ChatGPTの使い方とは?|初めての使い方からコツまでを解説
2025年04月28日 07:00
この記事に書いてあること
※本記事の内容は記事制作時点での情報に基づく記載となります。
※可能な限り情報の正確性を心がけていますが、正確な情報提供を保証するものではありません
「ChatGPT」が発表されたことにより、「生成AI」という新しいサービスの存在が注目を浴びるようになりました。昨今ではビジネスの分野においても生成AIが導入されており、業務効率の改善や新サービスの開発などにおいて活用されています。そこで今回は、ビジネスシーンにおけるChatGPTの正しい使い方や、活用するにあたっての注意点について解説します。
ChatGPTの概要
「ChatGPT」は、生成AIと呼ばれるサービスの一種で、OpenAI社が開発・提供しています。
ユーザーから入力された文章を認識して、これまで学習してきた内容を駆使して回答を生成します。その性能はビジネスにおいても幅広く活用でき、文書の作成サポートなどを通じて業務効率の改善が期待できます。この項目では、ChatGPTの基本的な情報について、各項目に分けて細かく解説していきます。
開発元はOpenAI社
ChatGPTを開発したのは、アメリカのAI関連企業であるOpenAI社です。
人類全体に利益をもたらす汎用人工知能を普及・発展させるという目的で、AI分野の研究開発を行っています。
文章を生成する機能に優れたChatGPTだけでなく、画像を生成する機能に特化した「DALL-E」や、動画を生成する機能に特化した「Sora」などのサービスを展開しています。OpenAIは海外法人としてイギリスやアイルランドなどの国に拠点を構えていますが、アジアでは初の海外法人として日本法人であるOpenAI Japan合同会社が設立されました。
無料プランと有料プラン
ChatGPTには、無料で利用できるバージョンと、月額料金を支払って利用できる有料プランが用意されています。
アメリカのAI企業が提供するサービスということで、有料プランの利用料金は日本円ではなく米ドルでの支払いになるため、円ドルの為替が変動すると利用料金の金額も変動するので注意が必要です。
有料プランでは、無料版で利用できない新しいモデルが利用できたり、利用制限が緩和されています。
ビジネスでChatGPTを利用する場合は、仕事の効率を目的とするケースが多いでしょう。利用制限を気にせず使える点と、高品質な出力結果を安定して得られる点から、有料プランの契約を検討してみてはいかがでしょうか。
モデルの違い
ChatGPTは、利用プランに応じてさまざまなモデルを使い分けることができる仕様になっています。
モデルが異なるとChatGPTの性能や特徴が変わります。これからChatGPTを使い始めるという方は、各モデルがどのような性能を持っているかを把握しましょう。そして、自分たちのやりたいことに適した性能を持ったモデルや機能を含むプランを契約しましょう。
ChatGPT-3.5
「ChatGPT-3.5」は、従来のChatGPT無料プランでアクセスできたモデルで、現在は提供が終了されて後発モデルに完全に置き換わっています。
これまでChatGPT-3.5を利用できたプランにおいては、新モデルである「GPT-4o mini」に置き換わっており、もし無料プランを利用することを前提にChatGPTを導入したい場合は、GPT-4o miniの性能を中心に各モデルの性能比較を進めることになります。
ChatGPT-4.0
「ChatGPT-4.0」は、3.0モデルに続く次世代の言語モデルです。
大規模なマルチモーダルモデルであり、広い一般知識と高度な推論能力を備えていることにより、従来のモデルと比較して高い精度でユーザーからの質問に回答できます。性能が上がったことで誤字脱字といった出力トラブルのリスクが大幅に減っただけでなく、複数の指示を含んだ応用的プロンプトの意図にもしっかりと対応できるようになっています。
ChatGPT-4o mini
「ChatGPT-4o mini」は、前述のChatGPT-3.5に代わる次世代モデルです。
発表されたのは2024年7月18日で、有料版で利用できる上位モデルと比較すると性能面で見劣りする点があるものの、これまで無料版で提供されていた3.5と比較すれば高性能なモデルとして開発されています。128,000トークン(日本語で約20万文字(※))までの入力にも対応可能で長文にも強く、従来よりもセキュリティ機能が向上しているためビジネス目的でも利用できるでしょう。
※当社調べの目安として記載しています。実際に利用できる文字数は元の文字列により異なります。
ChatGPT-4o
「ChatGPT-4o」は、回答の生成速度が従来モデルよりも格段に向上したモデルで、無料版では制限付きで利用することができます。
認識機能も優れているためビジネスでの活用にも問題なく導入できるでしょう。
また、開発元であるOpenAI社がアメリカ法人なので英語に強いという前提がありますが、日本語をはじめとする英語以外のさまざまな言語の処理能力も、従来のモデルより向上したと言われています。
ChatGPT 4o with canvas
「ChatGPT-4o with canvas」は、ChatGPTを活用して行われる執筆やコーディング作業を進めるための新インターフェースです。
この機能は執筆やコーディングをChatGPT画面内の別ウィンドウで行えるもので、AIとユーザーが共同で課題解決プロセスを洗練させることを目的としています。従来は有料プラン加入者のみが限定的に使用できていましたが、2024年12月からは従来のテキスト編集やコーディング機能がさらに強化された状態で、無料版を含むすべてのユーザーに提供されるようになりました。現行ではメインモデルと統合されており、チャットの入力欄下部にある三点リーダ「・・・」から「Canvas」を選択することで使用できます。キャンバス機能がシームレスに動作するようになったことで実用性が向上しています。
ChatGPT o3-mini
「ChatGPT o3-mini」は、後述する「ChatGPT o3-mini-high」の軽量版のようなモデルで、深い思考力や高度な推論能力といった基本性能を受け継ぎつつ処理速度と効率性を向上させて開発されたモデルです。
全体的に通常モデルよりも深く思考するモデルとして開発されながらも処理速度が向上しているため、コーディングなどの分野で高いパフォーマンスを発揮します。
ChatGPT o3-mini-high
「ChatGPT o3-mini-high」は、複雑な推論を実行するために強化訓練された大規模言語モデルです。
思考の連鎖を用いた複雑な推論が可能で、ユーザーからの質問に回答する前に内部で深い思考プロセスを経るため、o3-miniと比べて回答生成には時間が少しかかるものの、より高品質な回答を出力します。
複雑な数理解析や研究開発、大規模なコーディングタスクなど、専門性の高い用途に向いているとされています。
ChatGPTの始め方
生成AIサービスを今まで使ったことがない場合、馴染みのない使い方であることに戸惑ってしまうこともあるでしょう。しかし、ビジネスにChatGPTを導入し、業務効率や業務の質を改善するためにはそのハードルを乗り越えなければなりません。そこで、ChatGPTを使い始める際の流れについて解説します。
PCでChatGPTを始める方法
PCでChatGPTを始める方法は簡単です。従来は最初にユーザー登録が必須でしたが、現在では登録不要ですぐに使い始めることができます。
ChatGPTの機能を試したいのであれば、ChatGPTを検索して公式サイトにアクセスすれば、すぐに始められます。
参考:ChatGPT公式サイト
画面はシンプルな見た目で、中央にテキストボックスがあるので何でも質問してみてください。使い方のコツを知りたい場合は、「使い方のコツをおしえてください。」と聞いたら回答してくれるはずです。最初は仕事目的ではなく、使い慣れることを意識して試してみましょう。
スマホでChatGPTを始める方法
スマホでChatGPTを利用したい場合は、PCのようにブラウザでもアクセスできますが、専用アプリを使用するのがよいでしょう。
ChatGPTのスマホアプリは各デバイスに応じたアプリストアでダウンロードできますので、無料ダウンロードを進めてください。スマホアプリもユーザー登録せずに使い始めることができます。
ChatGPTの基本的な使い方
お使いになるデバイスでChatGPTが利用できるようになったら、いよいよ本格的にChatGPTを使い始めましょう。
使い方の基本は「質問する」ことです。ChatGPTは生成AIであり、これまでのAIサービスとは異なり、ユーザーの質問を認識して適切な回答を生成して表示してくれます。
ビジネスで使う場合は、ChatGPTに複雑な要求をすることがあると思います。その場合、複雑な要求をどのようにしたらよいか自体についてChatGPTに相談してみてください。きっとChatGPTはどのように要求したらよいか教えてくれますので、教えてくれた内容に沿って複雑な要求をChatGPTに依頼してみてください。
ChatGPTができること
すでにChatGPTを導入してビジネスで一定の効果を得ている企業は多いです。
しかし、生成AIは万能ではありませんので、「できること」と「できないこと」を把握しないと効果的にビジネス活用できません。
そこで、ビジネスシーンにおいてChatGPTがどのような使い方でユーザーの利益に繋がるのかを下記の5つの点について解説します。
- ・情報提供や解説
- ・文章の作成とリライト
- ・外国語の翻訳
- ・アイデアのブレーンストーミング
- ・プログラミングのサポート
それぞれ見ていきましょう。
情報提供や解説
ChatGPTは、ユーザーからの要求に応じて情報の提供と解説をしてくれます。
昨今はネット検索でさまざまな情報を仕入れることができますが、正しい情報を詳しく調べるには相当な時間と手間がかかることもあるでしょう。ChatGPTは今までに学習した内容をベースにして、ユーザーから質問された内容を人間がテキスト入力しているかのような文体で表示してくれます。
質問内容によっては詳しい解説付きで回答を出力してくれるため、ビジネスでの調べものにおすすめです。ただし、直近の最新情報には疎いこともありますので注意してください。
文章の作成とリライト
ChatGPTは、ユーザーから提供された情報をベースにして、文章の作成やリライトなどを任せることができます。
ビジネスでは資料や議事録を作成することもありますが、膨大な文章量を作成するためには手間がかかるでしょう。ChatGPTはテキストの扱いを得意としており、ユーザーが設定した条件と提供された情報を用いて、適切な文章を出力してくれるのです。
ビジネス向けの文章の作成においては、基本的な部分をChatGPTに任せて、ユーザーは出力内容を推敲するだけでOKなので、文書作成の手間を大幅に削減できるでしょう。
外国語の翻訳
ChatGPTは、ユーザーから与えられた文章を翻訳することができます。
ビジネスでは日本語以外の言語を使用することもあり、英語で書かれた資料を日本語訳して利用したり、海外の人向けに英語に訳して文章を作成することも必要でしょう。
ChatGPTは高度な言語処理能力を持っており、さまざまな言語に対応しています。例えば「以下の文章を英語にしてください」と前置きして、英訳したい文章を入力すれば、英語で書かれた文章を出力してくれるでしょう。もちろん、「以下の英文を日本語訳してください」と入力しても対応してくれます。
アイデアのブレーンストーミング
ChatGPTは、何かアイデアを考案したい場合に一緒になってアイデアをつくり出してくれます。
ビジネスでは新商品や新企画などを考案する必要がある場面も多く、商業的に成功できるほど価値のあるアイデアを作り出すのは簡単なことではありません。ChatGPTは、手持ちの情報とユーザーから提供された条件等を総合的に判断して、アイデア作りをサポートしてくれます。
ChatGPTとのやり取りでアイデアをブラッシュアップすることで、一人でも複数のメンバーと一緒になってブレーンストーミングを実施しているのと同じような効果を得られるのです。
プログラミングのサポート
ChatGPTは、システムエンジニアが行うプログラミング作業をサポートできます。
IT時代ではプログラミングが重要な仕事ですが、実用的なシステムを動かすためのプログラミングは修正も含めて膨大な作業量です。
ChatGPTの言語モデルはソースコードの基本を理解しており、ユーザーが設定した条件でコードを生成することができます。また、ユーザーが入力したコードの問題点を改善するための提案を提供してくれるため、プログラミング作業の多くの部分を自動化してエンジニアの負担を軽減することができるのです。
ChatGPTができないこと
さまざまな分野で活躍が期待できるChatGPTですが、万能ではないため不可能なことも少なくありません。
ChatGPTをビジネスに活用するのであれば、適材適所で運用する必要があり、ミスマッチを起こさないためにも「ChatGPTにはできないこと」を把握することが重要です。
最新情報・リアルタイムな情報の提供
ChatGPTは、必ずしも最新情報やリアルタイムな情報の提供を提供できるとは限りません。
ChatGPTに質問してみると、「過去のデータをもとに学習しており、直近の出来事や変化には対応していない可能性がある」といった説明が返ってきます。生成AIは開発時点で蓄積された情報をベースに応答しているため、それ以降に起きた新しい出来事については反映されていないことがあります。
そのため、最新トレンドや変化の早いテーマを扱う際には、内容の鮮度に注意する必要があります。ChatGPTは過去の情報をもとにした整理や分析を得意としていますが、リアルタイムな判断やアップデートが求められる場面では、他の情報源と併用するのが適切です。
正確・専門的な事実の回答
生成AIは、必ずしも正確な回答をしてくれるとは限りません。もっともらしくあるものの誤まった情報の生成を行うことがあり、そのことを「ハルシネーション」といいます。ChatGPTでも、このハルシネーションが起こる可能性があります。必ず、他の情報源を利用して生成AIが回答してきた結果が正しいか確認をしましょう。
特に、厳密な正確性が求められる場面や高度な専門性が要求されるような領域では、出力された情報があくまで参考程度であることを理解し、信頼性の高い情報源と照らし合わせることが重要です。活用の際は、内容の正確さに注意しながら使えば、業務効率UPに活かすことができるでしょう。
感情や意識の持つ対話
ChatGPTは、生身の人間のような感情や意識を用いた対話はできません。
ChatGPTは高度な言語モデルによって、さまざまな質問に対して臨機応変に、自然な文章の流れを守って回答を出力してくれます。
しかし、実際に人間がテキストを打ち込んでいるわけではなく、あくまでも人工知能(AI)による出力です。感情を持って回答を生成しているわけではありませんので、感情を必要とするような質問に対しては十分な回答は期待できません。どれだけ技術が進歩したとはいえ、漫画やアニメに出てくるような感情的なロボットとは違うことを念頭に置きましょう。
ChatGPTのおすすめの使い方(ビジネス)
ChatGPTは、ビジネスにおいてさまざまな活用法を見出すことができます。これまでに「ChatGPTが得意とすること」、「ChatGPTが苦手で不可能なこと」を解説してきましたので、それらを踏まえてビジネスシーンでの具体的な使い方について解説しますので導入の参考にしてください。
文章作成と校正支援
ChatGPTは、ビジネスにおいて下記のような分野で活躍します。
- ・ビジネス文書やメールの作成:報告書・提案書・会議議事録などのドラフト作成
- ・顧客対応文やFAQの文案作成:問い合わせ対応メールの文例や、よくある質問に対する回答文などのドラフト作成
- ・文法チェックとスタイル改善:文章の誤字脱字や文法ミスの検出および修正の提案
作成した文章は、使用するモデルの性能や提供した情報の質などの条件にもよりますが、正しくない内容で出力されることもあります。
そのため、人の手によるチェックが欠かせませんが、時間がかかる部分の多くをChatGPTがこなしているため、総合的な作業時間は大幅に削減できるでしょう。修正の必要が少なく、質の高い文章は上位モデルの利用がおすすめです。
翻訳と多言語コミュニケーション
ChatGPTは、ビジネスにおける外国語を使用する場面で下記のようなサポートが可能です。
- ・ビジネス文書の翻訳:海外のクライアント向けに現地の言語に翻訳して文章作成
- ・文化的ニュアンスの理解:異文化間のビジネスマナーや表現のアドバイスを提供
生成AIは、サービスごとに対応言語は異なりますが、世界中の数多くの言語に対応しており、日本語とのやり取りが可能です。
例えば、英語の資料を日本語訳したり、日本語の文章を英語に変換したりと、外国語を得意としない人でも簡単に海外の人とのコミュニケーションを実現できるようになります。
アイデア出しとブラッシュアップ
ChatGPTは、ビジネスにおけるアイデアの創出や、そのブラッシュアップなど、下記のようなものが可能になります。
- ・新規プロジェクトのアイデア生成:マーケティング戦略や製品開発のためのクリエイティブなアイデア提案
- ・問題解決のアプローチ提案:業務上の課題に対する解決策や改善点出し
ChatGPTは、アイデアの骨子となる部分を考案したり、未完成のアイデアのブラッシュアップに協力することができます。もし相談できるメンバーがいなくても、ChatGPTとブレーンストーミングを成立させることで、単独では難しい水準のアイデアを創出できるのです。
エクセルやスプレッドシートの活用支援
ChatGPTは、エクセルやスプレッドシートといった表計算ソフトの操作において、下記のような能力を有します。
- ・関数や数式の作成支援:複雑なエクセルやスプレッドシートの関数や数式の作成例をアドバイス
- ・問題解決のサポート:エラーの原因特定や効率的なデータ処理方法をアドバイス
ビジネスでは表計算ソフトの活用が欠かせませんが、ある程度の知識がないと幅広く活用することが難しくなってしまいます。
高度な関数のノウハウがなければ対応できない場面も、ビジネスでは何度も出てくるでしょう。ChatGPTのサポートを得ることにより、高度な関数ノウハウを用いた表計算のハードルが下がり、表計算を業務に活用しやすくなります。
データ分析とレポート要約
ChatGPTは、ビジネスで必要になるデータの分析やレポートに関して、下記のような能力を有します。
- ・複雑なデータの解釈:データ分析結果の説明
- ・長文レポートの要約:重要なポイントの抽出
マーケティングでは市場調査などで得られたデータを活用して商品開発や経営戦略の策定に役立てますが、正しく分析して、それを見やすい形に整えることは簡単なことではありません。
ChatGPTは、与えられたデータに基づいて分析を行い、その結果をレポートの形にまとめて出力することにより、データから得られる知見をわかりやすい形にして社内で共有できるようになります。
プログラミングの支援
ChatGPTは、システム開発のためのプログラミング業務を下記のように支援する能力を有します。
- ・コードの作成と修正:必要なプログラムコードの例示や既存コードの修正
- ・エラーメッセージの解釈:エラーの原因を特定して解決策を提案
コード作成や、既存のコードに問題が生じた際のバグ修正には、膨大な時間を必要としますが、プログラミング作業が遅れればビジネスでは機会損失の原因になるでしょう。
ChatGPTはコードの仕組みを学習しており、ユーザーから与えられた情報をベースにしてコードの骨子を作成したり、エラーが発生したコードを読み込んでその問題点がどこにあるのかを提示してくれます。
ChatGPTを使う前に知っておきたいこと
ChatGPTは正しく活用できればビジネスを強力に推進する原動力になり得ますが、使い方を間違えるとメリットを得られないどころかデメリットが発生する場合もあります。
ビジネスでのデメリット回避するためにも、ChatGPTが持つ特徴を考慮しつつ、適切に利用するために必要な知識について解説します。
機密情報や個人情報の入力を避ける
ChatGPTをビジネスで活用するにあたっては、機密情報や個人情報の入力を避けましょう。ユーザーから入力された情報は生成AIの学習に利用されることがあります。つまり、入力した機密情報や個人情報が漏洩してしまうリスクがゼロというわけではありません。漏洩すると大問題に発展する可能性が高い機密情報や個人情報は、可能な限り入力しないようにしましょう。
重要な情報を入力してしまいそうなシーンにおいては、重要な情報が含まれる箇所を書き換えたり、重要な情報以外をChatGPTに入力し、出力結果を修正するという方法があります。
生成された情報の正確性を確認する
前述の「正確・専門的な事実の回答」の項目で記載した通り、ChatGPTが生成する回答は必ずしも正しくないという意識をもって利用しましょう。
ChatGPTはさまざまな情報を学習していますが、特に専門性が高い、あるいは、一般的でない領域のことについては正確な回答を出力できない場合があります。
また、ビジネスでは顧客に提供する商品やサービスに情報を活用するため、間違った情報を提供してしまうとその後の事業活動にも悪影響を及ぼすことになります。ChatGPTが提供する情報は必ずしも最新・正確であるとは限らないことを念頭に置いて、得られた情報の整合性を担当者がチェックしてから利用してください。
利用規約とプライバシーポリシーの遵守
ChatGPTをビジネスで活用するにあたっては、「利用規約」や「プライバシーポリシー」にきちんと目を通し、その内容を遵守することを忘れないでください。
どのようなサービスについても言えることではありますが、使い方に決まりがあったり、機密情報の取り扱いなどで注意が必要になることがあります。規約等を確認せずに利用すると、思わぬ場面で規約違反や規約が勤務先の規則に沿っていないことが発覚してトラブルに発展する可能性も否定できません。
OpenAIの利用規約やプライバシーポリシーをしっかりと読み、問題がないか確認した上で、サービスを利用しましょう。
また、部署や企業全体で導入する場合は、法務・セキュリティ担当者にも確認をしましょう。そして、注意すべき点や守るべき事項を整理したうえで、関係者全体に分かりやすく共有することをお勧めします。すべての利用メンバーがそれらを共通認識として持つことで、安全かつ適切なサービスの利用につながります。ChatGPTなど生成AI利用に関するセキュリティガイドラインが社内で既に用意されている場合は、ガイドラインに基づいた適切な運用を行うようにしましょう。
ChatGPTや他のAIツールを使って業務を効率化しよう!
ChatGPTは質問に応じた柔軟な回答ができ、また、高度な問題に対しても実務で活用できる回答を生成してくれることがあるので、ビジネスのさまざまな場面で活用でき、業務効率化につなげることができます。一方で、利用規約や得手不得手を踏まえ、目的に応じて適切に使い分けることも重要です。
ChatGPTをはじめとするAIツールは、多くの企業で業務効率化のために導入が進んでいます。ここでは、業務効率化を支援するリコーのAIツールについて紹介します。
会議まるごと記録サービス(toruno)
AIでの業務効率化を始めるなら、まずは取り組みやすい会議の議事録作成・共有の効率化から検討してみてはいかがでしょうか。
文字起こし&議事録作成なら「toruno(トルノ)」がおすすめです。
torunoはリコーが開発・提供しているツールで、Web会議の録音、AIによる文字起こし、画面キャプチャができる機能があり、会議をまるごと記録できます。会議記録はURLで手軽に共有することができます。操作が簡単で、誰でも利用できるのが大きな特徴です。
無料で使うことができるので、ぜひ一度、お試しください。
RICOH Chatbot Service 生成AIチャット from 一般ナレッジご紹介資料
リコーのAI活用型チャットボット「RICOH Chatbot Service 生成AIチャット from 一般ナレッジ」ならChatGPTのご利用が可能です。
専用のアプリなどを別途インストールする必要がなく、チャットボットのユーザーインターフェースで自然な文章で応答可能で、プロンプトのテンプレートも用意しているので導入後の運用も容易に行えます。
通常のChatGPTとは異なり、入力した内容は学習に利用されない点もおすすめのポイントです。
ChatGPTのご利用を希望されている場合は、ぜひご検討ください。
※商標について
※本記事に掲載のその他の会社名および製品名、ロゴマークは各社の商号、商標または登録商標です。
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