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工場やオフィスのコスト削減に役立つアイデアを紹介|削減しやすいコストの種類や成功事例など解説

From: 働き方改革ラボ

2023年12月22日 07:00

この記事に書いてあること

工場で発生するコストは、オフィスなどで発生するコストとは種類や考え方が大きく異なるものがあります。この記事では、工場のコスト削減を検討している方に向けて、コスト削減に役立つアイデアを紹介します。合わせてコスト削減の成功事例も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

※2023年2月に公開した内容を更新しました

企業にかかるコストの種類と削減方法

はじめに、オフィスと工場をあわせて企業全体にかかるコストの種類と削減方法を解説します。

オフィスにかかるコストの種類と削減方法

では、オフィスにかかるコストの種類と削減方法の詳細を見ていきましょう。

1.人件費・交通費

まず、人件費は一時的なコスト削減には有効です。ただし、リストラや賃金削減は、社員のモチベーションや企業力を低下させ、デメリットも多い方法ともいえるでしょう。仮に人件費を減らすならば、限られた人数・労働時間でも業務が回るように環境を整える必要があります。対策なしで人材を減らすと、品質低下や納期遅延に発展しかねません。

人件費に関連するコストとして、交通費が挙げられます。人件費を減らせば自ずと交通費も減ります。人件費を減らさずとも、通勤費、社用車のガソリン代、外出時のバス・電車・タクシー代など、業務にかかわる交通費も工夫次第で削減可能です。なお、交通費のなかでも出張時に使用したものは宿泊代や出張手当など出張費扱いになるので注意しましょう。

2.オフィスの光熱費・通信費(電気、ガス、水道代)

オフィスの光熱費や通信費は一見すると削減が難しいと思われがちですが、そのなかでも電気代は実は削減しやすいコストです。たとえば、オフィスで電気を点ける際にはすべてではなく必要な分だけ点けるようにする、点灯時間を決めるなどの工夫が挙げられます。点灯時間を決めることで残業時間を減らすこともでき、結果として人件費の削減にもつながるでしょう。

通信費に関しては、インターネット回線の種類や料金プラン、社用携帯を見直すことをおすすめします。具体的には、1つのキャリアに契約をまとめて割引を受ける、法人用の格安プランや格安SIMを利用するなどの節約方法があります。

3.消耗品費

会社で使用する文具等の備品をいきなり減らすのではなく、まずは管理方法を見直すことから始めてみましょう。現状が備品を自由に持ち出しできる環境なのであれば、コスト管理の意図を伝えた上で記録を残すなどのルールを作れば、消耗品に関する社員のコスト意識も高まります。

また、導入には機器の購入や準備など初期コストがかかりますが、長い目で見た場合、印刷コストの削減としてペーパーレス化の推進もおすすめです。紙情報をデータ化することで紙書類の保管費用の削減や、検索性の向上など業務の効率化にも繋がります。

工場にかかるコストの種類と削減方法

次に、工場でかかるコストの種類と削減方法を見ていきましょう。

製造原価として工場でかかるコストは、原料の調達にかかる「材料費」、人件費の一部であり、製品を製造するためにかかる「労務費」、材料費と労務費以外の「経費」です。

1.材料費

まず、材料費は仕入先との交渉が必要です。一方的に値下げを要求すると、仕入先からの印象が悪くなり、取引を打ち切られるケースもありますので慎重に検討しましょう。また、同じ材料をなるべく安いところから仕入れるなどの工夫も検討できます。

製品の品質を維持できなければ世間からの信用が低下し、売り上げが落ちる恐れがあるため、材料の品質を落とす安易なコストカットは控えるべきです。製品の主要部分を占める直接材料費は品質を維持し間接材料費の方でコストを抑えるなど、メリハリをつけて検討する工夫をしましょう。

2.労務費

労務費のうち、製造に関わる直接工や間接工を減らして労務費(人件費)をコストカットしようとすると手が回らなくなる可能性があります。そのため、事務など製造に関わらない従業員を減らすための効率化などをするといいでしょう。ただし、オフィスの人件費と同じくリストラなどは不満につながる可能性もあるため、慎重に行いましょう。

3.経費

経費のうち、賃貸で工場を営んでいる場合は、交渉次第で賃料を下げられるかもしれません。しかし、物件のオーナーとの関係性がこじれる可能性もあるため、自社の都合だけで賃料の値下げを要求することは控えるべきといえます。賃貸契約の場合も確認するといいでしょう。

また、光熱費のなかでも、オフィス同様に電気代は見直すメリットが大きいです。工場では照明や空調、製造装置の稼働など電気の使用量が多く、見直しによって大幅にコストを削減できる可能性が考えられます。

研究開発費は直接的な利益を生み出さないかもしれませんが、企業の成長には欠かせない部門です。より良いサービスや商品を生み出すために、研究開発費はしっかり確保しましょう。

工場やオフィスのコスト削減に役立つアイデアを紹介

先述した内容をまとめると、削減しやすいコストと削減しにくいコストは下記のとおりです。

  • <削減しやすいコスト>
  • 光熱費
  • 通信費
  • 交通費
  • 消耗品費
  • <削減しにくいコスト>
  • 人件費
  • 材料費
  • 研究開発費

光熱費や通信費といった経費は、コストのなかでも削減しやすい支出です。この章では工場のコスト削減に役立つ具体的なアイデアを紹介します。

1.電気使用料金を削減する方法

電力自由化にともない、多数の新電力が誕生しました。新電力はこぞってお得なプランを用意しているため、自社にあったプランを選べば電気使用料金を節約できます。

また、インバーター方式の照明に変更する、省エネ効果の高いLED照明へ変更する、照明数を間引くなどで節約しましょう。とくに、LED照明に変更すると周囲の温度上昇を防げるため、空調コストも削減できます。

LED照明に変更する際は、初期費用がかかる点を理解しましょう。また、高温環境ではLED照明が破損するリスクがあります。LED照明の使用推奨温度は5~40℃といわれています。製造現場に設置する際は、製品に支障がなく、かつLED照明の使用推奨温度範囲内での温度を保つよう、注意してください。

2.ガス使用料金を削減する方法

ガス会社の見直しをすると、割安な契約プランを見つけられる可能性があります。都市ガスの自由化がスタートしており、多数の業者がガス事業に参入しています。料金形態が複雑であるため、見積もりを取る、専門業者に相談するなどして自社にあったプランを選びましょう。

3.水道使用料金を削減する方法

水道料金の見直しとしては「自家水道システム」の導入が挙げられます。自家水道システムは、井戸水や工業廃水を利用するものです。上水道を使わない分水道料金を節約できますが、地下水脈を調査し井戸を掘る、浄水器を導入するなどの作業には初期費用がかかります。

また、使用した水道の排水から「消失水」分を差し引くと、下水道使用料金の削減が可能になります。消失水の調査や測定、計上にも初期費用がかかりますが、中長期的にみると、導入するメリットは大いにあります。

4.労務費(人件費)削減につながるアイデア

いっけん削減が難しそうな労務費の削減につながるアイデアとして、長時間労働の是正など働き方改革にかかわる内容を紹介します。

1.作業の流れを見直すなど業務改善を行う

業務改善を進めるためには、業務内容とフローの見直しが必要です。まずはどのような業務があるかを洗い出し、フローを可視化させましょう。

次に、無駄な業務を削減し、社員を必要不可欠な業務に注力させます。残業時間を減らすことで労務費を節約できるでしょう。なお、必要と判断した業務については、効率のよいフローになるよう見直して生産性を向上させるよう心がけることをおすすめします。

2.AIやロボット、IoTなどを導入し労務費を削減する

ルーティーンな業務があれば、AIやロボット、IoTなどに任せましょう。ロボットはプログラミングどおりに作業し、AIを活用すると多少の応用作業も可能です。また、IoTを導入すると、離れた場所から製造設備などをコントロールできます。

高機能な設備を導入すると初期費用がかかりますが、労務費は削減できます。将来的な利益を見越して、設備の導入を検討しましょう。

3.アウトソーシングを活用し労務費を外注費に変えコスト削減する

コア業務以外で削れない業務があれば、アウトソーシングを検討しましょう。固定費となっていた労務費を外注費にまわすことで、コスト削減が見込めます。繁忙期のみのアウトソーシングも可能です。

コスト削減につながった成功事例を紹介

労務費のコスト削減につながった成功事例について、それまでにあった課題と改善の経緯を紹介します。

クラウド型業務支援ソフトを事務所と製造現場の情報共有に活用

株式会社浅越製作所では、在庫管理の情報共有不足が課題でした。紙による入力の記入漏れや、現場と在庫管理部門との情報共有のタイムラグなどにより最適な在庫管理ができていませんでした。

クラウド型の業務支援ソフトを導入したことで、現場のタブレットで入力したデータを在庫管理システムに反映し、リアルタイムでの管理が可能に。無駄な在庫や発注を削減することができました。

世界のオンリーワン企業。創業140年以上の精密な製造技術とグローバル競争力をデジタルが支える 浅越製作所(岡山) | 製造業(機械)のICT導入事例 │中小企業応援サイト

図面や現場写真をIWBに投影し、遠隔地との手軽で効率的な情報共有を実現

味の素エンジニアリング株式会社は、関係者間の情報共有が課題でした。工場の図面や現場写真を使ってコミュニケーションを取るためには、従来のWeb会議システムでは限界がありました。

IWB(インタラクティブ ホワイドボード)を導入して図面や写真を投影したところ、投影物に書き込みながら説明できるようになりました。結果、コミュニケーションが効率化して、労務費も削減できています。

お客様事例(味の素エンジニアリング株式会社 様) | リコー

コスト削減の導入ステップ4つ

これまで工場やオフィスにかかるコストの種類と削減方法を解説しました。実際にコストを削減するにはどのような手順を踏めばいいのでしょうか。この章では、コスト削減の導入ステップを4段階に分けて解説します。

1.削減すべきコストを把握する

まず、削減すべきコストを把握しましょう。たとえば労務費(人件費)を減らしたい場合、ただ減らそうとするのではなく、労務費(人件費)のうちどのような項目から減らせそうか、なるべく細分化して考えるといいでしょう。

2.削減のプランを作成する

削減すべきコストを把握したあとは、削減のプランを作成しましょう。どのくらい減らすのが現実的なのか計算することで具体的なイメージがしやすくなります。また、ペーパーレス化など一時的にコストが増える場合は、どのくらいの期間でその費用を回収できるようになるのかも考えた上でプランを練ることが必要です。

3.プランを実施する

削減のプランを作成後は、プランを実施しましょう。かかわる従業員が多い場合は、あらかじめ共有し、共通認識を持っておくことでスムーズに実行に移せます。新たなツールの導入が必要になった場合は、きちんと講習会などを開催することでコスト削減の実施にあたっての負担を減らすことも可能です。

4.結果を分析し、改善を繰り返す

ただプラン通りに実施したとしても、すべてがうまくいくとは限りません。月単位などで結果を分析し、いくらコストカットできたのか、どこでつまずいたのかなど見ていきましょう。そうして改善を繰り返すことで、コストカットを実現できます。

コスト削減を目指す際のポイント・注意点

コスト削減は、企業全体をみて取り組む必要があります。これからご紹介する注意点を踏まえながら、企業の将来を見据えてコスト削減計画を立てましょう。

コスト削減により業務の質や生産性が下がることを防ぐ必要がある

コストを削減する際は、業務の質を維持し、生産性の低下を避けねばなりません。無駄の撲滅に努める一方、将来性がある事業については資金をかける意味があります。コスト削減に向く内容と、削減に不向きな内容を明確に区別するようにしましょう。

長期的に成果を上げることを目標にする

一時的なコスト削減ではなく、長期的な成果を目標にしましょう。計画なしに研究開発費や人件費の削減などに踏み切っても、製品の研究・開発などがうまく進まず、顧客からの信頼を落としてしまうかもしれません。一方、初期費用がかかる施策でも、コスト削減につながるならば進めるべきです。

また、定期的なコストチェックも重要です。既存コストを把握し、削減効果が得られているか確認しましょう。

まとめ

今回の記事では、工場やオフィスにかかるコストの種類や削減方法を解説しました。

工場で削減しやすいコストとして、光熱費や通信費などの経費が挙げられます。労務費を見直す際には業務を見える化し、無駄を省くといいでしょう。

また、コスト削減の際は、業務の質や生産性を維持できるかどうかも重要です。ご紹介した注意点を踏まえながら、企業の将来性を考えて、コスト削減の計画を立てるようにしましょう。

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記事執筆

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