テープ起こしとは?料金・おすすめツール・効率化する方法を紹介
2025年06月13日 07:00
この記事に書いてあること
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会議やインタビュー、セミナーなど、音声データを文字に起こしたい場面は多くあります。しかし、音声を聞きながら手作業で文字入力するのは非常に時間と手間がかかる作業です。
この記事では、テープ起こしの方法を初心者の方にもわかりやすく解説します。
作業効率を大幅に向上させるAIツールや、外注した場合の料金相場、実際に利用できる業者の例など、役立つ情報なども紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
テープ起こしとは
テープ起こしとは、録音された音声を文字データに変換する作業のことです。
主に、会議やインタビュー、講演会などの記録が必要な場面でおこなわれ、議事録やレポートなどの作成に活用されます。
特にビジネスなどにおいてテープ起こしは、正確に情報を記録し、共有するために欠かせない作業です。
「テープ起こし」以外のさまざまな呼び方
実は、「テープ起こし」以外にも、「文字起こし」や「書き起こし」など、さまざまな呼び方があることをご存知でしょうか?
そのほかにも、「ボイスリライト」、「テープライティング」、「録音反訳(はんやく)」、「トランスクリプション」なども、全てテープ起こしと同じ意味で使われています。
これらの言葉は、業界や用途、個人の好みによって使い分けられており、少し専門的な響きのものから、英語由来のものまで、多様な表現があります。
テープ起こしの手法
テープ起こしを依頼する際、実は「手法」を選ぶ必要があります。
業者によって呼び方は多少異なりますが、大きく分けて以下の3つの種類があります。
ケバ取り
「えー」「あー」といった、いわゆる「フィラーワード(filler words)」と呼ばれる不要な言葉を削除し、文章を整えてくれる起こし方です。「標準起こし」などとして採用されていることが多いです。読みやすい文章に仕上がるため、議事録やインタビュー記事の作成などに適しています。
素起こし
音声をそのまま文字にする起こし方です。フィラーワードなども含め、音声を全て書き起こします。そのため、証言や証拠として利用する音声データの文字起こしに適しています。
整文
整文は、話の内容をより分かりやすく整理し、読みやすい文章に仕上げる方法です。
文末を「ですます調」に統一したり、重複表現を削除したりするなどの編集作業まで行います。
会議の議事録や、文章として公開することを目的とした音声データの文字起こしに適しています。
テープ起こしのやり方
テープ起こしの方法には、大きく分けて下記の3種類があります。
- ・手動で行う方法
- ・自動(AIツールなど)で行う方法
- ・外部に委託(アウトソーシング)する方法
それぞれについてのメリット・デメリットなどを説明していきます。
手動で行う方法
「手動でのテープ起こし」とは文字どおり、音声を聞きながら自分の手で文字を書いたりタイピングしたりする方法です。特別なツールや設備が不要なため、誰でもすぐに始められるというメリットがあります。さらに自分の耳でしっかりと音声を確認しながら作業を進めるため、誤字脱字や内容の解釈ミスを抑えることができます。また、専門用語や業界特有の言い回し、話し手の癖などにも、柔軟に対応できる点も魅力です。さらに、特別な費用がかからないため、コストを抑えたい場合にも有効な選択肢となります。
手動でのテープ起こしのデメリットは、時間がかかるという点です。例えば、1時間の会議のテープ起こしをする場合、慣れにもよりますが、4~8時間程度かかると言われています。さらに、長時間の作業は疲労がたまり、集中力の低下によるミスを誘発する可能性もあります。
自動(AIツールなど)で行う方法
AIツールでは、会議やインタビューなどの音声をテキスト化することができます。これにより、メモやタイピングという時間と労力のかかる作業を効率化することができます。
さらにAIは、様々な話し方の特徴、アクセントなどを理解し、高精度な音声認識が可能ですので、人間はAIが出力する内容のチェックに集中できます。
その他に、AIでのテープ起こしのメリットとして挙げられるのが、多言語に対応している点です。英語、中国語、スペイン語など、主要な言語はもちろん、ビジネスニーズに合わせて様々な言語に対応できるため、グローバルに展開する企業にとって、非常に心強いツールとなります。
AIによるテープ起こしは非常に便利ですが、完璧ではありません。特に、早口言葉や滑舌の悪い話し方、周囲が騒がしい環境での音声は、誤認識が発生する可能性があります。また、専門用語や業界特有の言い回しは、AIが学習データとして十分に持っていない場合、正確に認識されないことがあります。
これらの課題を解決するためには、AI文字起こしソフトの選定が重要となります。
たとえばtorunoは、AIによる高精度な文字起こし機能はもちろん、会議の録音・録画、リアルタイムでの画面共有、そして議事録の自動作成・共有まで、会議に関わる一連の業務をトータルでサポートしてくれるツールです。
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外部に委託(アウトソーシング)する方法
会議やインタビューの議事録作成を効率化する方法として、AIソフトの活用と並んで検討されるのが、外部の専門業者への委託(アウトソーシング)です。
テープ起こしを外部委託するメリットは、専門業者による高品質な成果物を得られる点です。経験豊富なプロのライターが作業を担当するため、正確性はもちろん、読みやすく、用途に応じた適切な形式で議事録を作成してもらえます。
一方で、テープ起こしを外注する際のデメリットは費用がかかるという点です。外注費用は、音声データの長さや内容、納期などによって異なりますが、一般的に、AIソフトを利用するよりも高額になる傾向があります。
さらにセキュリティに関しての注意が必要です。機密性の高い情報を外部に提供することになるため、少なからず情報漏えいのリスクが伴います。信頼できる業者を選ぶことはもちろん、秘密保持契約(NDA)を締結するなど、慎重な対応が必要です。
また、依頼内容や納品形式、修正対応などについて、事前に打ち合わせをしておかないと、意図した通りの成果物が得られないなどの可能性もありますので、委託先とのコミュニケーションも重要です。
テープ起こしの外注時の料金相場
テープ起こしの料金相場は、依頼方法や音声の内容、納期などによって異なります。
下記が主な目安となります。
- ・クラウドソーシング:1分あたり50円~200円程度(1時間換算で3,000円〜12,000円程度)
- ・テープ起こし業者:1時間あたり5,000円~30,000円程度
上記の料金に影響する要素として下記のようなものがあります。
- ・音声の質
ノイズが多い、複数の人が話しているなど、聞き取りにくい音声は料金が高くなる傾向がある - ・納期
短納期の場合は、料金が高くなる場合がある - ・テープ起こしの種類
会話の内容をそのまま文字にするパターンや、要点をまとめたものを作成するパターンなど、テープ起こしの種類によって料金が異なる
テープ起こしを外注した時のメリット・デメリット
ここからはテープ起こしを外注した時のメリット・デメリットについて解説していきます。
それぞれで良い部分やリスクなどがありますので、外注の際は総合的に判断するようにしましょう。
メリット
テープ起こしを外注した時の主なメリットとして、下記のようなものがあります。
- ・時間の短縮
テープ起こし作業を外部に委託することで、時間を有効活用できる - ・精度の向上
音質が悪い音声でも、ノイズ除去などの処理を行い、高精度なテープ起こしを実現できる - ・専門知識の活用
専門性の高い分野のテープ起こしは、専門知識を持ったライターが対応してくれる
デメリット
テープ起こしを外注した時の主なデメリットとして、下記のようなものがあります。
- ・コストの負担
外注費用が発生する - ・情報漏洩のリスク
機密情報を含む音声を扱う場合は、情報漏洩のリスクがある - ・納期の制約
業者によっては、希望する納期の対応できない場合がある - ・品質のばらつき
業者やライターによって、質にばらつきがある可能性がある
デメリットの解消方法
テープ起こしを外注した時のデメリットを解消する方法は、下記のようなものがあります。
- ・秘密保持契約を結ぶなどの対策を行う
- ・口コミや過去の取引履歴などを調べる
- ・最低限の品質担保を行ってもらえるようにマニュアルを作成する
テープ起こしの外注業者の例
テープ起こしを外注する際に候補となる、代表的な3社をご紹介します。
東京反訳(東京反訳株式会社)
東京反訳株式会社は、高精度な人力文字起こしと徹底したセキュリティ対策を強みとする専門企業です。特に秘匿性の高い音声データに対応した実績が豊富で、専用のセキュリティルームでの作業も対応可能です。さらに、言葉のプロフェッショナルとして、AI開発向けの教師データ作成、翻訳、字幕作成など、言語に関する多様なサービスを提供し、幅広いニーズに対応しています。
東京反訳(東京反訳株式会社)の詳細はこちら
テープライターサービス(株式会社日本職能開発振興会)
テープライターサービス(株式会社日本職能開発振興会)は、法律事務所、地方自治体、出版社、新聞社、印刷会社など、さまざまな業界で実績を持つテープ起こしサービスです。
実務経験豊富な専属テープライターが原稿を作成し、それを別のベテランスタッフが校正・校閲することで、高品質な成果物を提供しています。
セキュリティへの配慮として、作業に関わるスタッフ全員への守秘義務教育と録音媒体の管理体制を敷いています。
テープライターサービス(株式会社日本職能開発振興会)の詳細はこちら
テープリライト(テープリライト株式会社)
テープリライト株式会社は、1963年に創業した文字起こしの専門企業です。
会議や講演、インタビューなどの音声は、話し言葉の特徴を整えて読みやすく書き起こしており、幅広い用途に対応しています。医学・薬学・理工学などの専門分野では、専門用語や略語を丁寧に調べ、ライターとディレクターが原稿の精度を確認したうえで納品しています。
さらに、内容や目的に応じて構成や表現を調整し、より実用的な原稿に仕上げる「プレミアム文字起こし」というサービスも提供しています。
テープリライト(テープリライト株式会社)の詳細はこちら
テープ起こしの手段は目的に応じて選ぼう
本記事では、テープ起こしを「手動」「AIツール」「外注」という3つの手段から紹介してきました。
それぞれに特徴があり、作業時間・コスト・精度・セキュリティなど、目的や状況によって適した選択肢は異なります。
例えば、会議やインタビューの内容を迅速かつ手軽に共有したい場合には、録音・録画から議事録作成までを一括でサポートする「toruno」のようなAIツールが便利です。
まずは自分のニーズを整理し、それに合った手段を選ぶことが、業務効率化や情報共有の質の向上につながります。
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