「その話、急ぎ?」働く人の心が折れるその一言が生まれる理由
公開日:2026年04月23日
この記事に書いてあること
職場でのコミュニケーションにおいて、誰かが発したたった一言で場の空気が一気に悪くなってしまうことはありませんか? 言いたいことはわかるけど、もうちょっと違う言い方はできないのかな?と、ちょっとイラっとしてしまうときもありますよね。そんな周りをモヤモヤさせてしまう言葉は、なぜ生まれるのでしょうか。今回は、皆さんが耳にしたことのありそうな「職場の空気が悪くなる一言」の一例をご紹介。そして、その言葉が生まれる理由を考えてみます。
心が折れる上司の一言
打ち合わせや仕事の指示、またはチャットなどで言われた、上司の何気ない一言。こんなふうに言葉をかけられて、心が折れそうになったことはありませんか?
「だから、何?」
「その話、急ぎ?」
「余計なことしないでよ」
「ついでにできるよね? これ、やっといて」
「わかったから、次、行って」
「時間ないんだけど……」
「え、まだ終わってないの?」
仕事の指示や確認の後に付け加えられたちょっとした一言に、気が沈むときもあるでしょう。ふとした言葉に上司の嫌味を感じると、モチベーションが下がってしまいますよね。
ちょっとイラっとする部下や同僚の一言
職場の不和やイライラを生むのは、上司から部下へ向けられる言葉だけではありません。リーダーの役割を担う人も、部下からこんな余計な一言を受け取ったことはないでしょうか。
「普通はこうですよね?」
「前も同じこと、言いましたけど」
「自分は聞いてません」
「それ、後でもいいですか」
「僕がやるんですか?」
「じゃあどうすればよかったんですかね」
仕事を頼んだり進捗を聞いただけなのに、ネガティブな一言を返されて、つい感情的になってしまうときもあるのではないでしょうか。どうしてそんな反応をするのか理解できないことも、ストレスにつながりますよね。
なぜ空気を悪くする一言が生まれるの?
職場の空気が悪くなる余計な一言は、「この人はこういう人だから」「イライラしてしまうほど忙しいからしょうがない」と、我慢するしかないでしょうか。でも、そういう言葉が生まれる背景や理由を考えてみることで、イライラが減る方法が見つかるかもしれません。
仕事量が多すぎて余裕がない
「その話、急ぎ?」というように、人の話を遮ったり結論を急かそうとする言葉や、「それは自分の仕事ではない」と拒否する言葉は、業務量のキャパオーバーが原因のひとつです。やるべき仕事が多すぎて、上司や部下の話を聞き入れる時間や心の余裕がない状況です。
日々のコミュニケーションや、新しい仕事を拒否したくなるほどの業務過多に陥っていませんか? メンバーの仕事の分担を見直したり、業務の自動化や省力化を進めてたりして労働環境を整えることで、こうした空気を悪くする一言は減らせるでしょう。
相手に「こうあってほしい」と求める理想が高い
部下に「まだ終わってないの?」と聞いたり、相手を理詰めで追い込むような言動は、「自分の思い通りに動いてほしい」と相手に求める気持ちから生まれます。終業時間ギリギリになって部下に「これ、今日中にやっておいて」と言ってしまうときはありませんか? それは、相手に、多少の無理をしてでも仕事を優先するべきという価値観を押し付けることになっているかもしれません。
まずは「人を思い通りに動かしたい」という気持ちは捨てましょう。相手の能力や価値観、人となりに合った業務や働き方で、共に仕事をするという意識を持つことが大事です。また、上司が、部下の能力やスキルを過大評価しているケースもあります。部下に、難しすぎる仕事や過剰な量の業務を任せていないか、チェックをしましょう。
業務に対する温度差がある
同じ業務やプロジェクトに携わっているのに、部下や上司に「それ、急ぎ?」「後でもいいですかね」と言われて失望してしまうときもあるでしょう。それは、業務の重要度の認識が違うからかもしれません。
そのような場合は、仕事の意義や、優先順位に関する認識の差を埋めることが大切です。頼んだ仕事を後回しにしたがる部下には、その仕事の重要性や、優先すべき理由をきちんと説明しましょう。大事な仕事の話を上司がなかなか聞いてくれない時も同様です。立場を理由に諦めるのではなく、自分がこれをやるべきだと思う理由を、上司にじっくり話してみましょう。
情報の連携ができていない
「前も同じこと、言いましたけど」と言われたり、何回も同じ話をしたはずなのに「聞いていません」と返されてしまう原因のひとつは、情報の連携ができていないこと。情報共有のミスが、「伝えたはずなのに相手は覚えていない」というストレスや、「頼まれていないのに『まだ?』と言われた」といった不信感を招きます。また、指示を受けたのに多忙のため本当に忘れてしまっているのかもしれません。
こうした一言をなくすには、覚えていられないことを責めたり、個人のタスク管理スキルに頼るのではなく、情報を漏れなく共有できる仕組みを整えることが大切です。連絡事項やタスクをメンバー間で共有できる情報共有ツールやタスク管理ツールを導入すると、「言った/言わない」のトラブルを減らせます。
余計な一言が生まれてしまう「環境」に目を向けよう
空気が悪くなる余計な一言をひもとくと、働き方や職場の仕組みに課題があることが見えてきました。イヤな言葉の原因は、その人の特性や気分だけではありません。仕事量や役割分担、情報共有のあり方など、環境が整っていないことで、生まれてしまう一言も多いのです。
個人を責めるのではなく、業務の進め方や情報の伝え方といった「仕組み」に目を向けて見直すことで、日々のイライラは減らせるはず。ちょっとした違和感をきっかけに、みんなが心地よく働ける職場作りを考えていきたいですね。
記事執筆
働き方改革ラボ 編集部 (リコージャパン株式会社運営)
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