TCFD(Task Force on Climate-related Financial Disclosures)
TCFDとは「Task force on Climate-related Financial Disclosures」の略称で、日本語訳では「気候関連財務情報開示タスクフォース」と訳される。
企業に自社の気候変動によるリスクや機会に関する財務情報を開示することを求める枠組みのこと。
TCFDの目的は、気候変動の課題に対処しながら経済的な成果を上げるための枠組みを提供し、持続可能な未来の実現に貢献することにある。
企業が自社に対する気候変動のリスクと機会を評価し、適切な対策を講じるための情報を開示することにより、投資家はリスク管理に役立つ情報を得ると同時に、持続可能な成長への投資機会を把握できる。
具体的な開示項目は下記の4つの項目が推奨されている。
・ガバナンス
どのような体制で検討し、それを企業経営に反映しているか。
・戦略
短期・中期・長期にわたり、企業経営にどのように影響を与えるか。またそれについてどう考えたか。
・リスクマネジメント
気候変動のリスクについて、どのように特定、評価し、またそれを低減しようとしているか。
・指標と目標
リスクと機会の評価について、どのような指標を用いて判断し、目標への進捗度を評価しているか。