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お客様事例 株式会社アウトニューブレイク 様

株式会社アウトニューブレイク 様

お客様の取り組み

中国と連携しながら、日本国内に流行を発信。

 OEM・ODM業務を主体に、国内向けの服飾雑貨を取り扱う株式会社アウトニューブレイク様。ヤングカジュアルを中心に、ストール、靴、ベルトなど雑貨の企画・提案で、最先端の流行を生み出している。中国・上海に支社を持ち、製造は中国にある関連工場で現地のスタッフが担う。仕事は、クライアント企業からの依頼を受けて生産したものを納品するOEMと、逆にこちらからクライアント企業へデザイン・企画を持ち込むODMの2パターンがあるが、近年では持ち込んだ企画をクライアントがアレンジし、それをOEMの形で生産するケースも増えてきたという。「昔はお客さんからネタがどんどん出てきて、それを受けて仕事が始まっていたのですが、今はこちらから提案を仕掛けていかないとダメです。新しいサンプルを作っては、日々提案を続けています。」(代表取締役 十玉(トダマ)教久様、以下同)

株式会社アウトニューブレイク 代表取締役 十玉(トダマ)教久 様 株式会社アウトニューブレイク
代表取締役 十玉(トダマ)教久 様

 クライアントの要望に合致した提案を行うために、十玉様はスタッフに対し、いまクライアントが何を必要としているのか、そして時代が何を求めているのかに常にアンテナを張っておくようにと話している。若いながら実績を持つ一人ひとりのスタッフがスペシャリストであり、同社の一番の強みだと十玉様は考えている。

導入の背景

色のコミュニケーションには、高精度な印刷が不可欠だった。

 華やかなアパレル商品を製作する上で、やはり色へのこだわりは欠かせない。同社では、前使用機にリコー「imagio MP C4510e1」を導入していた。それまで使っていたものに比べると、はるかに色味はキレイだったと十玉様は言う。「色の確認に限っては、同じデータでもパソコンによって色味が違いますよね。ですので、プリントアウトされた時の色味が一番重要なのです。」生産の段階で中国の工場へ送る指示書には、使用色の色見本の他に、複合機で印刷されたデザイン画が添付されている。工場側は色見本を確認してカラーを製作するが、全体のイメージを正確に把握するため、デザイナーの意図を忠実に表現したデザイン画のプリントアウトが欠かせない。「急ぎの時は、PANTONE®の色見本を使って指示を出し、作業を走らせることもあります。ですが、出来る限りプリントアウトした色味で指示をするようにしています。」

 色というイメージを伝えるコミュニケーションにおいて、紙上での色確認が最も確実なのだと十玉様は強調する。「色を正確に伝えるということをきちんとしておかないと、最終的に製品が仕上がった時、『色が違うよ』と言われるのは私たちです。そういう意味で、正確な色表現ができる複合機が必要不可欠なものとなっています。」

 色味にも機能にも満足していた前使用機だったが、年数の経過とともに画質の劣化が気になってきたと十玉様は話す。しかし、色の出方に関しては気に入っていたこともあり、引き続き修理して使っていこうと考えていた。そんな時期に、リコーの営業担当者から提案を受けたのが、デジタル複合機「RICOH MP C3003 SP」と「カラーコントローラー E-22C」だった。

デザインの現場では、Macintosh computerで作成したカラーと同じ色味の出力が求められる。

導入効果

理想の印刷クオリティで、業務効率が格段に向上。

 導入してまず十玉様が驚いたのが、その画質の良さだった。「前使用機でも十分に良い色味だったのですが、それを上回る画質でした。」同社では、スタッフがパソコンで納得いく色味のデザインを完成させた後、A3用紙にデザイン画をプリントし、それを元にクライアントと打ち合わせをする。そこでOKが出れば、最終のデザイン画を2枚プリントアウトし、1枚をクライアントの手元に、もう1枚を中国の工場に送り、製造へと入る。PANTONE®カラーのマッチング印刷が可能な「カラーコントローラー E-22C」の導入で、パソコンで仕上げた色味とプリントアウトされた色味との差異が小さくなったため、業務スピードは格段に上がった。「イメージ通りの色がすぐに出せるようになって、パソコンと複合機の間を往復することが減りました。おかげさまで、残業時間も少なくなりました。」求めている色がすぐに出せるので、クライアントとの打ち合わせの場で話した色のイメージを、早速翌日に形にして持っていくことができ、得意先に「早いね」と驚かれるようになったという。

 同社では、A3サイズよりもひと回り大きいA3ノビ用紙のプリント活用も多い。「大きい柄をプリントしたい時は、A3ノビ用紙に印刷するんです。柄の全体が確認できますので。またA3にトンボをつけた印刷をよく行います。工場での製作時、トンボがあるかないかで違うんです。この機能は大変重宝しています。」また、画質以外にも導入メリットを感じていると十玉様は話す。前使用機と比べて、スリープモードからの復帰が早いので、ストレスを感じることがなくなったという。「パソコンで必死に仕事をしているのに、印刷ボタンを押してスリープモードからの立ち上がりが遅いと、それまでの勢いが削がれてしまいますよね。今はすぐに復帰して動いてくれるので、自然と意欲も湧いてきます。」
 写真や画像を貼付けた重いデータを印刷する場面でも、そのスピーディな処理力に快適さを感じているようだ。

導入のポイント

今後の展望

グローバル展開を視野に、デザインワークの可能性をもっと広げたい。

 「RICOH MP C3003 SP」と「カラーコントローラー E-22C」の導入によって、業務効率を上げることに成功した同社。十玉様は今後、現状のOEM・ODM業務を手掛けながら、自社のオリジナル商品を開発していきたいと語る。「基本的には今の形態を維持しながら、やがては自社ブランドを立ち上げたいと思っています。市場は日本ではなく、中国マーケットで展開したいですね。日本と中国の間には様々な問題がありますが、一緒に仕事をしていると中国人は日本人のモノづくりの感覚や日本の製品に信頼を持っているのがわかりますし、モノの良さは認めていると思います。」グローバル視野で、さらに業務の幅を広げていきたいと考えている同社に対し、本製品はデザインワークの可能性をもっと高めていけるだろう。

 時代の中から流行の感覚を捉え、それを瞬時に形にすることが求められるアパレルの世界。十玉様が語られたように、妥協なき色へのこだわりこそが、人々を魅了するモノを作り出す礎となっている。同社のような、クリエイティブワークに携わるすべての人が、モノづくりの現場で最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、そして、お客様のハイレベルな要求にも応えることができる製品を、これからもリコーは提案していく。

※PANTONEは、PantoneLLCの米国およびその他の国における登録商標です。
※Macintoshは、Apple Inc.の商標です。

お客様プロフィール

株式会社アウトニューブレイク

  • 事業内容:服飾雑貨、ウエアのOEM・ODM企画、製造
  • 設立:平成18年4月
  • 代表取締役:十玉 教久
  • 所在地:東京都渋谷区神宮前6-25-8-803

本ページに掲載されている情報は、2014年4月現在のものです。

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