2025年10月まで!Windows 10サポート終了に備えよう
2024年09月24日 07:00
この記事に書いてあること
MicrosoftのOS(オペレーティングシステム)である、Windows。その最新バージョンは2024年時点でWindows 11ですが、その前のバージョンであるWindows 10もまだ広く使用されています。そんなWindows 10はいつまで使うことができるのか、またサポートを受けられる期間についても、気になっている人も多いのではないでしょうか。
そこでこのコラムでは、Windows 10のサポート期間と、サポート終了前に必要な対応について、アップグレードのポイントも含めて解説します。
Windows 10のサポートはいつまで?
MicrosoftのWindows最新バージョンであるWindows 11が、2021年から提供されています。そしてMicrosoftは、Windows 10のサポートを2025年10月14日で終了することを発表しています。
Microsoftが提供するサポートとは、セキュリティの脆弱性や不具合に対して修正などの対処をすることや、テクニカルサポートです。サポート期間後は、OSがうまく動かないなどのトラブルが起きても、対応や責任を求められなくなります。サポート期限が終了してもWindows 10のパソコンを使うことは可能ですが、Microsoftは、安心してWindowsを便利に使い続けるために、Windows 11への移行を推奨しています。
サポート終了後もWindows 10を使い続けるとどうなる?
では、サポート期間が終わる2025年10月以降もWindows 10を使い続けると、どのようなことが起きるのでしょうか。使い続ける主なデメリットやリスクは、以下のとおりです。
テクニカルサポートが受けられない
サポート期間が終了すると、Windows 10に関するテクニカルサポートが受けられなくなります。トラブルが起きても解決策を確認することができず、パソコン作業に支障をきたすことがあるので注意が必要です。
不具合が起きても修正されない
サポート期間が終了すると、Windows 10に不具合が起きてもMicrosoftが修正プログラムを提供しません。サポート期間後にWindows 11にアップグレードをして問題が生じた際も責任を問えないため、リカバーが難しくなる可能性もあります。
新しい機能を使えない
Windows 10のサポート終了後は、更新や新機能の追加が行われません。そのため、便利な最新機能が使えないこともデメリットのひとつです。また、新しいデバイスやアプリケーションとのWindows 10の互換性も保証されないため、パソコンに新しいソフトを導入するとうまく動かないというリスクも生じます。
セキュリティリスクが高まる
セキュリティリスクが高まることにも、注意が必要です。Windows 10のサポート終了後は、新たなセキュリティホールが見つかっても、それに対応するための修正が行われません。そのため、パソコンやOSがサイバー攻撃やデータ漏えいといったセキュリティリスクに弱くなる可能性があります。
Windows 11にアップグレードするメリット
Windows 10のサポート終了の発表によって、最新OSであるWindows 11への関心がより高まっています。では、Windows 11にアップグレードすると、どのようなメリットを得られるのでしょうか?
MicrosoftはWindows 11の特徴として、「直感的な操作」や「シンプルな使い心地」、「パフォーマンスの高速化」などをあげています。デスクトップや画面スペースがより使いやすく改善され、シンプルかつ直感的に使うことができ、タッチキーボードの操作性や音声入力の精度もアップ。アイディア収集や作業の自動化に役立つ、AIチャット機能の「Copilot」も搭載されています。
指紋認証や顔認証機能、また最先端のセキュリティ機能によって、マルウェアなどのセキュリティリスク対策も強化。業務効率化や、仕事の安全性向上につながります。
Windows 10サポート終了に向けた対策
では、Windows 10のサポート終了が迫る中、Windows 11のアップグレードを検討している人は何から着手すれば良いのでしょうか。必要なステップは次のとおりです。
アップグレードに向けたスペックの確認
Windows 11へのアップグレードを行う前に、使っているパソコンがアップグレードの対象機種であるか、確認しましょう。プロセッサやメモリ、ストレージなど、Windows 11を使うために必要なシステム条件を満たしているかどうかを確認します。要件は、パソコンの「設定」から確認が可能です。最小システム要件を満たしていない場合は、Windows 11搭載のパソコンの購入を検討しましょう。
業務用アプリケーションの互換性を確認
Windows 11に移行した後も、今、業務で使っているアプリケーションを使い続けられるか、チェックしましょう。アップグレード後、使用しているアプリケーションがWindows 11に対応しておらず、業務がストップしてしまうリスクがあるため、注意が必要です。アプリケーションがWindows 11に対応しているかどうかは、ソフトウェア提供元のサイトなどで確認ができます。
アップグレードによってなくなる機能を確認
Windows 10の機能のうち、Windows 11では使えなくなる機能や、機能に制限が加わるもの、代替アプリに切り替わる機能もあるため、注意が必要です。アップグレード後の業務に支障が出ないように、使っていた機能がWindows 11でも引き続き使えるかどうか、確認しておきましょう。
データのバックアップ
Windows 11へのアップグレードを行う際には、データのバックアップも必要です。アップグレード作業中のデータ移行の失敗などの万が一のトラブルに備えて、業務で使用する重要なデータを別のデバイスなどにバックアップしておきましょう。
Windows 11へのアップグレードを実施
Windows 11を使うための最小システム要件やアプリケーションの互換性の確認などを行ったら、Windows 11のアップグレードを行いましょう。業務で使っているパソコンのアップグレードは、万が一のトラブルやアプリケーションの不具合に備えて、システム担当者の指示のもとで行うことが大切です。
通信状況によっては時間がかかることもあるため、安全かつスムーズに作業できるタイミングを担当者と相談して、計画的にアップグレードを行いましょう。
スムーズな業務遂行のためサポート期間内のアップグレードを!
Windows 11へスムーズに移行し業務を滞りなく進めるには、アップグレードをWindows 10のサポート期間終了前に余裕を持って行うことが大切です。サポートを受けられないことによるセキュリティリスクや不具合などのトラブルを防ぐためにも、早めに準備を進めましょう。
Windows 11の新機能を使いこなせば、効率化や新しいアイディアの創出も期待できます。仕事の生産性向上のためにも、Windowsのアップグレードを検討してみてはいかがでしょうか?
記事執筆
バックオフィスラボ編集部(リコージャパン株式会社運営)
バックオフィスラボは、バックオフィス業務を「総務」「経理」「人事労務」「営業事務」「法務」「経営企画」の6つに分類し、法令解説や最新トレンド紹介など、バックオフィス業務の改善に役立つヒントを発信しています。
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