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データセンターとは?クラウドとの違いやメリット・デメリットを徹底解説!

From: 中小企業応援サイト

2025年10月01日 06:00

この記事に書いてあること

データセンターは、機器を保管するためだけの施設と思われがちです。しかし、サーバーを外部で保管することには大きなメリットがあります。この記事では、データセンターの概要とメリット、選び方を中心に解説します。

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データセンターとは?

データセンターは、サーバーの保管に適した環境であるだけでなく、災害に強い施設です。ここではデータセンターの概要について解説します。

サーバーの保管・運用専用の施設が「データセンター」

サーバーを安全に保管し、安定的に運用するために設計された専用施設です。ここでは、大容量の電力供給と高速ネットワーク回線が整備されています。日本の自然災害の多い地域では、特に重要なデータの安全性を確保するために、地震や水害に対する堅牢な対策が必要です。

クラウドとの関係性と違いは?

データセンターは基本的に物理的な施設であり、そこから各種サービスが提供されます。たとえば、クラウドやクラウドサービスといったものとの違いや関係性について説明します。場所や電力、インターネット接続などの基盤を提供し、安定した稼働を保つために空調や災害対策も整えています。

データセンターで利用可能なサービスの種類

データセンターで利用可能なサービスには、ホスティングやコロケーション、ハウジングなどがあります。それぞれについて解説します。

ホスティング

ホスティングサービスでは、専有スペースやラックなど、あらゆるものをレンタルできます。サーバーの運用や保守はすべて事業者によって行われるため、利用者にとって手軽に利用できるという利点があります。

コロケーション

コロケーションは、専用スペースを借りて、ネットワーク機器を設置するサービスです。利用者は専有スペース内でサーバーや機器のレイアウトを自由に行えます。データセンターは複数の利用者が共有する場所ですが、コロケーションサービスでは独自の専有スペースを確保できるため、高いセキュリティを保護できる点が利点です。

ハウジング

ハウジングはスペースを借り、自社のサーバーや機器を設置するサービスです。コロケーションはサーバーのためのスペースを借りるサービスであり、ハウジングは自社のサーバーラックを借りるサービスとして理解されます。

データセンターを用いるメリット

データセンターを用いるメリットは、スペースを確保できる、ハイレベルなセキュリティ対策ができる、24時間365日監視できるなどが挙げられます。

スペースを確保できる

データセンターを利用することで、自社のオフィススペースをサーバーの設置にあてる必要がなくなります。これにより、オフィス内のスペースを効果的に活用することができます。特に、オフィスが狭い企業にとっては、サーバーの設置スペースを削減することが大きな利点です。

ハイレベルなセキュリティ対策ができる

データセンターには常に、高度な専門知識を持つ従業員がおり、有事の際に迅速な対応が期待できます。自社管理よりも常にスタッフが在籍し、高いセキュリティレベルを提供するデータセンターを利用することで安心感が増します。

監視体制を24時間365日継続できる

サーバーには、外部からのサイバー攻撃や自然災害によるリスクが常に存在します。また、前述の通り、サーバールームの適切な空調管理も不可欠です。データセンターを用いることで、 徹底した管理体制を築けることも強みといえます。

自社運用の負担が抑えられる

サーバー管理者は、安全で安定した運用を確保するために、多くの業務をこなします。トラブルが発生した際には即座に対応する必要があります。さらに、高熱を発する機器の冷却や排熱管理も重要で、これらを適切に行うことで機器の故障リスクを最小限に抑えられます。

災害に強い

サーバーは災害によって、すべてのデータが失われる危険性があります。しかし、データセンターであればリスクを最小限に抑えられるかもしれません。

地震

ほとんどのデータセンターは、大規模な地震に対応するために耐震・免震構造で設計されています。この設計により、震度の高い地震が発生した場合でも、サーバーやネットワーク機器の被害を最小限に抑えることができます。

停電

データ管理において避けたい事態は、サーバーへの電力供給の中断です。電力が途絶えると、データの欠損やハードウェアの故障が発生し、ビジネス運営に深刻な影響を及ぼす可能性があります。データセンターには、無停電電源装置(UPS)と呼ばれる装置が装備されています。停電直後でも電力供給が確保されます。

火災

データセンターのケーブルは、非可燃性や難燃性の素材で保護されています。もし万が一、センター内で火災が発生した場合は、水ではなく、機器に影響を与えない二酸化炭素などのガスを用いて消火します。

データセンターを用いるデメリット

データセンターを用いることには、デメリットもあります。たとえば、移動時間がかかることや初期費用が発生することです。詳細についてここで解説します。

移動時間がかかる

データセンターが遠くにある場合、移動コストがかかる可能性があります。また、トラブルが発生した際には、従業員が迅速に対応するために必要な移動時間が問題となります。一方で、遠隔地にあれば、災害時のリスク管理が可能となります。オフィスとは離れた場所にサーバーを配置することで、企業の重要な情報を保護できます。

利用料・初期費用が発生する

サーバーの輸送や設置、専用回線の導入などで初期費用がかかります。加えて、月額の利用料や回線料も必要です。自社のデータや機器が多くない場合は、自社で管理する方がコストを抑えられることがありますが、データセンターと同等のセキュリティを維持するためには、資金と時間が必要です。

データセンターの選び方

データセンターを選ぶ際には、料金体系やアクセスしやすい場所かなどに注目してください。

料金体系をチェックする

データセンターの利用料は、通常、月額制での支払いが一般的です。その他にも初期費用やオプション料金が発生する場合があります。料金体系について不明な点があれば、必ず確認してください。

アクセスしやすい場所かを確認する

ハウジングサービスを利用する際、機器の点検やトラブル対応などで、自社の保守スタッフがデータセンターを訪れる必要が生じることがあります。適切な管理を確保するためには、オフィスに近いセンターを選択することが重要です。

災害・セキュリティ対策をチェックする

災害対策についての確認は欠かせません。「火災時の消火手段や停電時のバックアップ電源の有無」など、具体的な点までしっかりと調べておきましょう。また、物理的なセキュリティ対策も見逃せません。たとえば、生体認証や監視カメラの設置、複数層の入室管理、24時間体制の監視など、セキュリティがどのように確保されているかをチェックすることも重要です。

実績を確認する

データセンターを選ぶ際には、過去の実績も重要です。未来を予測することは難しいですが、少しでもリスクを減らすためには、大手企業が利用しているかどうかや、導入実績などもチェックし、信頼性の高さを確認することが重要です。

現地を見学する

データセンターは一般的にはセキュリティ上の理由から見学が制限されていますが、契約を検討する際には実際に現地を訪れることが重要です。その際は、実際の機器搬入や管理作業を想定し、施設の状況を確認できます。

また、入館時のセキュリティ対策や、現地で働くスタッフのための設備(休憩室など)、機器の搬入経路など、事前に確認すべきポイントもあります。これらを考慮して、見学可能なデータセンターを選ぶことも重要です。

通信速度・回線をチェックする

データセンターは多くのユーザーが利用するため、大規模な回線設備や通信速度が通常は確保されています。しかし、アクセスが集中した場合などにも安定した通信処理速度と効率が提供されるかどうかも確認すると良いでしょう。

スペースを確認する

利用可能なスペースやラックの数を確認してください。通常、企業は新たな業務やシステムの導入に際して、サーバーの追加や設置を計画します。現在利用中のデータセンターに新しいサーバーを設置するためのスペースが限られている場合、他を検討する必要があるかもしれません。

まとめ

データセンターは、膨大なデータを保管しておくサーバーを管理するのに最適な環境です。スペースを確保できることや、災害からサーバーを守れるなど多くのメリットがあります。立地や通信速度、空きスペースをチェックしたうえで、データセンターを決めてください。

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