メリット盛り沢山「圧着はがき」の歴史とトレンド
2018年04月05日 00:00
この記事に書いてあること
効果的なダイレクトメールってどんなものだろう。その課題にとことん取り組んできた中堅からベテランまでの個性的で経験豊かな5人のディレクター。5人それぞれが感じた「はてなへの答え」をそっとお伝えしていきます。お役立ち情報も展開していくのでお楽しみに!
ご存知ですか?「はがきDM」は企業に大人気!
こんにちは!私はマンション住まいなのですが、帰宅のときポストを確認するのが結構好きなクリエイティブディレクター I(男性)です。届いているとなんかウレシイ。職業柄でしょうか?受け取ったダイレクトメールはすべてに目を通すのですが、はがきはエレベーターを待っている間にチェックできるので、閲読率(リーチ率)が高いのでは?と考える今日この頃です。
さて、今回はそんな「はがき」のダイレクトメールを自分なりに深掘りしたいと思います。
私が働いている広告代理店は、「一般社団法人日本ダイレクトメール協会」の正会員なのですが、その協会で毎年調査しているデータがあります。お客様が受け取ったダイレクトメールを全件モニターする実態調査で、毎年12月に定点観測型調査をしているものです。そのなかで「タイプ・形状」を調べた項目では、「はがき(圧着含む)」が4割近くと突出して多いのです。
通信販売メーカーに始まり、衣料品・アクセサリー・時計関係、デパートなど流通関係、メガネ・コンタクトレンズ、薬局・ドラッグストア・化粧品店関係など、一般的に制作費も抑えられ、はがき料金で送付できるためコストに気を遣う企業としては強い味方なのですね。
出典:一般社団法人日本ダイレクトメール協会 「DMメディア実態調査2016[完全版]」より
「圧着はがき」の歴史をチェック!
今回はみなさんもよく目にするはがきの中でも「圧着タイプ」に注目して調べてみました。
インターネットで検索し、さらには日本郵便株式会社にも問い合わせてみたところ、「内国郵便約款」では、あくまでも「郵便葉書に薄い紙、又はこれに類する物を容易に剥がれないよう全面を密着させたもの」を第二種郵便物としてお引受けするとのことで、どうやら「圧着はがき」という製品があるわけではないようです。
なんだか難しい話になってきましたが、各社この規格を元に工夫してV型、Z型などの圧着はがきを開発してきたのですね。
また一般的に多く使われ始めたのは、1989年の消費税導入の時という説もあるようです。
「圧着はがき」の特徴は?
さて、「圧着はがき」の特徴を確認しておきましょう。
- 1.はがき料金で、より多くの情報を届けられる。
- 2.開封が簡便。
- 3.バリアブル印刷(受け取る人に合わせ内容を変えて印刷)が簡便。
- 4.圧着されているため秘匿性がある。
まとめると、
そこそこ情報量が届けられ開封は簡単。しかも秘匿性があり、受取人に合わせたパーソナライズ情報も送付可能です。
さらにバリアブル印刷についても、基本的に自動化されているのでマッチングや封入封緘作業がないため制作側としてはリスク対策にもなり安心です。
秘匿性も重要で発送部数が多いものといえば…
節目の年以外は圧着はがきで届く、「ねんきん定期便」が当てはまります。(…あっ年齢バレちゃう)
公的機関も利用していることからも、圧着はがきは信頼性があると言えますね。
いまどきの「圧着はがき」は多種多様
最後に、いくつか圧着はがきの種類を紹介します。
個人的に受け取っているものでも工夫を凝らしたものがあり感心してしまいます。
化粧品業界(4ページ V型)
衣料品業界(6ページ Z型)
飲料業界(6ページ 往復はがき型)
いかがでしたか。今回は、はがき料金で多種多様な情報が送れる「圧着はがき」についてお伝えしました。
4月は新しい出会いがある季節です。心機一転張り切っていきましょう!
新しいダイレクトメールにも出会えるといいなぁ。
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