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2020特別企画SDGsキーパーソン座談会

画像:2020特別企画 SDGsキーパーソン座談会
川廷
SDGsキーパーソン研修に続き、お声がけいただきまして光栄です。今回は、「リコージャパンのSDGsキーパーソンとはどんな存在なのか?」について迫ってみたいと思います。まずは、皆さんが選ばれたきっかけについて教えてください。
仲野
私は栃木支社で「まちづくりグループ」という営業チームに所属しています。ここは、2018年10月に、全国の支社で初めて立ち上がったグループで、地域活性化をビジネスにつなげるという役割を持っています。ですが、それまで私はOA機器の営業担当でしたので、具体的にどういったことをやればいいのかイメージできないでいました。
ちょうど同じ頃、全社でSDGsキーパーソンの募集をしていまして、「私のやるべきことは、もしかするとSDGsに貢献していくことと近いのかな?」と直感的に思い、自分から立候補することにしたんです。
山本
私がSDGsキーパーソンに選ばれたのは2018年の秋頃だったのですが、それまではソリューション推進部の責任者として、拡販のためのプロモーション企画などの仕事をしていました。そのような時にSDGsキーパーソンの募集が長野支社長宛てにありまして、「支社内で影響力を及ぼせる人」ということで、候補に入れていただいていたようです。
実は、その半年後には役職定年が決まっていまして、これからは裏方として若手社員のバックアップをしていこうかなと考えていた時期でした。SDGsに関しての知識はほとんど無かったのですが、シニア世代の活躍できるステージとして勧めてくださったので、引き受けてみることにしました。
村田
私は関西エリアで人事・総務の仕事を担当しています。SDGsキーパーソンになる直前までは事業所、建屋の管轄が主な業務内容でした。2018年1月に大阪・堺筋事業所の大きな移転プロジェクトがあったのですが、それがちょうど終わった頃で、ほっとひと息していた時期でした。突然、当時の関西地区の責任者から呼ばれて、「村田さん、“SDGs姐さん”と呼ばれるようになって!」と直接指名を受けたんです。その時は、「えっ! まさか私が?」と、とても驚いたことを覚えています。
川廷
三者三様ですね。それぞれSDGsについて勉強されたと思いますが、全容を知っていくうちにどのように感じられましたか?
山本
SDGsキーパーソン研修で川廷さんの講義を受けた時に、「これはやりがいがあるな」と感じたのですが、それと同時に、スケールの大きな話なので「どうしよう、できるかな?」と不安になりました。ですが、他支社の活動を聞いていくうちに、「小さなことからでも良いからやってみることが大切なんだな」と分かり、刺激を受けたことを覚えています。
村田
SDGsへの学びについては、自主的に外部のセミナーや「2030 SDGsカードゲーム」といったイベントに参加して勉強しました。そうすると、次第に人とのつながりが増えてきて、新しい情報も入ってくるようになり、どんどん楽しくなってきました。また、私はキャリアコンサルタントの資格を活かして、大学の教育ボランティアにも参加しているのですが、就職活動の場面でも「持続可能」というキーワードがよく出てくるので、学生さんの間でもSDGsが広がりつつあるんだなと感じました。
仲野
私の場合は、お客様との意見交換をして、社内浸透での苦労話や取り組みのアイデアなどを共有しながら学びを深めていきました。そうした中で、まちづくりという考え方の中には、どんなテーマであってもSDGsが必ず入り込んでくるんだなという感覚を持ちました。以前から、現在の地方自治体が求めていらっしゃるものは、「絆を深めていく」ことだなと感じてはいたのですが、それがすなわちSDGsなんだなということが明確に分かってきたように思います。
川廷
皆さん色々な背景をお持ちで、リコージャパンが持つ人財の多様性と奥行きの深さを感じます。次に、SDGsを広めていくために、どのような活動を進められてきたか教えてください。
村田
私は、まずは社内への浸透活動に力を入れました。SDGsを全社として取り組むためには、社内の皆さんに認知していただかなくてはなりません。そこで、リコージャパンとしての姿勢を伝えるために、社長のメッセージをしっかりと理解してもらうことから始めました。私を含めてSDGsキーパーソンは3名いたのですが、朝礼・夕礼の時間などを利用して、事業所にいる約350名全員のところへ説明に行きました。
その後は、これも全員に「SDGs宣言カード」を書いてもらいました。これは、「買い物にはエコバッグを持参します」とか「マイボトルを持ち歩きます」など、身近なことで良いので“自分ごと化”してもらうことが狙いです。ちょうどG20大阪サミットが開催されていた時期でしたので、廃棄プラスチックの削減に取り組むと宣言される方が多かったように思います。
また、「メリハリのある働き方」についても力を入れました。例えば、単に「早く帰ろう」と呼びかけるだけではなくて、急ぎでない仕事は明日に回すとか、会議も進め方や役割、持ち時間を決めて行うなどメリハリ勤務を徹底し、そうしたこともすべてSDGsにつながる活動なんですよと、“SDGs姐さん”の目を光らせていました(笑)。
 
画像:社員からのおすすめ本のライブラリ 社員からのおすすめ本のライブラリ
画像:ViCreAで提供するドリンクは、グラスに紙ストローで提供し環境負荷を削減 ViCreAで提供するドリンクは、グラスに紙ストローで提供し環境負荷を削減
画像:SDGs宣言カード SDGs宣言カード
川廷
SDGsの17のゴールは相互に関わり合っていて、包括的に考えることが大事です。村田さんは、普段のお仕事でオフィスビルの管轄をされていて、立体的・構造的な理解が得意な方ですから、そういった素質が活かされているのかもしれませんね。山本さんはいかがでしょうか。
山本
長野県は政府が進めている「SDGs未来都市」に選ばれているのですが、2019年に入って2つの大きな動きがありました。1つめは、「官民連携によるSDGs普及促進事業者の公募」です。長野支社では、県内イベントを活用したSDGs普及活動をテーマにした企画を提案したところ、無事に採択され、「長野県×リコージャパン信州SDGs普及促進実行委員会」が発足し、活動をスタートすることができました。2つめは、「SDGs推進企業登録制度」というものが2019年4月に創設され、これにも申請して登録が認められました。
長野支社では、こうした自治体との連携をベースにさまざまなイベントを企画し、SDGsの普及に取り組んでいます。企業・団体向けのイベントでは、長野市と松本市で開催した「長野県SDGs推進企業 実践事例フォーラム」があります。これは、私たちと同じようにSDGs推進企業に登録されたお客様と一緒に、SDGs活動事例を発表するという内容です。県民向けのイベントでは、特に次世代を担う子どもたちへSDGsを伝えていきたいという想いから、子どもが楽しめるさまざまな企画を用意しました。中でも好評だったのが、リコー製品を活用した「SDGsデジタル紙芝居」で、小学校向けに出前授業をやって欲しいというオーダーもいただいています。
 
画像:長野県SDGs推進企業 実践事例フォーラムでのトークセッション 長野県SDGs推進企業 実践事例フォーラムでのトークセッション
画像:SDGsを伝えるデジタルでの紙芝居 SDGsを伝えるデジタルでの紙芝居
川廷
自治体と組んで地域の企業を巻き込むことができたというのは、非常に意義のあることだと思います。日本では「官民連携」という言葉がよく使われますが、どちらかというと現代は、「民」が自分たちの事業で収益をあげていくために、「官」と一緒にやっていくという考え方が主流です。そのモデルケースを見せていただいたような気がしました。仲野さんはいかがでしょうか。
仲野
栃木支社でも、地域活性化のお手伝いをしながらビジネスにつなげるという特徴的な事例が2つあります。1つめは、宇都宮市で立ち上げた「まちづくりアプリ」です。栃木県では今、地域コミュニティが希薄化して地域の担い手がいないという問題を抱えています。そこで、もっと市民に地域コミュニティに参加してもらうきっかけが作れないか、という発想から生まれた事業です。このアプリには、「ボランティアポイント」というものがあり、地区のボランティアにエントリーし、実際に参加することで貯まっていきます。貯まったポイントは、施設の利用券やバスカードなどに交換でき、それを使って街に出ていただくことによって、さらなる賑わいが生まれるといった循環型システムになっています。
2つめは「メモリアルアーカイブ」です。全国では少子化による学校の統廃合が進んでいますが、日光市立野口小学校も2020年3月に残念ながら閉校を迎えました。そこで、学校に残っている古い写真をスキャンしたり、最後の教室の姿を360度カメラで撮影するなどして、146年の歴史をデジタルアーカイブ化し、いつでも思い出に触れることができるようにしましょう、という企画が実現した事業です。この取り組みは、教育文化という面でお役立ちできていると思いますし、今後は、重要文化財や自然遺産などにも活用できるのではないかと考えています。
川廷
まさに事業そのものがまちづくりに貢献する形になっていますね。リコーの技術力が活かされているところも素晴らしいですし、地域活性化のアイデアや引き出しの多さという部分でも驚かされます。社外の方々の反応という点ではいかがでしょうか。
仲野
私自身、民間企業のお客様や大学などから依頼を受けて、SDGsについてお話させていただく機会も多いのですが、その時に、「コピー機の会社だと思っていましたが、地域貢献にこんなにも取り組んでいらっしゃるのですね」とか「すごく感動しました。ぜひインターンに行かせてください」というお言葉をいただくこともあります。SDGsはコミュニケーションツールだと言われますけれども、そのことを強く実感することができました。
山本
私もSDGsの社内浸透についての相談や、県への登録制度に関する質問を受けることがよくあるのですが、そういったお客様の課題を解決していくことによって、お客様自身がさらにSDGsを広げていこうと努力されるようになっていきます。ビジネスの現場から社会へ、つながりが生まれているなと感じます。
村田
私はお客様との関係力強化につながっているという実感があります。関西地区には関西SDGsプラットフォームという団体があり、そこから派生したSDGs環境ビジネス分科会でリコージャパンの取り組みを紹介させていただくこともあります。そうしたことをきっかけに、私たちが展開しているLiveOffice「ViCreA」に来場いただける機会も増え、お客様とのつながりが強くなったという声もいただいています。
 
画像:市民協働のまちづくりアプリ 市民協働のまちづくりアプリ
画像:閉校前の学校の様子を360度カメラRICOH THETAで記録 閉校前の学校の様子を360度カメラRICOH THETAで記録
川廷
SDGsが、これまで課題意識を持っていたのに行動できなかった人たちの背中を押してくれたり、人と人とをつないでくれることで、新たなビジネスの可能性が生まれていますね。その中で、SDGsキーパーソンである皆さんの存在が良い起点となっているなという印象を受けました。最後にひと言ずつ、今後の抱負をいただければと思います。
村田
SDGsは、「社会貢献でお金儲けするなんてけしからん」というものではなく、「SDGsを使ってどんどん事業を進めてください、そうすることによって活動の輪が広がっていくんですよ」というところに良さがあると思います。ですから、今後もビジネスにつながっていくような支援ができたらいいなと思います。
山本
長野県内は他県に比べて、SDGsの取り組みが活発なのかなと思いますが、まだまだ社内浸透の面で課題を持たれているお客様が多いように感じます。そういったお客様のお手伝いができるように、今後も勉強を続けていきたいと思っています。そして、成功事例を増やしていって、広くお客様にも展開していければと思います。
仲野
私は今後もまちづくりを通してSDGsにアプローチしていきたいです。新型コロナウイルスの影響で世の中の価値観も大きく変わりつつあり、これまで求められていた「賑わい」というのも、ソーシャル・ディスタンスや衛生面に配慮した形で求められる時代に突入しました。また、働き方も多様化する中で、地方都市だからこそ担える役割もあると思います。そういった時代の流れとともに、リコージャパンとしてできることを模索しながら貢献できればいいなと思います。
川廷
皆さんありがとうございました。

座談会を終えて

画像:座談会を終えて

皆さんSDGsをご自身なりにマスターされつつありながら、同時に多くの人を巻き込んで、主体性を持って取り組まれていることがよくわかりました。私から見ると、皆さんは明らかに“地域のSDGsキーパーソン”だなと思います。会社からミッションとして与えられたものを、ひとつのやりがいとして昇華されているという姿を拝見して、仕組みとしても素晴らしいものであると感じました。今後のご活躍を期待しています。