製造業におけるデジタル化といえば、ロボットによる自動化や効率化など開発工程の生産性向上に目が向きがちですが、開発工程の前にある設計工程の重要性を忘れるわけにはいきません。製品の品質とコストの8割は設計工程で決まるともいわれていますが、現代のものづくりは、少量生産化や製品ライフサイクルの短命化によって、以前に比べて開発件数が大幅に増えています。それに伴い、新製品と旧製品の部品の互換性チェックや、製品や部品の管理にかかる工数も増え続けています。このような管理工程をデジタル化することで、限りあるマンパワーを本来の設計業務に当てることが可能となります。
遡ること1977年、リコーが提唱したOA(オフィスオートメーション)。そこには「機械にできることは機械に任せ、人はより創造的な仕事をするべきだ」という想いが込められていました。人間にしかできない創造的な仕事を通して、生み出される付加価値を増幅することに、はたらく歓びがあるのだという考え方です。
リコーの使命は、“はたらく”に寄り添い、変革を起こし続けること。 その先に見据える未来は、人ならではの創造力が発揮され、働きがいと経済成長が両立する持続可能な社会。
そんな想いが、2023年に新たに制定した使命と目指す姿「“はたらく”に歓びを」に込められています。