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オンプレミスとは?クラウドサービスとの違いやメリット・デメリットを詳しく解説!

From: 中小企業応援サイト

2025年10月03日 06:00

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ITシステムを自社で構築する場合、オンプレミスとクラウドサービスという選択肢があります。それぞれの特徴がわからない人もいるでしょう。この記事では、オンプレミスの特徴やメリット・デメリット、クラウドサービスとの違いなどを解説します。システムの構築を検討している人は参考にしてください。

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オンプレミスとは?基本情報を解説

オンプレミスとは、自社でサーバーや設備などのハードウェアをそろえ、設置してシステムを運用する形態です。情報システムを自社で開発・運用することも指します。

「premise」は土地・敷地という意味で「On-Premise」は敷地内となり、それをもとに「企業や組織の敷地内に設置された」という意味で使われています。クラウドが登場して以降、区別するために使用されるようになりました。

オンプレミスのメリット

オンプレミスにはどのようなメリットがあるのでしょうか。おもな3つのメリットを解説します。

カスタマイズしやすい

オンプレミス最大のメリットは、カスタマイズしやすいことです。制約や枠組みがないためサーバーやネットワークを自由に選定でき、自社に最適な環境を構築できます。自社の人材や規模に応じたシステムの構築が可能です。また、多くの費用をかけると、パフォーマンス面の優れたシステムも作れます。

自社のシステムと連携できる

オンプレミスはカスタマイズ性が高く、自社のシステムや業務フローとの連携が可能です。新たなシステムを導入する際も、自社が使用する既存のシステムと連携できる環境を整えられます。また、新たなサービスの追加も容易です。そのため、導入までのハードルを下げられ業務効率を向上できます。

セキュリティを高められる

オンプレミスは自社が保有する機器で構成され、インターネットと接続することなしにシステムを運用できるため、セキュリティを高められます。自社が保有する機密情報流出のリスクを下げられるでしょう。そのため、厳しいセキュリティ対策が求められる政府機関や金融機関などはオンプレミスを採用するケースが多くみられます。

オンプレミスのデメリット

自社が希望する環境を構築できるオンプレミスですが、デメリットもあります。3つのデメリットを解説します。

導入コストがかかる

オンプレミスは大きな導入コストがかかります。自社でサーバーやネットワークなどの設備をそろえる必要があるため、負担が大きくなります。構築規模によっては、数百万円規模の初期費用がかかる場合もあります。一方で、まとめて初期費用を支払うことで月額や年額などの定期的なコストは抑えられます。

自社で運用しなければならない

オンプレミスでは環境の準備に加え、運用も自社でしなければなりません。定期的なメンテナンスや新たなカスタマイズを実施するタイミングで費用がかかります。運用の時間やメンテナンスのスケジュールなどには余裕をもたせましょう。また、専門的な人材がいなければ、トラブルが発生した際の復旧が難しくなります。

システム構築に時間がかかる

ハードウェアやソフトウェアを用意し運用するまでにはいくつものプロセスが必要となり、システムの構築には時間がかかります。規模が大きなシステムの場合、数か月単位の準備期間が必要です。中小企業の場合は自社内の人材が限られ、運用までの準備が大きな負担となるおそれがあります。

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オンプレミスとクラウドサービスの違いを比較

オンプレミスとクラウドサービスはどのような部分が違うのか、5つの点を比較します。

費用

オンプレミスとクラウドサービスで、費用面には大きな違いがあります。オンプレミスは自社で設備をそろえるため、初期費用が高額です。ただし、環境の構築が終了し運営が安定すれば、以降の維持費は抑えられるでしょう。クラウドサービスは初期費用をかけず、運用をスタートできます。ただし、オンプレミスと比較して月額費用が高くなります。

カスタマイズ性・自由度

オンプレミスは自社ですべての設備をそろえて設定するため、カスタマイズ性や自由度が極めて高いことが特徴です。処理能力を高めたい場合や特殊なシステムを導入した場合など、システムに独自性をもたせたい場合はオンプレミスが最適です。

クラウドサービスは企業が提供するサービスを利用するため、カスタマイズできる範囲が限られ、その範囲もサービスごとに異なります。

セキュリティ

セキュリティ面はオンプレミスがより優れているといえるでしょう。オンプレミスは自社内のネットワークで運営するため、外部の影響を受けず、通信状況や他社に問題が発生してもセキュリティの不安もありません。

クラウドサービスはインターネットを介して、利用するクラウドのデータセンターへアクセスします。そのため、インターネットを介した外部からの攻撃を受けるリスクがあります。ただし、クラウドサービスのセキュリティレベルは年々向上しており、以前ほどの不安があるとはいえません。

導入にかかる時間

導入にかかる時間は、オンプレミスよりもクラウドサービスに強みがあります。オンプレミスは導入する機器を選ぶ場面から購入、構築、運用のテストなど多くの作業が必要です。導入し運用を開始するまでに、数か月かかることも珍しくありません。クラウドサービスであれば登録し、設定すれば導入が完了します。

障害対応

障害が発生した際の対応は、状況によってどちらが素早いかが異なります。オンプレミスは自社で運用しているため障害の要因を発見しやすく、復旧までに要する時間も把握しやすいでしょう。

クラウドサービスは提供する側が対応するため、利用する企業の負担は少なくなります。一方で、自社で対応するわけではないため、復旧までの時間を把握するのは難しくなります。

オンプレミスとクラウドサービスどちらを選択すべき?

オンプレミスとクラウドサービスのうち、どちらを選択すべきかは企業の状況によって異なります。

オンプレミスが適している状況

オンプレミスは、高いカスタマイズ性・独自性を求める状況やより優れたセキュリティ対策を求める状況に適しています。

また、自社が使用する既存の独自システムとの連携を重視する場合にもおすすめです。多くの初期費用と導入までの時間を要するため、一般的に大企業に適しているとされます。重要なデータを取り扱う部分のみに、セキュリティ面の優れたオンプレミスを導入するケースもみられます。

クラウドサービスが適している状況

クラウドサービスは、初期費用を抑えつつ素早く導入したい状況に適しています。クラウドサービスは自社で設備をそろえる必要がなく、初期費用を抑えられます。

また、導入から運用開始までの時間を大幅に削減でき、自社の規模拡大への対応も容易に実施できるでしょう。なかでも中小企業は資金的にも人材的にも自社でのシステム構築が難しく、クラウドサービスを利用するケースが目立ちます。

ハイブリッドクラウドとは

ハイブリッドクラウドとは、オンプレミスとクラウドサービスそれぞれのメリットを組み合わせたものです。セキュリティを重視するシステムにはオンプレミス、コストを抑えたいシステムにはクラウドサービスなど、システムごとに使い分けます。

一方で、ハイブリッドクラウドは構築が複雑で、優れたネットワーク環境が欠かせません。費用と人材、ネットワーク環境のバランスをみて選択しましょう。

まとめ

オンプレミスとは、自社で設備をそろえてシステムを運用する形態です。カスタマイズ性が高く、インターネットを介さずに運用できるためセキュリティも高められます。事業者が提供するインターネット上のサーバーを利用するクラウドサービスと比較し、ハイブリッドクラウドを含め自社に適したものを選択しましょう。

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