オンリーワンの住宅設計力・デザイン力を生かし、デジタルで顧客の夢をビジュアル化する住宅メーカー ホームズ(京都府)
公開日:2026年04月09日
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株式会社ホームズは、京都府南部を中心に事業を展開する、設計力とプラスアルファの提案力に強みを持つ住宅メーカーだ。1998年の設立当初から新しい技術を積極的に導入して顧客サービスの充実を図ってきた。近年はデジタル技術の活用にも力を入れ、VR(バーチャルリアリティ)技術を活用した住宅内覧サービスの提供、営業活動の窓口となるホームページの整備、SNSを活用した情報発信、情報セキュリティ体制の強化に取り組む。新しい技術を積極的に活用する背景には、攻めと守りの両面で「顧客のためになる取り組みを充実させたい」という熱い思いがある。(TOP:お客様の思いを3Dでわかりやすく形にするホームズの提案)
京都府南部を中心に高品質の住宅を地域社会に提供 土地開発や造成に力を入れ、「ホームズタウン」のブランドで展開している ビジネスホテルの運営にも取り組む
株式会社ホームズのコーポレートマーク
株式会社ホームズは1998年、創業者の前原敏行代表取締役社長が、高品質な住宅を地域社会に提供することを目的に設立した。京都府南部の宇治市、京田辺市を中心に土地開発や造成に力を入れ、「ホームズタウン」のブランドで展開。新築分譲住宅、注文住宅、建て替えや部分リフォーム、大規模リノベーションなど幅広いニーズに対応。これまでの累計販売棟数は1200棟を超える。近年は、京都市内にも事業エリアを拡大。住宅事業にとどまらず、ホテル事業も手掛け、京都府京都市伏見区でビジネスホテル「淀キャッスルイン」を運営している。
家づくりに愛情とこだわりを持つ人材をそろえ、土地の仕入れから宅地開発、分譲販売、建築、引き渡し、アフターサービスまでワンストップで対応
株式会社ホームズ本社の2階に設けている来客用の待合スペース
本社の内部は明るく開放的なデザインで自然光が豊富に差し込む
ホームズの地上3階建ての本社は、京都府宇治市内の近鉄大久保駅近くの幹線道路沿いに立地している。建物のデザインは明るく開放的で、内部には自然光が豊富に差し込む。2階にはディスプレイパネルを備えた来客用の待合スペースを設けている。会社を訪れた取引先や施主に、同社の設計力や住まいづくりの考え方を視覚的に伝えることを意識して、内装を整えているという。「家はそこに住む人の夢が詰まった空間です。個性が光るオンリーワンの住宅をコンセプトに、一軒一軒に真心を込めて家づくりに取り組んでいます」。ホームズの松浦一也常務取締役はこのように住まいづくりへの思いを語った。
株式会社ホームズの松浦一也常務取締役
ホームズは地域密着の強みと共に、土地の仕入れから宅地開発、分譲販売、建築、引き渡し、アフターサービスに至るあらゆる業務にワンストップで対応する体制を整えている。「家づくりに愛情とこだわりを持った人材がそろっているところが、私たちの最大の強みだと思っています。お客様の家族構成やライフスタイルに、最適なプラスアルファの提案を行うことを大切にしながら、商品力、デザイン力、スタッフ力を磨くことを常に心がけています」と藤永博士本部長は快活な口調で話した。
住宅設計は、2人の女性建築士が担当 上質感や温かみとともに、細やかな視点から家事負担の軽減や暮らしやすさを考えて施主の思いを反映した家づくりに取り組む
女性の視点を大切にする家づくり
ホームズの住宅設計は、会社に在籍する2人の女性建築士が担っている。
施主が志向するライフスタイルや住まいへのこだわりを第一に考え、家事負担の軽減につながる動線や、暮らしやすい間取りの設計、上質感や温かみを感じさせるデザインを得意としている。女性ならではのきめ細かな提案や、丁寧でわかりやすい情報提供にも定評がある。
営業担当者もCADシステムを使って、簡単な図面作成を行えるように従業員教育を行っている。打ち合わせの初期段階から具体的なイメージを共有することで、施主との認識のズレを防ぎ、より満足度の高い住まいづくりにつなげている。「家づくりのスタート地点では、迷いがあって当然です。お客様が具体的なイメージを固めきれていない場合でも、お客様目線できめ細かくお話を伺うことで、心の中にあるニーズを導き出すことを心掛けています」と藤永本部長。お客様の漠然とした思いを、対話を重ねながら、丁寧に形にしていく姿勢が、同社の提案力と設計力を支えている。
2023年からVR技術を活用した住宅物件の内覧サービスを実施 設計データを基に高精度の3D画像を作成し、理想の住宅づくりに役立てている
分譲地の3D画像を作成する様子
ホームズは、設立当初から顧客サービスの充実につながる新しい技術を、時代の流れに合わせて積極的に導入してきた。その中で、デジタル技術にも目を向け、2023年からVR(バーチャルリアリティ)技術を活用した住宅物件の内覧サービスを提供している。設計データを基に高精度の3D画像を生成する専用システムを導入し、設計段階から、ホームズが手掛ける住宅での暮らしを仮想空間で体験してもらっている。完成後のイメージを具体的に共有することで、理想の住まいづくりに役立てている。
VRによる仮想体験では、3Dで再現した住宅の内部を現実空間のように歩き回ることができるだけでなく、日当たりシミュレーション機能を使うことで、時間帯ごとに変化する光の差し込み具合や影の位置の確認もできる。採光が空間に与える影響を視覚的に把握できるので、実際に暮らし始めてからの屋内の様子をリアルに体感できるという。「着工前にVRで住宅の中の様子を確認していただき、気になる点があれば、修正を加えながら納得いただける形にまで仕上げています。お客様にとっての理想の住まいを実現する上で、VRは大きな役割を果たしてくれています」と松浦常務は話した。同社では、こうしたVR技術を活用し、室内だけでなく、分譲地全体をVRで歩き回ることができる「3Dバーチャル分譲地見学」と名付けたサービスも提供し、街並みや周辺環境まで含めて体感できる仕組みを整えている。
ホームページは、会社の第一印象を決める「会社の顔」 情報量だけでなく、ビジュアルの質、わかりやすさにこだわる
株式会社ホームズのホームページで紹介しているVRの日当たりシミュレーション機能
ホームズは、ホームページやSNSを通じて寄せられた問い合わせを商談のきっかけにする反響営業を重視している。そのため、同社の設計力や物件の魅力を幅広く知ってもらうために、ホームページやSNSを活用した情報発信に力を入れてきた。2022年にリニューアルしたホームページでは、3Dバーチャル分譲地見学をはじめ、家づくりのコンセプトや過去に注文住宅を依頼した施主へのインタビュー、販売中の分譲地やモデルハウスの情報、採用情報などを画像とともに掲載。あわせて、自社に在籍する女性建築士を紹介するページも設け、住まいづくりを担う人の顔が見える構成とした。
株式会社ホームズの藤永博士本部長
「リニューアルでは、一戸建て住宅へのニーズが高い子育て世帯を主な対象に、ライフスタイルの提案も含めた情報を詳しく掲載できるよう、コンテンツのボリュームを拡大しました。ホームページは、第一印象を決定する『会社の顔』そのものといえる媒体なので、情報量だけでなくビジュアルの質やわかりやすさにもこだわって運営しています」と藤永本部長。ホームページを通じて、ホームズの事業活動の情報を得た建設会社や不動産会社から用地の購入を持ちかけられることもあるという。自社の強みを丁寧に伝える取り組みが、新たなビジネスチャンスの創出にもつながっている。
端末ごとのセキュリティソフトの活用に加え、2022年4月にUTMを新たに導入。バックアップデータの保護体制も強化している
ホームズはデジタル技術を活用した情報発信やサービスの提供に取り組むと同時に、セキュリティ体制の強化も図っている。端末ごとのセキュリティソフトの活用に加え、2022年4月に、コンピューターウイルス対策やファイアウォール、IPS(不正侵入防御システム)、IDS(不正侵入検知システム)といった多様な防御機能を備えたUTM(統合脅威管理)機器を新たに導入した。また、身代金の要求を目的とするランサムウェア攻撃への対策として、バックアップデータの保護体制も強化。情報資産を多層的に守る環境を整えている。「社内だけでなく、取引先やお客様にコンピューターウイルスの感染を拡大させてしまうと取り返しがつかないことになります。迷惑をかけないようにするために、二重三重の情報セキュリティを構築することは住宅メーカーの責務と思っています」と藤永本部長は表情を引き締めた。
別事業のビジネスホテル「淀キャッスルイン」では、宿泊施設向けに特化した予約管理システムを導入 スタッフの負担軽減を通じて宿泊客への対応の充実につなげている
宿泊施設向けに特化した予約管理システムを導入し宿泊者向けサービスを充実させている淀キャッスルインのフロント
異業種参入では、特化したシステム活用により、お客様サービスと業務の効率化を同時に向上させ、成功に導いている。京都府京都市伏見区で運営しているビジネスホテル「淀キャッスルイン」では、2017年の開業以来、宿泊施設向けに特化した予約管理システムを活用している。予約登録、チェックイン、伝票入力、チェックアウトの一連の業務に対応したわかりやすいメニュー画面と、客室の稼働状態を宿泊客名とともに色分けで表示する客室状況ビューを使うことで、フロント業務を円滑にこなしている。
「淀キャッスルインでは、お客様とスタッフとのコミュニケーションを大事にしています。予約管理システムのおかげで、スタッフがフロント業務を効率的に行えることはもちろん、シフトの入れ替わりの際の引き継ぎもスムーズに行えるので本当に助かっています。負担を軽減することで時間と気持ちに余裕が生まれ、その分、お客様への対応をより充実させることができています」と松浦常務は笑顔で話した。
デジタル機能に優れた複合機を使って、名刺、カタログ、施主への提案資料といった印刷物品を内製 時間とコストの節減につなげている
株式会社ホームズが導入しているデジタル機能に優れた複合機
複合機を活用して作成した資料
ホームズは、デジタル機能に優れた最新の複合機を使って、名刺やカタログ、施主への提案資料、建設現場での掲示物といった印刷物品を内製している。名刺やカタログなどの印刷を外部委託していた時は、発注から納品まで1日以上かかっていたという。現在は、必要な時に必要な枚数だけをその都度社内で印刷することで時間とコストの節減につなげている。顧客への提案資料を印刷する際に使う上質紙をはじめ、幅広い種類の用紙の印刷に対応できる点も重宝しているという。
「複合機の機能が進化したおかげで、以前であれば専門の印刷業者に委託していた業務も、少しの手間で、社内でこなせるようになりました。これからも複合機の機能をフル活用し、業務の効率化に役立てることはもちろん、お客様に喜んでもらえるサービスを充実させていきたい」と藤永本部長は話した。
地域のブランド力向上に貢献し、京都府南部のまちづくりに大きな役割を果たす
ホームズの本社の外観
先を見据えて顧客目線の住宅づくりに全社一丸となって取り組み、地域に根差して事業に取り組んでいるホームズ。付加価値の高い住宅の提供を通じて、地域のブランド力向上に引き続き貢献していきたいという。明るく前向きな経営姿勢とデジタル技術の活用で、これからも京都府南部のまちづくりに大きな役割を果たしていくに違いない。
企業概要
会社名
株式会社ホームズ
本社
京都府宇治市大久保町上ノ山36-1
電話
0774-41-5555
設立
1998年2月
従業員数
30人
事業内容
宅地建物取引業、一般建設業
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