香川大学と取り組むICTによるイノベーション創出、培ってきた技術で地域活性化に貢献する。

From: リコージャパン香川支社

2022年07月20日 12:00

この記事に書いてあること

皆さん、こんにちは!香川支社の渡辺です。

今回は、リコージャパンとお付き合いの長い香川大学との取り組みについて紹介していきたいと思います。

香川大学と弊社は、実は2018年から包括連携協定を結ばせてもらっており、地域の活性化に向けた取り組みを一緒に行なっています。

そこで今回は、香川大学と長年活動している、弊社香川支社の大森と支社長の今村に、大学との地域活性化の取り組みについてインタビューしました。

香川大学と連携し、ICT(情報通信技術)で地元香川に貢献する。

渡辺:

大森さん、今村支社長、よろしくおねがいします!

今村:

よろしくおねがいします!

渡辺:

長年にわたって香川大学と活動されているわけですが、そもそも香川大学とはどういった繋がりがあったのでしょうか?

リコージャパン香川支社 大森孝幸

大森:

実は包括連携協定を結ぶ2018年以前から香川大学とは一緒に活動をしています。

社会貢献活動の一貫として、香川大学・富士通・リコージャパンでICTを使って街を良くするという、「香川 ICT まちづくりアイデアソン」という活動をしてきたり、大学の研究交流や学会の中でリコーブースを出展させてもらったりしていました。

あとは共同研究の実証実験の立ち会いやお手伝いなどもさせてもらうなど、色々な活動をやっていましたね。

渡辺:

これまでの活動を経て、包括連携協定にも繋がってくるのですね。では、香川大学との包括連携協定ではどういった取り組みをおこなっているのでしょうか?

大森:

内容としては香川大学との連携を強化して、地域の発展のために地域活性化に向けた研究交流・人材交流・人材育成・技術開発交流に係る包括連携協定というものになっています。

連携範囲としては4つの事項があげられております。

香川大学とリコージャパンとの連携の範囲

  • 香川大学におけるICT(特にメディア技術)を活用した教育力向上に関する事項

  • 地域におけるICT(特にメディア技術)を活用した地域の賑わいの創出や交流人口増加など地域活性化に関する事項

  • 地域におけるICT(特にメディア技術)を活用した新しいビジネスやイノベーションの創出に関する事項

  • 香川大学における研究力向上に関する事項

大森:

こういう事項について、香川大学とは包括連携協定を結んで活動しています。

地域活性化のための共同研究。

渡辺:

香川大学との連携事項はどれも大切なことだと思いますが、特に重要だと捉えていることはありますか?

大森:

ICTを活用した地域の賑わいの創出やビジネス・イノベーションの創出に関しては、大学からも注目されていることですね。

渡辺:

なるほど!具体的な事例についても聞かせてください。

大森:

ビジネス・イノベーションの創出でいうと、香川大学とは毎年のように株式会社リコーと共同研究を実施しています。そこに私たちリコージャパン株式会社(香川支社)も一緒に参画させてもらって、これまでに様々なシステムを開発してきました。

KadaPam(カダパン) 観光ガイドブック生成システム [概要]
KadaTabi(カダタビ) 観光ガイドブックの自動生成システム
KaDiary(カダイアリー) 観光日記生成システム [概要]
KadaPos(カダポス) 広告表示プリントシステム [概要]

大森:

こういったシステムを、リコーグループで協力しながら共同研究をやっていました。さらに、実証実験もおこないますので、立ち会いや機材の提供、そのほかにも色々と一緒にやっていますね。

渡辺:

いろいろ開発していますね! 特に観光向けのものが多いですかね。こういった開発においてどういった技術が活きているのでしょうか?

大森:

特に活きている技術としては、メディアの部分で画像認識技術が非常に注目をされています。

実際に画像認識技術+複合機をベースとしたシステムの開発、印刷物に着目した印刷システムの開発もおこなっています。

渡辺:

培ってきた技術が地域活性化にも繋がっているのですね。

観光地での実証実験、行動分析から観光資源を再発見。

香川県の小豆島で実証実験(写真は小豆島の風景)

渡辺:

実証実験もおこなっているということでしたが、場所はどこでおこなわれたのですか?

大森:

最初が小豆島で、2回目にやったのが弘法大師発祥の地でも有名な善通寺市ですね。

渡辺:

実際に実証実験に携わってみて、何か発見はありましたか?

大森:

観光客の行動分析ができたことは非常に良かったかなと思います。

実証実験をやったのはKadaPam(カダパン)という、旅の思い出を記録する観光ガイドブックを中心にやらせてもらったのですが、例えば、観光地を巡るときは景色や自分たちと一緒に写真を撮影しますよね。

撮影したら写真データは、観光ガイドブック生成システムに記録されていき、記録をたどっていくと実際にどのような順番で観光地を巡っているのか、どういったところに観光資源があるのかなど、実際の行動から分析ができるようになるのです。

渡辺:

観光資源!それはすごく貴重なデータですよね。

大森:

そうですね、共同研究として文部科学省の評価結果にも記載いただけたので、香川大学にとってもリコーグループにとっても、評価をいただけたのではないかと思います。

県内経営者の課題を深掘り、真の要因を探る学生たち。

渡辺:

香川大学の学生とも関わりはあるのでしょうか?

大森:

ありますよ。共同研究の実証実験でも関わりますし、研究室に訪問してお話しすることもあります。

渡辺:

実際に学生と関わってみてどうでしょう?気づきなどはありますか?

大森:

まず驚いたのはプレゼン能力の高さですね。

コロナ禍前はゼミで一緒に行動することもあったのですが、学生と話していると僕らが考えていること以上に深く考えられているし、かつプレゼン能力も高いという。

渡辺:

素晴らしいですね!

大森:

コミュニケーション能力も高いですよ!

最近はコロナの影響で対面は難しいのですが、研究室などで交流させていただくと、コミュニケーション能力の高さに驚きました。本当に私たちが学ぶことも非常に多いですね。

今村支社長なんかは、経済学部の先生や学生と小豆島でワーケーションに行っているので、学生との接点も多かったと思いますよ。

渡辺:

そうなのですね!今村支社長から見た学生たちの印象はどうでしたか?

リコージャパン香川支社長 今村剛也

今村:

大森さんが話していたように、コミュニケーション能力が高いし、ヒアリング能力も非常に高いですね。

小豆島で1週間ほどワーケーションをおこなって、空いている時間で優良企業との交流会をおこなったときの印象が強いかな。

その時はオリーブ油とか化粧水などを作っているオリーブ園にお邪魔して、経営者の課題についてヒアリングをおこなったのですが、学生たちのヒアリング能力の高さには驚きましたよ。

経営者の困りごとの話に対して、深掘りの質問がどんどん出てきて、最終的に真の要因がどこにあるかを探っていける能力がすごかったですね。

私がアドバイスをいただいたぐらいの感覚ですね(笑)

渡辺:

私たちとは違う視点からの切り口は、学ぶことが多そうですね!

大森:

そうそう、先ほどお話しした観光ガイドブック生成システム「KadaPam(カダパン)」は学生が思いついたアイデアで、共同研究をやるにあたっては学生の発想でシステムを開発しているのですよ。

例えば、実際に観光地を見に行ってみると、観光パンフレットが帰りのフェリー乗り場や電車の駅で捨てられていることがありますよね。

観光の思い出として観光パンフレットを残してもらうためにはどうしたらいいのか、という発想です。

実際に自分の写真とか顔が載っていると絶対捨てられないですよね(笑)

渡辺:

いい発想ですね!学生たちの地域を想う気持ちが、カタチになったのですね。

これからの取り組みに向けて。

渡辺:

香川大学との取り組みはまだまだありそうですが、今後一緒に実現していきたいことはありますか?

大森:

そうですね、共同研究をやっている観光ガイドブック生成システム「KadaPam(カダパン)」なんかはコロナ禍の前から対応していたのですが、何とかビジネス化に繋げていきたいところですね。

リコージャパン香川支社発のソリューションとして市場に出すという活動は今も諦めずにやっています。

あとは今後香川大学のデジタル化、DXが進んできたとき、恐らく香川県内の自治体でも発展していくのではないかと思っているので、ぜひともDXの領域にも関わっていきたいですね。

今村:

私としても2つあって、1つは大森さんが言ってくれたように、開発してきたシステムのビジネス化を進めて、事業として成り立たせていきたいという思いはあります。

そして香川発の事例を世に出していきたいですね。

それともう1つ、歴史的にこれまで取り組みを続けてきたおかげで、リコージャパン香川支社の採用に対して、学生からの関心度が上がってきていると思います。

弊社のことを知っていただく機会が、香川大学の中でも増えてきていることが要因としてあると思います。私たちとしても地元の学生と一緒に働けることに期待していますから、もっともっと学生たちが魅力に感じてもらえる取り組みをしていきたいですね。

渡辺:

これからも香川県の地域発展への期待に応えていきたいですね。本日はインタビューお疲れさまでした。

関連記事はこちら(香川大学のサイトへ)

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