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Meta(メタ)社が開発したLlama(ラマ)の使い方・基礎知識

From: ウェブマガジン

2025年08月20日 07:00

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生成AIサービスが次々と登場し、私たちの業務の効率化に大きく貢献しています。たとえばビジネスシーンでは、会議の議事録の自動要約、アイデア出しのブレインストーミング、営業メールの下書き作成など、さまざまな業務で活用されるようになっています。
今回は、Meta(メタ)社が開発した生成AIのLlama(ラマ)について詳しく解説していきます。Llamaの特徴や使い方、Llamaができることなどをわかりやすくご紹介します

Meta社が開発したLlama(ラマ)とは?

Meta社が開発したLlama(Large Language Models Meta AI:ラマ)は、オープンソースの大規模言語モデル(LLM)です。
LLMとは、大量のテキストデータを学習し、与えられた入力(プロンプト)に対して自然な文章やコードなどを生成できるAIモデルのことです。 代表的なLLMには、OpenAIが提供するChatGPTや、Googleが提供するGemini、PaLM、Anthropicが提供するClaudeなどがあります。
Llamaはソースコードや学習済みモデルが公開されており、商用利用することができます(詳細はMETA LLAMA 3 COMMUNITY LICENSE AGREEMENTをご確認ください)。多くのLLMがクローズドな環境で提供される中、Llamaはカスタマイズの自由度が高く、開発者や研究者が自分の用途に合わせて柔軟に活用できる点が大きな特徴です。

Meta社について

Meta社は、以前はFacebookという名前で活動していたアメリカの企業です。世界的にも人気のあるソーシャルメディアのプラットフォームであるFacebook、Instagram、WhatsAppなどを運営する企業です。
近年は、メタバースをはじめとした仮想空間の研究開発に加えて、人工知能(AI)や拡張現実(AR)、仮想現実(VR)などの分野にも積極的に取り組んでいます。
AI分野においては、社内の研究機関「Meta AI(旧Facebook AI Research)」を中心に、自然言語処理や画像認識、大規模言語モデルの研究開発を進めています。Llamaシリーズも、そうしたAI研究の成果のひとつです。

Meta社のLlama3の使い方

Llama3は、Meta社が提供する対話型AIサービス「Meta AI」より利用することができます。Meta AIは、Llama3をベースに開発されており、InstagramやMessengerなどのサービスと連携して利用することができます。
しかし、Meta AIは現在、一部の国でしか利用することができず、日本では利用できません。ただし、段階的にMeta AIの提供地域は拡大されてきており、日本での提供開始も期待されています。
ここでは、「Meta AI」以外からの利用方法についてご紹介します。

Groqから利用する方法

Groqは、AIモデルを簡単に実行するためのクラウドプラットフォームです。Groqを利用することで、Llama3をウェブブラウザから手軽に試すことができます。
使い方の手順は下記のとおりです。

  • 1.Groqのウェブサイトにアクセスし、トップページのテキスト入力欄に任意のプロンプトを入力する
  • 2.ログインが求められるため、アカウントを作成してログインする
  • 3.画面右上にある「USE FULL CHAT」ボタンをクリックし、チャット画面へ移動する
  • 4.モデル選択用のプルダウンメニューから「Llama 3」のモデルを選択する
  • 5.改めてテキスト入力欄にプロンプトを入力して、チャットを開始する

参考:Groqのウェブサイト

Hugging Faceから利用する方法

Hugging Faceは、AIモデルを共有するためのプラットフォームです。Hugging Faceでは、さまざまなAIモデルが公開されており、以下の手順を踏めばエンジニアではない方でもチャットベースでの日本語のテキストの生成が可能です。
使い方は下記のとおりです。

  • 1.Hugging Faceのウェブサイトにアクセスしアカウントを作成する
  • 2.初回ログイン時に「組織を作成する」といった画面が表示されたら、必要に応じて入力する
  • 3.右上のメニューアイコン(三本線「≡」)をクリックし、「HuggingChat」を選択する
  • 4.初回利用時はMetaの利用規約への同意が必要であるため、「Authorize」をクリックする
  • 5.Current Modelの欄より「Llama 3」のモデルを選択する
  • 6.テキスト入力欄にプロンプトを入力して、チャットを開始する

参考:Hugging Faceのウェブサイト

Meta社のLlama3の利用例

Llama3は、その汎用性の高さから、様々な分野での活用が期待されています。ここでは、Llama3の具体的な利用例をいくつかご紹介します。

文章の生成・要約・翻訳など

Llama3は、ChatGPTのように高度な文章生成、要約、翻訳能力を備えており、将来的にはより多様なタスクに対応できるようになると期待されています。
Meta AIという対話型AIサービスでは、Messengerなどと連携し、Llama3を活用することで、より自然で人間らしい会話を実現しています(※一部地域での提供)。

ソースコード生成

Llama3は、さまざまなプログラミング言語に対応しており、Python、JavaScript、C++、Javaなど様々なプログラミング言語のコードを生成することができます。
また、コードの一部を入力すると、残りの部分を予測して補完してくれる機能やコードのバグを検出し、修正案を提案してくれる機能など、プログラミングを支援する様々な機能が搭載されています。
これにより、エンジニアが0からソースコードを書く必要がなくなり、大幅な時間の短縮、業務の効率化を実現することができます。

今後のMeta社の動向

Meta社は、かつての「ソーシャルメディア企業」という枠を超え、現在ではAIインフラ企業への転換を進めています。中核となるのは、同社が開発した大規模言語モデルLlama 3と、それを基盤にした対話型AI「Meta AI」です。Meta AIは2025年春時点で月間10億人近いユーザーに利用されており、InstagramやMessenger、Facebookなど複数のプラットフォームに組み込まれています。
またMeta社は、AIインフラや自社製シリコン、データセンター、AIスタートアップ企業への巨額投資を継続的に行っており、こうした取り組みは、同社がAI技術を重要な戦略分野として位置づけていることのあらわれだと言えるでしょう。

Meta社のLlama3を日本語で利用する方法

Llama3は英語で使われていることが多いですが、日本語で指示を出すことも可能です。しかし、まだ精度に課題があるという情報も一部あります。
Meta社の方でも多言語対応へ向けて開発を進めたり、日本企業がLlama3に日本語を学習させたモデルを公開したりと、日本語でも利用できるように各方面で開発が進んでいます。
なお、先述したとおり、HuggingChatなら日本語で文章を生成することが可能です。

Llama3は今後に備えて押さえておきたい注目の生成AI

Meta社が開発したLlama3は、オープンソースで提供されている大規模言語モデルで、商用利用やカスタマイズが可能な点が大きな特長です。
すでにFacebookやInstagram、MessengerなどのMeta社のサービスでは、Llama3を基盤とした対話型AI「Meta AI」が組み込まれており、実運用が進んでいます。現在は日本での提供は未定ですが、今後の展開が期待されており、業務活用の幅がさらに広がる可能性があります。
無料で試せる環境も整っているため、今のうちからLlama3の使い方に慣れておくことで、将来的な導入に備えることができるでしょう。
たとえば、会議などの音声を文字起こししたテキストデータから会議の要約テキストを作成するのにLlama3を活用してみてはいかがでしょうか?文字起こしなら、torunoがおすすめです。

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