リコーグループは、「良き企業市民」として、国または地域の文化や習慣を尊重し、志を同じくする人々とのパートナーシップのもと、会社と社員が協力し合い、地域・社会の持続的発展に貢献します。
この方針に基づき、各グループ会社の強みや人材・リソースを活かして、それぞれに活動を推進していますが、国内グループ一体となった活動を実施することで、社員の一体感、組織力向上にもつなげています。
「マテリアリティ」とグローバルな要請に基づき、重点領域を設定しています。
リコー社会貢献クラブ・FreeWillは、社員参加型の支援組織です。自由意思で会員になった社員の給与と賞与の端数(給与の100円未満、賞与の1,000円未満)を原資として、加盟のグループ9社のマッチングギフトとして支援金を上乗せし、2020年3月末時点で735団体、総額2億2,753万円の寄付を行いました。
寄付だけではない会員参加型の活動として、岩手県陸前高田の津波到達ラインに植樹し、防災意識を高める「桜ライン311」の活動に毎年参加しています。また、バングラデシュ、ミャンマー、カンボジア、ラオスの子どもたちに絵本を寄贈する「絵本プロジェクト」には会員795人が参加し、1人が1冊の翻訳絵本を完成させて送りました。
東日本大震災から9年を迎え、「3.11を忘れない」と題して、特定非営利活動法人 難民を助ける会(AAR Japan)による防災セミナーを開催しました。FreeWillが昨年実施した九州北部豪雨での佐賀県への緊急支援の報告会も兼ねて開催され、167人がオンラインで参加しました。
陸前高田市で植樹する会員
緊急支援報告会をオンラインで開催
人がより創造性のある仕事に注力できるよう、多様な「はたらく人」に寄り添い、「はたらく歓び」を支援していきます。
障がい者の自立推進につながる活動として、一般社団法人 障がい者自立推進機構が運営しているパラリンアートに賛同し、オフィシャルパートナーに参画しました。パラリンアートは、障がい者アーティストの絵を企業や自治体が活用することで報酬をお届けし、障がい者の自立支援につなげる活動で、障がい者と企業がひとつのチームになり、アート事業を行う仕組みとなっています。
リコージャパンはアーティスト6名の方にSDGsやリコーグループがお客様にご提供する価値EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES(EDW)のコンセプトに合わせた作品を描いていただきました。それらの作品を広く活用することでSDGsの輪を広げる啓発活動にもつなげています。
作品を3Dトリックアートにして、立体的に見せています
テーマ「生産性向上・知の創造」
アート作品
テーマ「生活の質の向上」
テーマ「脱炭素社会・循環型社会(生物多様性保全)」
テーマ「EDW(はたらくをスマートに)」
テーマ「希望・未来へとつなぐ木」
愛知県長久手市で開催された「介助犬フェスタ2019」で運営スタッフとして参加した社員の提案から、愛知支社として社会福祉法人 日本介助犬協会の会員となりました。新型コロナウイルス感染拡大の影響でWeb開催となった「介助犬フェスタ2020」では、オリジナルトートバッグの制作にガーメントプリンターRICOH Ri100を使って支援しました。
介助犬フェスタ2019の様子
「生活の質の向上」のために、次世代育成やヘルスケア分野、地域コミュニティへの支援をしていきます。
子どもたちに科学を好きになってもらう機会を提供するため、全国に遠征して実験教室を開催。2019年度は3県(長野、和歌山、高知)の初開催も合わせて全17回、2,183人に体験いただきました。リコージャパン社員はボランティアとして211人が参加しました。
小規模で手軽に開催できるサイエンスキャラバンの簡易版も展開。社員のファミリーデーや地域イベントの産業展、子どもの職場体験などにも出展して体験する機会を増やしています。
「青少年のための科学の祭典 -おもしろ科学まつり-」和歌山大会
青森県弘前市の職場体験イベント
文科省・経産省・総務省が設立した「未来の学びコンソーシアム」が推進する未来の学びプログラミング月間に協力。18の小学校を社員が訪問し、360度カメラRICOH THETAを活用した学習指導の一部を行いました。
宮崎県西都市立妻南小学校
首都圏内の事業所では、東北3県の物産展を継続して開催しています。2019年度は5回(累計48回)実施しました。その売上の一部を震災遺児・孤児の基金に寄付しています。また毎年、福島県田村市のイベントに社員がボランティアで参加して地元の方と交流を深めています。
埼玉支社での物産展
リコーとリコージャパンは新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の拡大という事態のなか、8,000個のフェイスシールドを3Dプリンターで生産し、感染症指定医療機関(特定感染症指定医療機関及び第一種感染症指定医療機関)などに感謝の気持ちを込めて無償提供しました。
フェイスシールド
宮崎県での贈呈式
創業者の名前を冠した市村清新技術財団により、広島市まちづくり市民交流プラザでキッズ・フロンティア・ワークショップが開催されました。参加した小中学生は、コピー機の仕組みについて学んだ後、チームになって実機を分解しました。ボランティアで参加した社員がサポートに入り、質問に答えるなど楽しい学びの場となりました。
ワークショップの様子
埼玉支社は、社員が一息つくリフレッシュコーナーにドリンクサーバーを設置し、代金の一部を埼玉県が支援する団体に寄付しています。また、さいたまスーパーアリーナで行われた「Innovation Saitama 2019」では、休憩コーナーにて来場者にコーヒーとNPO法人 クッキープロジェクトのお菓子を提供しました。メッセージを添えたクッキーを約600人に配布し、福祉への支援と理解を深めていただきました。
寄付付きコーヒーでリフレッシュ
長崎支社は、理工系分野に興味がある女子中高生・女子学生らが将来の自分をしっかりイメージして進路選択することを応援するため、内閣府主催のイベント「理工チャレンジ(通称:リコチャレ)」に参加しました。社員が講演や自社リソースを活用した実験教室を開き、60人が体験しました。
実験教室の説明を聞く学生
「がん患者は24時間、がんと向き合っている」という想いを共有し支援するイベントです。がん患者と支援者、家族、医療者、地域住民がタスキをつなぎながら24時間、山梨県立大学池田キャンパス内を歩きます。山梨支社の社員はこのイベントに参加し、夜間から早朝にかけての警備もボランティアで支援しました。
支援者がキャンパス内を歩く
北海道支社は、「ひろおサンタメール」に毎年参加しています。申し込み者にはメッセージを書き込めるクリスマスカードが届き、代金の一部がチャリティとして、親と暮らせない施設の子どもたちへのプレゼント資金になります。2019年はリコーグループから「ひろおサンタメール」に132人(181通)の社員からの協力があり、「羊ヶ丘養護園」の子どもたち55人にプレゼントを届けました。
届けられたプレゼント
リコージャパンは、全社員が年間で一人1件の社会貢献活動に参加することを目標にしています。各地域の社員が企画して、参加を呼び掛けています。少しでも社員が参加しやすい環境を整えるため、ボランティア休暇や交通費などの支援規定を定めています。
近年は気候変動でなく気候危機という言葉が使われるほどの深刻さから、グローバルでの対応強化が求められています。
生物多様性保全は、長年リコーグループが取り組んできた分野でもあり、リコージャパンも継続して取り組んでいきます。
社員とその家族、お客様、ビジネスパートナー、地域住民の方々といったステークホルダーと共に、生物多様性保全に寄与する活動を拡大することで、地球の再生能力向上に貢献することを目指しています。
地域の自治体・企業・団体(含むNPO)の皆様との連携を強化しながら2017年度から全国で、リコーの森づくり活動に取り組んでいます。また、アジアのマングローブの植林活動も支援しています。
インドネシア・ビンタン島での植林
山梨県「リコーの森にらさき」
福井県「リコー下久米田協働の森」
岐阜県「リコーえなの森」にて森づくり講習会
岐阜県「えなの森」にて全国の生物多様性保全活動推進担当者向けに、第1回目の森の講習会を実施しました。活動の企画や森づくりの知識を身につけ交流を深めました。
佐賀県「どんぐりこ~の森」
沖縄県「やんばるの森」
岐阜県「えなの森」にて全国の生物多様性保全活動推進担当者向けに、第1回目の森の講習会を実施しました。活動の企画や森づくりの知識を身につけ交流を深めました。