流通業(小売)

再生可能エネルギー電力により、電力使用におけるCO2排出削減の実現。 お客様からSDGsへの取り組みを問われる時代の到来 株式会社オートアベニュー(東京都)

From: GXラボ

2023年11月24日 08:59

この記事に書いてあること

オートアベニュー様は1985年の設立以来、自動車整備や車両販売を手がけられています。近年は、宅配用三輪バイクなどのメンテナンス事業にも進出。大手ファミリーレストランチェーンと提携し、北海道から沖縄までを網羅する保守工場のネットワークを構築しました。コロナ禍での外出制限の影響でデリバリーサービスの需要が急拡大する中、バイク10台から開始した当事業は現在、軽自動車とバイクを合わせて4,000台にまで拡大し、同社の業績の大きなけん引力となっています。
リコージャパンから導入いただいたのは、再生可能エネルギーを利用した電力メニューである「リコー再エネスタンダード100*1。その理由について、同社の代表取締役社長 伊藤 理香 様にお話を伺いました。

1 「リコー再エネスタンダード100」:非化石証書(再エネ指定)を用いて、実質再生可能エネルギー100%及び二酸化炭素実排出係数をゼロにする電力プランです。

肌で感じる、拡大する脱炭素化の流れ

伊藤社長は、SDGsという言葉が生まれる前から環境問題に強い関心をお持ちでした。CO2を大量に排出する自動車業界に属する人間としての責任感と、業界に対する社会的イメージを少しでも変えたいという気持ちがあったからです。2010年には、環境省が策定した日本独自の環境マネジメントシステムである「エコアクション21」の認証を取得して、社内で使用する水や排出するごみの削減などの地道な活動も続けてきました。本業においてもリユース部品を積極的に利用しています。
また、本社のある西東京市の環境審議会で7年にわたって委員を務め、地域の生態系や緑地の維持などさまざまな環境問題に取り組んできました。
このように先進的な活動をしてきた伊藤社長から見ても、近年のESG経営の浸透による企業を取り巻く状況の変化は激しく、うかうかしていると置いて行かれそうな危機感があると語ります。「上場企業であれば、投資を受けるためにもSDGsにどれだけ取り組んでいるかが大きなポイントになります。そのため自動車業界に限らず、大手企業が取引先に脱炭素化の取り組みを求めてくることは間違いありません。ゼロエミッションを達成するために、取引先である私たちに同じような行動を求めるのは自然な流れでしょうし、これにどう対応していくべきかと考えていました。再生可能エネルギー由来の電力についてリコージャパンさんから話を伺ったのは、ちょうどそんなタイミングでした」

オートアベニュー様伊藤社長

株式会社オートアベニュー 代表取締役社長 伊藤 理香 様

手軽さも「リコー再エネスタンダード100」の魅力の一つ

当初は太陽光パネルの設置も検討した伊藤社長でしたが、立地的にそれは難しいと考えました。「電力の自家消費は魅力的でしたが、目の前が新青梅街道で交通量が多いこともあり、突風で太陽光パネルが飛んでいったりしたら大変なことになります。怖くてなかなか踏み切れずにいたのですが、電力の契約を切り替えるだけでCO2排出量が実質ゼロになるというお話を聞き、渡りに船と契約させていただきました」
導入後は、早速ホームページに掲載したり、取引先にお知らせしたりして、PRに活用されているとのことです。「再生可能エネルギー由来の電力に切り替えたことを、私どもの環境への取り組みとして案内したところ、それをご覧になった、これまでまったくお取引のない会社様が『詳しく話を聞きたい』と来社されたこともありました」と伊藤社長。後日、来社された方から「うちでもこのサービスを導入しようと考えている」とご連絡をいただいたという嬉しい話も伺いました。

オートアベニュー様モビリティ

自動車売買だけでなく、宅配用モビリティのメンテナンス事業で業界をリードしている

お客様も社会(環境)も満足させる「三方良し」の精神

敷地内では現在、2024年春完成予定の本社工場の建設が進んでいます。「電動化」「自動化」「コネクティッド」「シェアリング」といった新たな波により100年に一度といわれる大きな変革が進んでいる自動車業界において、これに対応するために、OBD(車載式故障診断装置)による検査を行うことができ、ガソリン車に比べて車両重量が重いEVにも対応するリフトが導入された新工場です。ここにはEV用の充電器も新設する計画で、充電器は道路の近くに設置し、一般ユーザーも利用できるようにしていく予定とのこと。
「これからは、企業も自分のことだけをやっていればいいという時代ではなくなっていくと思います。日本には昔から、売り手良し、買い手良し、世間良しという『三方良し』の考え方がありました。これは今も脈々と受け継がれている考え方だと思います。この業界においても、自動車を売って整備さえやっていればいいという姿勢ではやっていけなくなると思います。お客様や社会に対して何ができるのかを考えなくてはいけないし、環境のことをさらに考えていかなくてはならないと思います」と伊藤社長。
「リコーさんには、SDGsがますます問われてくるこの時代に、社会全体の懸け橋になって環境を守っていく役割を担っていただければと思っています」と、最後に身の引き締まる言葉をいただきました。

オートアベニュー様再エネ電力供給証明書

オートアベニュー様看板

企業概要
会社名 株式会社オートアベニュー
本社 東京都西東京市田無町7-18-8
HP https://www.auto-avenue.co.jp/
設立 1985年3
事業内容 自動車新車・中古車販売/法人・個人向けカーリース/メンテナンスサービス/自動車整備、民間車検場/業務用三輪バイクのリース・販売・レンタル及び付帯メンテナンスサービス一式/損害保険代理店業務

※本記事に掲載の会社名および製品名はそれぞれの各社の商号、商標または登録商標です。

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