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情シス向けチャットボット導入!失敗しない選び方と成功のコツを解説

From: 働き方改革ラボ

公開日:2026年03月31日

この記事に書いてあること

情シス(情報システム部門)担当者の皆様、毎日の問い合わせ対応に追われて本来やるべき業務が後回しになっていませんか?「パスワードを忘れた」「Wi-Fiにつながらない」といった同じような質問に何度も答え続け、気づけば定時を過ぎているという状況は、多くの企業で共通する悩みです。

この記事では、そんな情シス部門の現状を打破するための強力なツールである「チャットボット」について解説します。チャットボットを導入することで、繰り返される問い合わせ対応を自動化し、皆様が本来注力すべきコア業務に集中できる環境を作ることが可能です。ここでは、導入による具体的なメリットや失敗しないツールの選び方までを網羅的にご紹介します。

読み終わる頃には、自社に最適なチャットボットを選び、業務効率化への第一歩を踏み出せるようになりますので、ぜひ最後までお付き合いください。 

情シスのヘルプデスク業務、限界ではありませんか?

多くの企業において、情報システム部門は社内のインフラを守る要ですが、そのリソースの多くが「ヘルプデスク業務」に割かれているのが実情です。日々の業務の中で、皆様が感じている負担や課題は、実は構造的な問題に起因していることが少なくありません。

まずは、情シスの現場で起きている典型的な課題を整理し、なぜ今のやり方では限界がきているのかを確認しましょう。 

課題 

具体的な状況 

業務への影響 

定型質問の反復 

PCが起動しない」「パスワード忘れ」など同じ質問が来る 

思考停止状態で対応し、モチベーションが低下する 

コア業務の分断 

集中して作業している時に電話やチャットが割り込む 

作業効率が落ち、ミスの原因や残業の増加につながる 

属人化の弊害 

特定の担当者しか答えられない質問がある 

担当者不在時に業務が停滞し、組織としてのリスクになる 

環境変化への対応 

テレワークやSaaS導入で問い合わせ内容が複雑化 

従来のFAQやマニュアルでは対応しきれなくなる 

同じ質問への対応で時間が溶ける

情シス担当者を最も疲弊させるのは、難易度の高い技術的な課題ではなく、日々繰り返される「同じ質問」への対応です。たとえば、連休明けのパスワードリセット依頼や、新しいツールを導入した直後の基本的な操作方法の質問などがこれに当たります。

一つひとつの対応時間は数分であっても、それが一日に何件も重なれば、く間に数時間が失われてしまいます。マニュアルを作成して公開していても、社員はそれを見ずに直接電話やチャットで聞いてくることが多く、そのたびにマニュアルの場所を案内するという不毛なやり取りが発生しているのです。 

問い合わせ対応でコア業務が中断

情シス部門の本来のミッションは、IT戦略の立案やセキュリティ対策の強化、基幹システムの刷新といった、企業の成長を支えるコア業務にあります。しかし、問い合わせは担当者の都合を考慮してはくれません。集中してサーバーの設計書を書いている時や、セキュリティログを解析している最中に電話が鳴れば、思考は強制的に中断されます。

一度途切れた集中力を元の状態に戻すには時間がかかり、結果としてコア業務の進捗が遅れ、残業や休日出勤でカバーせざるを得ない状況に陥ってしまうのです。 

担当者不在では対応が止まる

少人数の情シス部門や、いわゆる「ひとり情シス」の現場では、属人化が深刻なリスクとなります。「このシステムのことはAさんしか分からない」という状況が常態化していると、Aさんが会議中や休暇の際には問い合わせに対する回答が完全にストップしてしまいます。

質問者である社員も業務が進められず困るだけでなく、Aさんが復帰した瞬間に溜まっていた問い合わせが一気に押し寄せ、さらに業務負荷が高まるという悪循環を生んでしまいます。誰でも同じ品質で回答できる仕組みがないことは、組織としての脆弱性と言えるでしょう。

テレワークで問い合わせが増加した

働き方改革や感染症対策をきっかけにテレワークが普及しましたが、これによって情シスの負担はむしろ増大しました。オフィスにいれば隣の席の同僚に聞いて解決できていたような些細な疑問も、自宅では気軽に聞く相手がいないため、すべて情シスへの問い合わせとして飛んでくるからです。

また、VPN接続の不具合や自宅のネットワーク環境に関するトラブルなど、情シス側からは状況が見えにくい問い合わせも増えており、解決までの難易度と所要時間が以前よりも増しているのが現状です。 

チャットボットが情シスの救世主になる理由

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前述のような課題を解決する手段として、多くの企業が導入を進めているのがチャットボットです。チャットボットとは、テキストベースの会話を通じて、自動的に質問に回答してくれるプログラムのことです。

これが情シス部門に導入されることで、業務のあり方は劇的に変化します。ここでは、チャットボットがどのようにお客様の課題を解決し、救世主となり得るのか、その理由を具体的に解説します。 

導入効果 

Before(導入前) 

After(導入後) 

対応時間 

平日9:00〜18:00のみ対応 

24時間365日、即時回答が可能 

担当者負荷 

電話対応で作業が中断される 

定型質問は自動化され、コア業務に集中できる 

回答品質 

担当者の知識量によってバラつきがある 

誰がいつ聞いても、均一で正確な回答が得られる 

社員満足度 

電話がつながらず待たされる 

自己解決できるため、待ち時間ゼロでストレスなし 

問い合わせ対応を24時間365日自動化

チャットボットの最大の強みは、人間と違って眠ることも休むこともなく、常に稼働し続けられる点です。夜間や早朝に業務を行う社員や、海外拠点からの問い合わせに対しても、チャットボットなら即座に回答を提供できます。

これにより、「情シスの営業時間外だから明日まで待たなければならない」という社員の不満を解消し、業務のスピードアップに貢献します。情シス担当者にとっても、翌朝出社した際に溜まったメールの山を見るストレスから解放されることは、精神衛生上非常に大きなメリットと言えるでしょう。 

担当者の業務負荷を大幅に軽減

チャットボットは、よくある質問(FAQ)の一次受け付け窓口として機能します。「プリンターの接続方法」や「申請書の書き方」といった定型的な質問をチャットボットが自動処理してくれるため、有人対応が必要なのは、チャットボットでは解決できなかった複雑な案件だけになります。

これにより、問い合わせ対応の総量が大幅に削減され、電話が鳴る回数も劇的に減ります。空いた時間を本来のコア業務に充てることで、情シス部門全体の生産性が向上し、残業時間の削減にもつながります。

回答の質を均一化し属人化を解消

人間が対応する場合、担当者の知識や経験によって回答の内容や質にバラつきが出ることが避けられません。しかし、チャットボットであれば、あらかじめ登録された正解データに基づいて常に同じ回答を提示することができます。

ベテラン社員しか知らなかったようなトラブルシューティングの手順も、チャットボットに学習させておけば、新入社員でもチャットボットを通じて即座に正解にたどり着けるようになります。これにより、特定の個人に依存していたナレッジが形式知化され、組織全体で共有可能な資産となります。 

従業員の自己解決を促進できる

社員の中には、「電話で聞くのは気が引ける」「こんな初歩的なことを聞いてもいいのだろうか」と遠慮してしまい、問題を抱え込んでしまう人もいます。チャットボットは相手がロボットであるため、心理的なハードルが低く、何度でも気軽に質問することができます。

また、チャットツールは普段使い慣れているインターフェースであることが多いため、マニュアルを探すよりも手軽に利用されます。結果として、社員が自ら調べ、自己解決する習慣が自然と身につき、組織全体のリテラシー向上にも寄与します。 

失敗しないチャットボットの選び方

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市場には多種多様なチャットボット製品が溢れており、どれを選べばよいか迷ってしまう方も多いでしょう。自社に合わないツールを選んでしまうと、運用が回らずに失敗に終わる可能性もあります。

ここでは、情シス部門がチャットボットを選定する際に、必ず確認すべき比較軸と判断基準を解説します。 

比較軸 

チェックポイント 

情シスにおける重要性 

機能タイプ 

AI型か、シナリオ(ルールベース)型か 

FAQの数や質問の揺らぎへの対応力で判断する 

連携性 

Teams、Slack、kintone等と連携できるか 

社員が普段使うツール内で完結できるかが利用率を左右する 

運用性 

ノーコードで簡単に修正・追加ができるか 

IT知識がないメンバーでもメンテナンス可能かを確認する 

サポート 

導入支援やカスタマーサクセスがあるか 

初期設定や定着化のノウハウ提供が成功の鍵になる 

【関連記事】導入したはずのICTはなぜ社内に浸透しないのか | 中小企業応援サイト | RICOH 

自社の課題を解決できる機能か

チャットボットには大きく分けて「シナリオ型(ルールベース型)」と「AI型(自然言語処理型)」があります。シナリオ型は、ユーザーが選択肢を選んでいくことで回答にたどり着くタイプで、手続きの手順など決まったフローの案内に適しています。

一方、AI型はユーザーが自由に入力した文章を解析して回答するタイプで、表現の揺らぎに対応でき、FAQの数が多い場合に適しています。自社の問い合わせ内容を分析し、定型的な手続きが多いならシナリオ型、多岐にわたる質問があるならAI型というように、課題に合ったタイプを選定しましょう。 

既存システムとスムーズに連携可能か

チャットボットを単独のWebページとして設置するだけでは、社員はいちいちそのページを開く必要があり、利用率が上がりません。情シス部門であれば、すでに社内で導入しているMicrosoft TeamsやSlack、LINEWORKSなどのコミュニケーションツールと連携できる製品を選ぶのがベストです。

普段業務で使っているチャット画面からそのままボットに話しかけられるようになれば、利用のハードルは格段に下がります。また、認証システム(SSO)との連携が可能かどうかも、セキュリティと利便性の観点から確認しておきたいポイントです。 

IT担当者以外でも簡単に運用できるか

情シス部門向けとはいえ、ツールの管理画面が複雑で専門知識が必要な場合、メンテナンスが属人化してしまいます。理想的なのは、プログラミング知識が不要な「ノーコード」で、ExcelでFAQリストを管理できたり、ドラッグ&ドロップでシナリオを変更できたりするツールです。

これにより、情シス部門内の技術者ではないメンバーや、あるいは総務・人事など他のバックオフィス部門と共同で運用する場合でも、スムーズにメンテナンスを継続することができます。操作性の良さは、長期的な運用の安定性に直結します。 

導入後のサポート体制は万全か

初めてチャットボットを導入する場合、どのようなFAQを用意すればよいか、シナリオをどう設計すればよいか迷うことが多いものです。そのため、ベンダーからのサポート体制が充実しているかどうかも重要な選定基準となります。

導入時の初期設定サポートはもちろん、運用開始後に「回答精度が上がらない」「利用率が低い」といった課題に直面した際に、具体的な改善提案をしてくれるカスタマーサクセス部門がある製品を選ぶと安心です。ツールを売って終わりではなく、成功に伴走してくれるパートナーを選びましょう。 

チャットボット導入企業の成功事例

ここまで解説してきた手順やポイントを実際に活用し、成果を上げている企業の事例をご紹介します。他社がどのような課題を持ち、チャットボットでどう解決したのかを知ることは、自社の導入イメージを具体化する上で役立ちます。 

株式会社トーエル:情報システム室が支えるスピーディな導入と運用

株式会社トーエルでは、顧客からの問い合わせ対応を効率化するため、情報システム室などの各部署が連携してチャットボットを導入しました。システム選定においては、Web関連の専門知識がなくても設定やQAデータの整備が容易に行える点が評価されています。

導入時は部署横断の特命チームを結成し、チャット上で密に情報交換を行うことでスピーディな立ち上げを実現しました。稼働後も、Excel形式でQAデータを手軽にインポートできる機能を活かし、システム管理側の負担を抑えた運用を続けています。IT部門が扱いやすいツールを選ぶことで、顧客の利便性向上と継続的な業務改善を両立させた事例です。 

【関連記事】チャットボットで画像や動画を参照できるようになり、お客様の疑問を素早く解消できるように|RICOH Chatbot Service 

まとめ

この記事では、情シスにおけるチャットボット導入について以下ポイントを解説してきました。 

  • チャットボットは「24時間対応」と「属人化解消」により、情シスを定型業務から解放する
  • 導入成功の鍵は、自社に合ったツール選定(機能・連携性・運用性)と、導入後の継続的なデータ更新(FAQメンテナンス)にある
  • まずは「よくある質問」に絞ったスモールスタートから始め、徐々に適用範囲を広げていくことが失敗しない近道である

情シス部門がチャットボットを活用することは、単なる業務効率化にとどまらず、組織全体のITリテラシーを高め、攻めのIT戦略へとシフトするための重要な転換点となるはずです。 

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記事執筆

働き方改革ラボ 編集部 (リコージャパン株式会社運営)


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