エス.ラボが独自開発したペレット溶解積層方式3D プリンターは、射出成型用ペレットを3D プリンターの造形材料として使用するもので、従来の熱溶解積層型3D プリンターでは難しかった大型サイズの造形を、高速かつ低ランニングコストで実現します。また、造形材料をフィラメント化する必要がないことから従来では造形することが出来なかった、硬質な材料や軟質な材料の造形をすることも可能です。今回発売する「GEMシリーズ」では、車のバンパーのような大型部品の少量生産をサポートします。また材料の自由度が大きく、ユーザー自身による材料開発も可能です。
「GEMシリーズ」は、エス.ラボ社独自開発の「Granules Extrusion Modeling テクノロジー」により、造形の生産効率を最大化すると共に、高い材料自由度を実現しています。
従来の材料溶融押出方式では、フィラメント状に加工した樹脂材料をギアで押込むことで、ノズルから吐出するための圧力を発生させていました。
このため、構造がシンプルで小型化には有利ですが、吐出スピードや使用できる材料の硬度に制約がありました。Slabでは新たに3Dプリンターに搭載可能な超小型押出成型機を開発することで、樹脂ペレットから直接造形が可能となりました。
押出成形機構を用いて、樹脂ペレットから直接造形するため、単位時間当たりの吐出量を大幅に増加させることが可能となりました。
このため、フィラメントを用いる従来の3Dプリンターと比べ、圧倒的な高生産性を実現しました。複数のノズルの径を有し、使用する材料と造形品質、造形時間のバランスを考え、ノズル径を選択することで生産効率を最大にすることができます。
従来の材料溶融押出方式では、フィラメントを用いるため、材料特性に大きな制約がありました。
GEMシリーズではペレットから直接造形できるため材料自由度が高く、対応可能な硬度が大変広くなりました。
特に、GEM800/550Dは、ガラスやカーボンなどの成型のフィラーの混入も可能です。
このため、お客様専用の材料開発が可能となっています。
GEM800 | GEM550D | GEM650G | GEM2100GD | |
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造形方式 | ペレット溶解積層方式 | |||
ノズル数 | 1 | 2 | 1 | 2 |
最大造形サイズ(XYZ) | 800×400×400 mm | 550×400×400 mm | 650×400×400 mm | 2,100×1,000×1,000 mm |
標準ノズル径(mm) | 0.5mm , 1.0mm , 2.0mm , 3.0mm , 4.0mm , 5.0mm , 6.0mm | |||
最大XY移動速さ(mm/s) | 300 | 500 | ||
本体サイズ(W×D×H) | 1,470×1,100×1,800 mm | 3,950×2,200×2,300 mm | ||
本体重量 | 420kg | 430kg | 430kg | 2,000kg |
入力電源 | 三相200V 30A | 三相200V 40A | 三相200V 40A | 三相AC200V 60A |
テーブルヒーター | 加熱式テーブル | |||
テーブルヒーター最大温度 | 100℃ | |||
データ入力形式 | STL | |||
データ転送方法 | USBメモリ/イーサネット転送 | |||
ギアポンプ | なし | なし | あり | あり |
付属ソフト | Simplify3D |
※製品の外観、仕様は改良のため予告なく変更させていただく場合があります。