事な情報を患者様に伝えるための苦労

例えば、看護部門では入院患者様の検査内容の説明・注意点を、薬剤投与の場面ではお薬情報や投薬計画などを、患者様に少しでも分かりやすく伝え、間違いの無いものにしなければならない。しかしプリンターやコピー機はモノクロ専用のものが多く、お渡しする帳票は強調したい部分が十分に伝わっていなかった。

■多忙な医療業務を滞らせる印刷環境への不安

病棟の業務は繁忙で迅速な対応が常に求められている。従来、カラー印刷が必要な際には一部に設置されているインクジェットプリンターを使用する機会もあったが、印刷スピードが遅く患者様を待たせてしまったり、印刷された帳票が水に濡れて文字が滲んだりして、医療業務に十分な性能ではなかった。また、頻繁なインク交換の手間、インク漏れのトラブルなどで、業務を時には滞らせていた。

■機器の増加に伴う設置スペースやコストの問題

各医療システムの導入に伴い、プリンターやコピー機等のOA機器も増え、多くの医療器具などで手狭な医療現場がますます煩雑になっていた。また機器が増えれば、それだけ消耗品の在庫や発注等の管理負荷もかかり、保守費用もかさんでいた。

こうした課題を解決し、より質の高い医療サービスを提供するため、同センターの情報委員会では、個々の専用機をプリンター複合機に統合していくことを計画。医療現場の限られたスペースに設置できる高性能な機種を検討した結果、コンパクトさ、印刷速度や高画質、メンテナンスのしやすさ、サポート体制などでリコーを選定し、10台のカラーレーザープリンター複合機『SP C221SF』を導入した。そのなかで看護部と薬剤部における課題解決についてご紹介する。

解決

『看護部門』では、高画質と速さ、使いやすさで印刷業務改善に貢献。


4~8階の各スタッフステーションで
看護師、医師、薬剤師など約40名の方々に
使用されている「SP C221SF」(写真は6階)。

昼夜を問わず業務が動き、医師、薬剤師など様々な職員が訪れる病棟のスタッフステーション。24時間休むことのない看護の最前線では、インクジェットプリンターを使用していたデスクのスペースに、『SP C221SF』をそのまま設置。プリンターとコピー機能を活用している。『SP C221SF』は本体の高さが47.6cmと低く設計されており、低い位置での機能設定操作や、コピーをとる際の原稿セットがしやすく、誰もが快適に利用することができる。実際に印刷しているものは、ワークシートをはじめとする看護支援帳票や紙カルテに貼る患部の写真など。「レーザーは普通紙でカラー帳票や写真画像をキレイに印刷できます。それに、とにかく印刷が速いのがうれしいですね」(看護師・野田様)。例えば、[内視鏡検査のオリエンテーション用紙]は、注意点を赤字で表記し、イラストを使うことで患者様がより理解しやすくなり、必要な際に即時に印刷できる高い生産性を持ったカラープリンター機能を役立てている。また「患者様のまわりにはお茶や花瓶などがあるので、帳票は濡れても画像が滲まないものがいい。レーザーは、その点も安心です」(野田様)と画像品質にも満足していただいている。
さらに『SP C221SF』はフラットベッドに加えADF(自動原稿送り装置)が標準装備されており、複数ページにわたる紙原稿も1度にまとめてセットしてコピー可能。臨床や治験で病棟を回った医師や服薬指導を行った薬剤師が、複数の原稿をまとめてカラーコピーする際に重宝している。

『薬剤部門』では、帳票のカラー化で、業務の品質向上と効率アップを実現。

高度ながん化学療法を常に安全に行うため重要な役割を担う薬剤部門。ここでは、従来モノクロプリンターを使用し、ほとんどのドキュメントはモノクロで賄っていたが、業務の品質向上と効率アップを実現するために、カラープリンター/コピー機能を備えた『SP C221SF』に入れ替えた。具体的な業務において、[患者様向け資料(治療レジメン)]では「抗がん剤の名前や投与の日程、注意点など、患者様にしっかり訴えるべき情報は、カラーで表記したほうが強調できます」(副薬剤科長・松久様)。なかでも[治療レジメン]は、1度に3枚印刷するため、『SP C221SF』の連続20枚/分の高速印刷が業務効率を上げている。また[お薬情報]では、お薬の写真、特長や副作用などをカラーで強調して印刷。視覚的に分かりやすく情報を伝えることができ、誤飲などの医療過誤防止に貢献している。さらに「今までモノクロの帳票に、治験用のお薬のカラー写真を切り貼りしていた手間も一切なくなりました」(松久様)。従来、薬剤部門ではカラーのプリントやコピーが必要な際には、離れた場所にある共用の複合機を使用しなければならなかった。しかし、自部門で簡単にカラードキュメントを作成できるようになったことで、業務の生産性を高め、長い時間患者様を待たせることもなくなった。「SP C221SFはカラー・モノクロのプリンター、カラーコピーなどマルチに使え、今では12名の職員の仕事を身近に設置されている1台がまとめて引き受けてくれています」(松久様)。


複数の薬品名や投与の日程、副作用や対策、注意点などを患者様に分かりやすいように記載した治療レジメン(サンプル)。

今後の展望

患者様の満足度向上を目指し、より質の高いがん診療の環境を整備していく。

国立病院機構では、患者様が自分にあった治療法を選択できるように、分かりやすい説明と相談しやすい環境づくりを推進している。まさに四国がんセンター様は、それを高いレベルで実践しており、リコーの小型カラーレーザープリンター複合機『SP C221SF』も、患者様の満足度向上に貢献している。
同センターでは、この先も古くなった機器は、プリンター複合機を含めて最適に配置を行っていく予定だ。高性能なカラープリンターやカラーコピー、スキャナー機能、ファクス機能を1台に集約してスペースを有効活用できるだけでなく、将来の電子カルテ導入時には、紹介状や同意書、紙カルテなど紙の帳票を取り込む際には、スキャナー機能が役立つであろう。
今後については、「いま、予想以上に多くの患者様が来院し化学療法を受ける方向に変わりつつあり、施設が手狭になってきています。ですから、患者様のニーズに応えより満足していただける治療が行えるよう、施設の増築を計画しています」(栗田様)と将来の展望をお話ししていただいた。最良のがん医療を提供するため、常に様々な取り組みを続ける四国がんセンター様。私たちリコーも、ますます情報化が進む医療機関のお客様のニーズを的確に把握し、より質の高い業務改善提案をしていく。

お客様の声

「24時間多忙な看護部門では、誰もが簡単にメンテナンスでき、安定稼働しているリコーのプリンター複合機に満足」

独立行政法人国立病院機構 四国がんセンター
看護師 野田様

画質の美しさと印刷の速さに加え、日常的なメンテナンスのしやすさにも満足しています。マシン前面から消耗品の交換等の全ての作業が行えるので、煩雑で手狭なスタッフステーションへの設置でも無理がなく、常に出入りして業務を行っている多くの看護師・医師など誰もが簡単に操作できます。また、インクジェットタイプと違い、インク目詰まりやヘッド故障のトラブルもなく、安定して使えることが何よりも嬉しいですね。

お客様プロフィール

独立行政法人国立病院機構
四国がんセンター

  • 創設: 昭和20年
  • 病床数:405床
  • 外来患者数:約570人/日
  • 診療科数:17科
  • 所在地:愛媛県松山市南梅本町甲160番
  • 医師:81名/看護師:355名/その他スタッフ:584名
  • URL:http://www.shikoku-cc.go.jp
  • 導入機器:IPSiO SP C221SF
ダウンロード

ダウンロード

この事例を印刷用にダウンロードしてご利用いただけます。

PDF版 (446KB)

お問い合わせ

ソリューションに関するお問い合わせ・ご相談はこちら

お問い合わせ