建設業(設備)

大手メーカー製造ライン設計組立から独立 顧客企業に最適な製造ラインをカタチにする ホームページで理念や動画配信 JHC(群馬県)

From: 中小企業応援サイト

公開日:2026年03月11日

この記事に書いてあること

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産経ニュース エディトリアルチーム

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群馬県太田市に本社と工場を構えるJHC株式会社は、食品製造など様々な工場で稼働している製造ラインを設計するほか、製造装置を改造して顧客が求める性能を発揮できるようにする事業を手がけ、広く知られた大手企業から仕事を受注している。2023年に会社を立ち上げてまだ間もないことから、仕事の拡大と採用の強化を狙い、内容を充実させたホームページを制作し、情報発信を始めた。(TOP写真:動画で作業内容をスタイリッシュに伝えているJHCのホームページ)

「いつか自分の手でものづくりをしたいと思っていました」。JHCの創業者で代表取締役の出雲一寿氏は、日本のトラックメーカー大手の日野自動車に24年勤めた生産設備管理のプロフェッショナルだ。工業高校で機械の設計から製造、電子分野までさまざまな技術を学んだ。卒業時はいわゆる就職氷河期だったが、技術を身につけていたことが評価され、社名が変わる前の日野自動車工業(現・日野自動車)に採用された。

「ラインを組むのは自分にとって本当に面白い仕事でした」東日本大震災で故郷が被災 いずれ故郷を応援したい思いもあり、2023年独立

24年勤めた日野自動車を2020年に退社して起業したJHCの出雲一寿代表取締役

24年勤めた日野自動車を2020年に退社して起業したJHCの出雲一寿代表取締役

「20年後、30年後といった将来のことを考えると、本社にいるよりも工場で技術を身につけた方が良いと、太田市にある新田工場に配属となりました」。そこでは、組み立てラインや加工ラインの管理を担当し、電気回路や油圧機器について学びながら技術と知識を蓄積していった。「ラインを組むのは、自分にとって本当に面白い仕事でした。小学校の頃から電気の回路を自分で組んでいた子どもで、段取りを組むのが好きだったんですね」(出雲社長)

入社して10年ほど経った頃から、ライン管理のほかに、「最大19時間の受講が義務化されている、天井に設置されたホイストクレーンへの玉掛け技能講習の講師を務めていました」。玉掛け技能とは、重い資材や部品を移動式クレーンのフックに掛けて移動させ、取り外す作業に求められる、落下事故を防ぐための、人命にかかわる重要な技術だ。それだけに、会社から高い信頼を得ていたことがうかがえる。

そこからさらに10年近く勤め、いずれ管理職に登用される道も見えてきていたが、「やはり現場でものづくりしている方が楽しいなと思っていました。ですが、2011年に東日本大震災が発生し、故郷が被災地になったことで、このまま会社勤めをしていて、地元のために何かできるのだろうかと考えるようになりました。いろいろ考えましたが、一念発起して、2020年に会社を辞め、しばらく個人事業主として活動した後、2023年に法人化して現在の形になりました」。

仕事はすべてオーダーメイド仕様 CADソフトを使い一つひとつ設計していく

CADを扱う出雲社長

CADを扱う出雲社長

ものづくりを行っているといっても、トラックのような製品や、製造装置そのものを作っているわけではない。「生産ラインを含め、製造に必要な設備を設計したり、効率的な装置の配置を考えたりしています。また、生産効率を高めるための製造装置の改造も行っています」。つまり、すべてがオーダーメイドの仕事である。納品先によってつくるものが違うので、生産ラインも設置する装置も異なる。そのため、一つひとつの案件について、ものづくりの流れを考え、熟慮しながらCADを使って設計している。

顧客の要望だけを実現しようとしても、うまくいかない時がある。生産効率を高めようとすると、品質がおろそかになったり、安全性が低下したりする。それは望ましくないため、顧客の要望を最大限に取り入れつつ、問題が起こらないような最適解を探していく。「永遠に完成しないパズルに近いところがあります。その中で、顧客が求めるものに少しでも近づけていくため、コンサルティングを行いながら答えを導き出せるよう頑張っています」。こうした姿勢で、持っている経験と知識を発揮し、臨機応変に対応することで信頼を得て、法人化からわずか2年で、大手食品メーカーや大手総合商社から依頼を受ける会社となった。

さらに会社としての存在感を高めていくために必要なことは何か。「一つは、どのような方針のもとで、どのような内容の事業を行っているのかを広く知ってもらうこと。そしてもうひとつは、優れた人材を確保し、顧客のニーズに対応できる体制を整えていくことです」。そこで行ったのがホームページの構築だった。独立したときから外部への情報発信は特に行ってこなかったが、会社組織となったこともあり、2025年10月に、内容を充実させたホームページを一気に立ち上げた。

動画や静止画を豊富に使ったホームページを新たに開設して会社の事業を積極アピール

JHCのホームページ内に置かれた事業内容の画像

JHCのホームページ内に置かれた事業内容の画像

トップページでは、画像ではなく映像を用い、従業員がグラインダーを回して火花を散らしながら金属を加工し、旋盤を動かして一つひとつの部品を削り出す姿を見せている。「映像の方が、見ていただいた方が、より強い関心を持ってもらえると考えました。どのような作業を行っているのかも、画像より分かりやすく、伝わりやすいと思います」。その映像に「現場ごとの課題に合わせた、唯一のライン設備を」 「オーダーメイドの機械設計・製作のJHC株式会社」というキャッチコピーを重ねることで、事業内容が一目で伝わるようにしている。

「事業内容」のコーナーでは、CADによる設計を行っていることや、大手から依頼を受けていること、オーダーメイド専門のものづくりを行う、他にはない会社であることが紹介され、ホームページを訪れた人の関心を誘っている。「作業風景」のコーナーでは、作業の様子を、凝った構図のスタイリッシュな画像で紹介し、働くことに興味が湧くよう工夫している。

ホームページからの情報発信によって、顧客企業には「自社が抱える課題を解決してくれそうな会社」といった認識を持ってもらえる。仕事を探している人には、働く場所として選択肢の一つに入れてもらえるようになる。こうして関心を引き付けた上で、ホームページに詳しい求人情報を掲載することで、仕事内容や求められるスキルを改めて尋ねなくても済むようにしている。

ホームページでは求人に関する条件や待遇を細かく記載し、安心して応募してもらえるようにしている

道具や部品が整頓され、掃除も行き届いた工場も、就職希望者には魅力的に映る

道具や部品が整頓され、掃除も行き届いた工場も、就職希望者には魅力的に映る

業務内容については、アルバイトも含む、募集する作業員向けに、製品の製作や機械設備の修理、工具の整備、清掃、準備、後片付けといった雑務も含めて、のちの認識の違いをさけるために丁寧に記載している。資格については、普通自動車免許を必須とし、「アーク溶接技能者(基本級)」や「第二種電気工事士」などが「あれば尚可」としている。

正社員だけを募集している営業・設計業務では、導入されているCADソフトを使った設計が行えること、取引先への営業や訪問ができることなどを業務内容として掲げている。こうした要項の後で、就業時間や年間120日の休日を紹介。社会保険も完備しており、安心して働ける職場であることをアピールしている。

とにかく人材が欲しい、とうい姿勢ではなく、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)をしっかり守っていこうと考える人に来て欲しい、という思いを伝えることで、応募する人にも安心して働ける場所であることを伝えようとしている。

3D-CADの導入やデータバックアップへの取り組みなども進め、積極的な事業運営をしていく

故郷の宮城県にも貢献したいと語る出雲社長

故郷の宮城県にも貢献したいと語る出雲社長

これから3D-CADの導入や、図面も含めた様々なデータを記録しているHDDのBCP対策にも取り組んでいく。他にも、「製造で使う部品関係の在庫や、顧客が必要とする消耗品の在庫を管理し、素早く対応できる体制を整えていきたい」とICTの導入による業務の改善に意欲を見せる。「いま47歳で3年後に50歳になるので、その頃までには従業員1名あたり専属の顧客を2社ずつ担当し、対応できる体制を整えていきたいと考えています」(出雲社長)。

いずれは、故郷の宮城県にも拠点を構え、まだまだ途上にある復興に協力していきたい考えだ。安定した大企業を飛び出して自分自身の夢を追いかけようとする意志の強さがあれば、それも遠からずかなうことになるだろう。

JHC株式会社本社

JHC株式会社本社

企業概要

会社名

JHC株式会社

住所

群馬県太田市西新町93-4

HP

https://www.jhc.co.jp/

電話

0276-78-3213

設立

2023年

従業員数

3人

事業内容

機械設計・製作・修理

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