SNSのススメ Vol.1 今どきのリクルートって?Part.2
2025年04月16日 07:00
この記事に書いてあること
昨今、情報を手に入れるツールとして“SNS”は欠かせないものとなっています。 個人だけではなく、自社のブランディングや販促ツールなど企業が“SNS”を活用していく時代です。「SNS活用のススメ」シリーズでは、企業が“SNS”を活用していくポイントを紐解いていきます。
初回は、業種関係なくどの企業でも注力している「採用」に着目した内容をお届けします。そもそも企業の採用活動にSNSって必要なの?という方こそ、ぜひご一読ください。
就活情報の発信は“タイパ”が鍵?

出典:株式会社No Company調べ (n:設問ごとの有効回答数) https://www.no-company.co.jp/news/240723-release-research
まずは、前回の内容を少しおさらいしてみましょう。
Z世代を対象に2023年から2024年に⾏われたインターネット調査では、「企業に対し、どのSNSやメディアで就活関連の情報を発信してほしいですか?」という質問に対し、情報収集期*1・意思決定期*2ともに「X(旧:Twitter)」と回答した学⽣が最も多くなっており、時期によって順位に変動があるものの、続いて「Instagram」「Youtube」と回答した学⽣が多くなっていました。
この結果から、Z世代は企業に対して⽇常で使っているSNSでの情報発信を望んでいることが分かります。また、「X(旧:Twitter)」と「Instagram」は、1つの投稿で情報が簡潔にまとめられている、つまり“タイパ=タイムパフォーマンス”に優れたSNSとなっており、「YouTube」でもここ数年でリール動画のような「YouTube Shorts」のサービスが開始されるなど、“タイパ”を重視する傾向が⾒られるようになってきています。
デジタルネイティブ世代であるZ世代は⽇常⽣活ではもちろん就職活動においても、“タイパ”に優れたSNSを利⽤し、たくさんの情報の中から効率よくかつ最新で適切な情報を⼿に⼊れたがっているということが推察できるのです。
*1:就職に関する情報収集を始める時期
*2:内定を獲得したどの会社に⼊社するか意思決定をする時期
「X」と「Instagram」の利⽤状況
特に“タイパ”に優れているという「X」と「Instagram」ですが、これらを⾃社の採⽤活動に上⼿く活⽤していくためにはそれぞれの特性を理解する必要があります。そこで、「X」と「Instagram」がそもそもどのようなSNSなのか、まずは利⽤状況から⾒ていきましょう。

出典:総務省情報通信政策研究所|令和5年度 情報通信メディアの利⽤時間と情報⾏動 に関する調査報告書をもとに作成 https://www.soumu.go.jp/main_content/000953019.pdf
13歳から69歳までの男⼥1,500⼈を対象とした2024年の総務省の調査によると、全年代での「X」の利⽤率は49.0%、「Instagram」の利⽤率は56.1%となっており、「Instagram」の⽅が「X」よりも利⽤率が⾼くなっています。
男⼥別に⾒てみると、「X」は男性が49.9%、⼥性が48.1%とわずかに男性が多くなっているのに対し、「Instagram」は男性が48.8%、⼥性が63.6%と⼥性から⾼い⽀持を集めていることが分かります。
また各年代別に⾒てみると、「X」・「Instagram」どちらも20代の利⽤率が最も⾼く、続いて10代、30代と若い世代の利⽤が盛んであること共通して⾔えますが、「X」はその中でも20代の利⽤率が圧倒的に⾼くなっている⼀⽅、「Instagram」は10代〜30代の全体的に利⽤率が⾼く、40代・50代においても利⽤率が50%以上と、「X」と⽐較すると広い世代で⽀持されていると⾔えます。
「X」ってどんなSNS?
ではここから「X」と「Instagram」それぞれの特徴を⾒ていきます。
まずは、「X」についてです。

「X(エックス)」は、元々「Twitter」として広く知られていたSNSで、2023年に名称が変更されました。⽇本では2008年に「Twitter」として登場して以来、⻑年親しまれているSNSとなっています。「X」の特徴は、主に以下の4点が挙げられます。
1つ⽬は「テキストベースの投稿」である点です。140字以内(全⾓)という⽂字数制限が設けられているため、簡潔に思いや意⾒を表現することができます。また、他のSNSとは異なり、画像を添付せずとも投稿が可能で、⼿軽に情報発信ができます。2つ⽬は「強⼤な拡散⼒を持っている」点です。ワンクリックのリポスト(旧・リツイート)機能があることにより、ユーザーが投稿を他の⼈と気軽にシェアできるため、フォロワー以外にも投稿が広がりやすくなり、情報が瞬時に拡散されます。3つ⽬は「リアルタイムで情報が⾶び交う」点です。タイムラインには最新の投稿が時系列順に並び、またトレンド機能を使えば今話題になっているキーワードを簡単に把握できます。4つ⽬は「匿名性が⾼い」点です。多くのユーザーは本名を使わず、⾃分の関⼼事に基づいて繋がり、現実の交友関係とは異なる形でネットワークが広がります。
このように、「X」は気軽な情報発信、迅速な拡散、リアルタイムな情報の取得が可能なSNSとして、情報共有や議論の場として多くの⼈々に利⽤されています。
「Instagram」ってどんなSNS?
続いて、「Instagram」について⾒ていきましょう。

「Instagram(インスタグラム)」は、2014年に⽇本版がリリースされ、急速に普及したSNSで、2017年には「インスタ映え」という⾔葉が流⾏語⼤賞を受賞するほど広く認知されています。「Instagram」の特徴は主に次の3つが挙げられます。1つ⽬は、「画像・動画の投稿がメイン」であることです。撮影・編集・加⼯機能が充実しており、誰でも⾼品質なコンテンツを簡単にアップできるSNSとなっています。フィード投稿やストーリーは写真や動画がスマホ上に⼤きく表⽰され、視覚的に情報を発信できます。ここ数年でリールという短い動画機能も加わり、ビジュアル表現に特化したSNSとなっています。2つ⽬は「フロー型とストック型の2つの側⾯がある」点です。フロー型とはストーリーズなど⼀時的に表⽰されるコンテンツのことを指します。リアルタイム情報やトレンドを捉えることができるため、フォロワーとの共感を⽣みやすく、いいねやコメントなどのリアクション数を⾼める効果が期待できます。⼀⽅ストック型とはフィード投稿のように永続的に残る内容で、アカウントのブランドや世界観を作り、フォロワーのファン化を促進する効果があります。3つ⽬の特徴は「検索ツールとしても活⽤されている」点です。ハッシュタグや位置情報を使って、ユーザーは⾃分の関⼼に応じた情報を簡単に検索できます。検索結果には企業アカウントだけでなく、⼀般ユーザーの投稿も多く含まれており、リアルな情報を得ることができます。
このように「Instagram」は、視覚的なコンテンツを中⼼に、リアルタイムでの情報発信やブランド構築、検索ツールとしての活⽤など、多様な機能を提供するSNSとして、多くのユーザーに利⽤されています。
まとめ
ここまで、「SNS」をZ世代の就活実態と共に見てきました。
自社ではBtoCの商品などSNSで発信する情報なんてないと、SNSの活用に対し消極的な方もいらっしゃったかもしれません。
Z世代など新規人材の争奪戦が起きている現代において、SNSは自社への興味を引き入社まで導くための重要なゲートとなっています。ぜひ1度自社のSNS活用についてご検討してみてはいかがですか?
次回からは、Z世代が就活情報を発信してほしいという声が大きかったSNSのうち、「X」と「Instagram」の2つについて深堀りしていきます。お楽しみに♪
Part1 SNSのススメ Vol.1 今どきのリクルートって?Part.1
Part3 SNSのススメ Vol.1 今どきのリクルートって?Part.3
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