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ランディングページとは? ホームページとの違いや作り方のポイント

From: ダイレクトマーケティングラボ

2025年07月24日 07:00

この記事に書いてあること

企業サイトや製品紹介ページとは異なり、商品やサービスの魅力をダイレクトに伝えるランディングページ。その正しい意味や役割について、改めて確認したいという方も多いのではないでしょうか。そこでこのコラムでは、ランディングページとホームページの違いや、ランディングページの活用メリットのほか、制作・運用を始める際のステップまで、幅広く解説します。

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ランディングページとは?

ランディングページとは、インターネットの広告やSNSなどを経由して訪問者を流入させ、購入や資料請求などの具体的なアクションへと導くために作られるページです。略してLPと呼ばれます。1枚にすべての情報がまとまっている縦長のページで、訪問者は下にスクロールして閲覧します。

企業サイトや製品サイトなどのホームページとは、役割や構造が異なります。ホームページの目的は、訪問者に対して幅広く情報を提供すること。情報は複数ページにわたって掲載されており、訪問者が知りたい情報を探しやすいように、見せ方やページの遷移方法が工夫されています。

一方で、ランディングページは、ひとつの製品やサービスの魅力を伝えることに特化しています。ページ内で、顧客の購入などの具体的な行動までつなげることを狙います。ページが複数ではなく1枚で完結することも、ホームページとの違いです。

なお、ランディングページは、「ランディング=着地」という意味から、検索エンジンやインターネット広告を通して訪問者が最初にアクセスしたページを指すこともあります。こうしたページは「入口ページ」とも呼ばれます。今回のコラムでは、この入り口ページではなく、訪問者のアクションを目指すランディングページについて解説します。

ランディングページの特徴

次に、ランディングページの狙いや情報の見せ方など、主な特徴についてお伝えします。

製品の購入や申込がゴール

LPの最大の特徴は、商品やサービスの購入、申し込み、資料請求など、企業側にとってメリットのある具体的なアクション(コンバージョン)を達成するというゴールの設定です。商材の売上アップや見込み客の獲得を実現するため、LPは、インターネット広告やSNSで興味を持った訪問者が、広告をクリックした先に遷移するページとして作られます。

製品やサービスの魅力を伝える工夫

LPは、訪問者に購入などの次のアクションを起こしてもらうために、商品やサービスの魅力や得られる利益を伝える、あらゆる工夫が盛り込まれています。インパクトのあるキャッチコピーや魅力的な写真で訪問者の目を引いたり、興味を途切れさせない情報の伝え方や、問い合わせフォームや購入ボタンをわかりやすく表示するなど、デザインや訴求方法が工夫されています。

訪問者がアクションを起こしやすい導線

LPにおいては、訪問者を具体的なアクションへと導くための導線作りも重視されています。商材の魅力をコピーや画像で伝えた後に、ユーザーのポジティブな口コミやFAQを掲載することで、訪問者は信頼感や安心感を抱き、購入などのアクションを判断しやすくなります。

LPに合った商材と向かない商材がある

LPは、すべての商材を効果的に訴求できるわけではありません。LPで扱いやすい商材と、適していない商材があります。

LPに向いている商材は、1枚のページで魅力を十分に伝えることができて、訪問者が比較的容易にアクションの判断ができる商材です。たとえば、食料品や美容グッズ、サプリメントや日用品などはLPに適しています。また、イベントやウェビナーの集客、学習コンテンツや教材なども、参加のメリットや得られるスキルを整理して伝えることができるため、向いています。

一方で、不動産や自動車などは、高額で購入への判断材料が多くアクションを起こしにくいため、LPでは扱いにくい商材です。反対に、金額が安く気軽に買えるものも、LPの制作・運用コストに見合った効果が得られにくく、向いていません。ファッションアイテムや飲食店の集客など、ひとつの商品に絞った訴求がしにくいものや、1枚のページで魅力を伝えにくいサービスも、LPの活用は難しいでしょう。

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ランディングページのメリット

では、販促活動にランディングページを活用することは、どのようなメリットがあるのでしょうか。主な効果は、以下のとおりです。

顧客の属性に応じた情報を提供できる

LPは、女性や男性、年齢層など、ページに流入するターゲットの属性によって、内容を作り変えることができます。たとえば、若い層が多く目にするSNS広告からのアクセスを、そうした属性に響く訴求内容を盛り込んだLPに流入させることが可能です。狙ったターゲットに伝えたい情報を届けることができるため、高い販促効果が期待できます。

情報を伝えたい順番で訴求できる

LPは、訪問者が情報を自ら選んで閲覧するホームページとは異なり、提供側が見せたい順番で情報を伝えることができるのも魅力です。たとえば、メーカーの営業担当が、顧客に商品を売るために行う商談と同じように、「訪問者の課題」→「商材の特徴・魅力」→「課題の解決法」→「疑問点の解消」という順番で情報を伝えられるため、購入や申し込みにつながりやすいというメリットがあります。

ページ移動による離脱が少ない

LPは、商材に関する情報や購入方法などが、1枚のページにわかりやすくまとめられています。細かい文章を読むストレスも少なく、情報を探すため他のページに遷移する必要もないため、訪問者がページから離脱しにくいという特徴があります。訪問者が他のページに移動するとアクションを起こす確率が下がるため、LPの中でアクションまで至るように工夫がなされています。

効果的なランディングページの構成は?

広告などで商品やサービスに興味を持った訪問者を、効果的に購入や問い合わせに結びつけるランディングページ。では、効果の高いLPは、どのように作れば良いのでしょうか。LPの構成の方法と、各項目のポイントを、ページの上部から順にお伝えします。

興味を引くファーストビュー

訪問者が最初に目にするLPのファーストビューには、商材の画像とキャッチコピーを配置します。訪問者が、ページを下にスクロールしていくかどうかを左右するパートのため、インパクトのあるデザインやコピーで、訪問者の興味を喚起することが大切です。訪問者の商品への期待やニーズに応える、または悩みを解決できることをイメージさせるファーストビューを意識しましょう。

課題を提示して共感を示す

次に、訪問者が抱えている悩みや課題を提示します。たとえば「肌の悩み」や、「家事時間を短縮したい」など、訪問者が広告などをクリックした背景にある課題、要望を明らかにして共感を示した上で、その悩みを解決する商品やサービスを提供できることを伝えましょう。

商品・サービスの魅力を紹介

課題や希望への共感を示すパートの下で、製品やサービスの魅力を、テキストと画像を使って伝えます。この商材が、訪問者の悩みをどう解決できるのか、また希望を満たすことができるのかを示して、購入や利用をすることで得られるメリットを具体的に伝えましょう。

導入事例・実績で信頼を得る

次に、商品に関する追加の情報を提示して、魅力を知った訪問者が抱く、「どれくらい売れているのか?」「使った人はどう評価しているのか?」といった疑問を解消します。売上実績や導入事例、また、顧客の満足度や利用者が商材を高評価する口コミを掲載することで、商材への信頼感を高めましょう。

利用までの流れを説明

購入を検討し始めた訪問者に、その後に必要な手順や、利用までの流れを説明します。問い合わせ後の購入・利用開始までのステップや、納品までの日数を伝えることで、訪問者に、利用のイメージや安心感を抱いてもらうことができます。

FAQ(よくある質問)で疑問を解消

さらに、商材に関するFAQ(よくある質問と答え)を記載します。商品紹介のパートではわかりづらい商品の特徴や、追加料金の有無、またはキャンセルポリシーなど、次のアクションへの迷いを生む不明点を解消して、コンバージョンへとつなげます。

アクションへと導くクロージング

ページの最後で、訪問者を具体的なアクションへと促します。購入、問い合わせなどの次のステップを説明した上で、「購入はこちら」「まずは無料相談」「資料をダウンロード」「無料お試しセットを申し込む」などのボタンをわかりやすく表示しましょう。さらに、「初回無料」など手軽さを伝える表現や、割引などの特典、「〇日まで」「先着〇名まで」といった限定要素を伝えることで、よりコンバージョンに至りやすくなります。

LPの制作・運用を始めるステップ

デザインや訴求の工夫次第で、高い効果を発揮するランディングページ。ただ、LPの運用に初めて取り組む方は、進め方に不安も感じるでしょう。そこで次に、LPの制作と運用を始める際のステップをお伝えします。

目的とターゲットを設定

LPの制作にあたり、LPによって達成したい目的(コンバージョン)と、ターゲットを設定します。どの商品やサービスを、誰に届けたいのかを明確にした上で、ターゲットへの理解を深め、ターゲットのニーズや抱えている課題を分析しましょう。その上で、ターゲットがアクションを起こしたくなるような魅力ある訴求ポイントと、「無料トライアル」「初回値引き」などの特典も設定します。

LPの構成を検討する

設定したターゲットの課題や訴求ポイント、特典内容をベースに、LPの構成や流れを検討しましょう。LPの訪問者をアクションに導く上で有効な、ファーストビューから商材の訴求、クロージングに至るまでの流れを決定します。LPの効果を高めるには、商材の情報を多く盛り込むのではなく、訴求を絞ることがポイントです。シンプルでわかりやすい言葉で、魅力やメリットを伝えることを意識しましょう。

ページの制作に着手

構成や内容を決定したら、LPの制作に着手します。専用ツールなどを使って自社内で作成する方法と、ベンダーに制作を依頼する方法があります。多くの人が情報収集や買い物に利用するスマートフォンに対応するページも作りましょう。スマホ未対応のLPは、スマホで読みにくいため離脱しやすく、機会の損失につながります。運用開始後も、異なるバージョンのページを作り、その結果を比較して効果を分析するA/Bテストなどの方法を活用して、継続的に内容を改善していきましょう。

商品の魅力が伝わるランディングページを活用しよう!

ランディングページは、商材の購入や資料請求などの見込み客獲得に大きな効果が期待できる施策です。制作にはコストや人的リソースもかかりますが、運用の中での効果検証もできるため、別のマーケティング施策の検討や、商材自体の改善にも役立つでしょう。今回、ご紹介したLPの効果やメリットにもし魅力を感じたら、LPに適した自社の商材から、導入を進めてみてはいかがでしょうか?

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記事執筆

ダイレクトマーケティングラボ編集部 (リコージャパン株式会社運営

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