Work Style
リコージャパンを語る
03
~ワークスタイル編~
人事・コーポレート本部
人事センター長
滝井 信幸 NOBUYUKI TAKII
現在、リコージャパンにはおよそ1万8000人もの社員が在籍しています。その一人ひとりがいきいきと誇りをもって働き、お客様に感謝されることに喜びを感じ、その結果として顧客への提供価値を高めていくというのがリコージャパンの大きな方針です。それを成し遂げるための「人づくり」を何よりも重視し、たいへん力を入れて取り組んでいます。
「人づくり」のテーマは大きく4つあります。まず一つ目は、個人個人が自立して能力を存分に発揮できるようにすること。さらに、その強い個が集まったチームでさらに高いパフォーマンスを出せるような環境をつくること。三つ目は、人財の多様性を認めて公正に活躍の場を提供するダイバーシティを推進し、個人やチームの力をいっそう向上させていくこと。そして最後が、社員全員がオンもオフも充実させて幸せな生活が送れるよう、健康経営を実践していくことです。ちなみにリコージャパンは、2018年から4年連続で「健康経営優良法人2021(大規模法人部門)~ホワイト500~」に経済産業省から認定されており、健康経営に定評のある企業として知られています。
「健康経営優良法人2021
(大規模法人部門)~ホワイト500~」に
4年連続で認定されました。
個人の能力を高めていくためには、もちろん本人の成長意欲が大切ですが、会社としてもさまざまな人事制度で社員の希望を受け入れ、できるだけ本人のやりたいことと仕事がマッチするような環境を整えています。また、当社ではそれぞれの業務に求められる専門性を可視化して社内に公開しています。そこから自分の得意分野を見定め、キャリアアップのためには何を身につけていくべきかを自分で判断できる仕組みも設けています。
チーム力の向上は、お客様のお困りごとを解決するために不可欠なことです。私たちがおつきあいしている企業のお客様はさまざまな悩みを抱えていらっしゃり、それは一人の専門性だけでお応えできるようなものではありません。さまざまな人財の知恵を集めることで、本当にお客様のお役に立てるソリューションが提供できる。時には組織をまたがって助け合うことも必要であり、そうした行動が評価される仕組みも導入しています。
私たちは、多様な個性や価値観を尊重し、それを活かすことのできる環境を整えることで、組織に新たな活力が生まれると考えています。ダイバーシティの推進はリコージャパンにとっても極めて重要なテーマのひとつであり、さまざまな施策を展開しています。たとえば、人材の採用においては外国籍の方々にも広く門戸を開放しており、日本人と同等の基準で選考しています。昨年、新卒で入社したSE職の20%はアジアを中心とした外国籍の人財であり、社内では外国人社員がもはや当たり前の存在になりつつあります。また、シニアの方々や障がい者の方々にも活躍の機会を提供しており、ハンディキャップをお持ちでもストレスなく働ける職場環境づくりにも努めています。
ええ。女性社員がいっそう活躍できる体制を整えていくことにも力を入れています。すでにリコージャパンでは、女性の活躍推進に関する状況などが優良な企業として、厚生労働大臣より「えるぼし」の最高位(3段階目)の認定を取得しています。また、優良な「子育てサポート企業」として同じく厚生労働大臣から「プラチナくるみん」の認定も受けており、仕事と育児を問題なく両立しながらキャリアアップできる環境です。女性の管理職も増えています。会社としても、すべての女性社員が大事な戦力であり、仲間として一緒に長く働いてほしいと思っています。
また、男性社員が育児休暇を取得するのも当たり前になりつつあります。当社では、出産後の2年間に好きなタイミングで育休を取ることができ、子供を持つ男性社員の半数以上がすでに取得済です。さらに、こうして働きやすい職場をつくるためには、組織の上に立つマネジメント層の理解が欠かせません。そこでリコージャパンでは、ダイバーシティを理解し、人を活かすマネジメントをする「イクボス」の存在が必要だと考え、役員をはじめ全組織長によるイクボス宣言を実施しています。
「働き方改革」に関しては、リコージャパンは世間でも進んでいる企業だと思います。AI(人工知能)やRPA(ソフトウェアロボットによる業務自動化)など最新のICT技術をフル活用して業務プロセスを改革したり、あるいはお客様と接する社員全員にタブレットPCとiPhoneを提供して先進的なモバイルワーク環境を整えるなど、生産性を高めて業務時間を短縮する取り組みがいくつも繰り広げられています。
昨今のコロナ禍によって多くの企業が出社制限するなど混乱を招きましたが、リコージャパンは以前からテレワークを導入しており、スムースに在宅勤務にシフトすることができました。
現在も、社員とその家族の安全のために在宅勤務制度を拡充して継続しており、勤務時間のほとんどを在宅でテレワークすることも可能です。在宅勤務が難しい営業職に関しても、自宅からお客様のもとへ直行直帰する勤務体系が認められており、通勤時間を節約して業務の生産性を高め、オフタイムの充実にもつながっています。今後、ウィズコロナ・アフターコロナの社会の変化に合わせて、社員が幸せに働けるように勤務体系も絶えず改善していきたいと考えています。
リコージャパンは、ES(従業員満足)とCS(お客様満足)を両立させる経営を追求しています。すなわち、お客様の満足を得るためには、まず従業員が満足して働くことのできる会社でなければならないという考え方です。これからも、従業員が働きやすい環境、働きがいを持って仕事に臨める環境を整えていくとともに、自らが実践して得たワークスタイルのノウハウをお客様に「お役立ち」として還元していきたいと考えています。これから多くのお客様が、生産性向上のためのワークプレイスの変革や、多様な働き方の実現を求められていきます。私たちが得意とするICTを活用し、私たち自身の経験を踏まえて、それを強力に支援する企業でありたいと考えています。
リコージャパンではさまざまな職種で人財を求めていますが、いずれの職種もお客様に常に寄り添い、絶えず自己を成長させることができます。自分の故郷で、地元の中堅中小企業のお客様とともに成長していくというキャリアも可能ですし、あるいは東京や大阪のビッグマーケットを相手に、自分の能力を試すというキャリアも選択できる。年に1度、自己申告制度で将来のキャリアプランを詳細にアピールできる機会があり、会社もそうした個人の希望に沿う機会を可能な限り提供しています。自分の人生のフェーズに応じて、やりたいことを自分で選び、さまざまな経験ができるのが、リコージャパンの大きな魅力だと思います。
私は個人的に、リコージャパンは一生懸命努力する人を後押ししてくれる会社だと強く感じています。上から押さえつける人も、足を引っ張る人もいない。ぜひここでみなさんがやりたいことを実現し、一度きりの人生を豊かにしてほしいと思っています。