SDGsコミュニケーションブック2021
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RICOH JAPAN SDGs Communication Book 2021リコーの技術で、持続可能な未来へ 期待が高まるIoT社会に向けて、周辺環境に存在する光や熱、振動などから発電する環境発電(エネルギーハーベスティング)、充電を必要としない自立型電源が求められています。リコーは複合機の開発で培った有機感光体の技術を応用し、工場や倉庫などの低照度の室内光で発電する固体型色素増感太陽電池を開発しました。 色素増感太陽電池は、室内光の微弱な光において良好な発電性能を示す次世代型太陽電池として注目されています。新製品は、最大出力を従来製品より約20%向上させたほか、マイナス30℃までの低温環境下でも対応可能としました。これにより、照明機能の付いた冷凍用の倉庫やショーケース内のセンシングをはじめとする多種多様な環境で使用することができます。固体型色素増感太陽電池環境発電技術(エネルギーハーベスティング) リコーは植物由来のポリ乳酸(PLA)を独自技術で発泡させることで新素材「PLAiR」を開発しました。焼却しても大気中の二酸化炭素を増加させず(カーボンニュートラル)、また、土の中など一定の環境下で水と二酸化炭素に分解する(コンポスタブル性)という特性を持っています。緩衝・梱包材料から商品トレイまで幅広く対応することが可能なため、石油由来プラスチックの代替素材として早期の実用化が期待されています。植物由来の新素材「PLAiR」固体型色素増感太陽電池を搭載した「RICOH EH 環境センサーD101」は、温度・湿度・照度・気圧といった環境情報を取得できる環境センサーデバイスです。小型で電気工事や配線が不要なため、工場、倉庫、オフィスや店舗などさまざまな場所に設置することが可能です。屋内の明かりで高い発電力を発揮するリコーの固体型色素増感太陽電池とビフレステック株式会社が選定した高性能のリチウムイオンキャパシタを搭載し、1日1時間程度のパソコン操作でマウスを利用する際は充電不要※1、※2、※3 で利用できます。※1 パソコンを使用中に、マウス操作を5%程度行う場合※2 照度600lxで折り畳まずに充電を行う場合※3 自然放電等を考慮しない弊社計算値であり、保証値ではありません。様々なプラスチック成型加工品光合成発酵重合乳酸● カーボンニュートラル● 生分解性バイオマス資源の循環サイクル(ポリ乳酸の例)とうもろこし等の植物(でんぷん・糖)ポリ乳酸(バイオマスプラスチック)焼却・熱回収コンポスト処理H2O・CO2しなやかさと強さを両立した発泡PLAシートリコーは1936年の創業以来、常にお客様の視点に立ち、企業使命として技術革新を行ってきました。長年かけて磨いてきた安心・快適・便利をかなえる技術力で新たな価値を生み出し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。◆ 組み込み製品例07

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