製品開発に3Dプリンターを導入して2年
今では試作品製作だけでなく最終製品の出力まで活用する「欠かせない存在」

株式会社金星様は、全国の警備会社や鉄道・交通関係の企業などに向け、警備・防犯・安全用品などの企画から製造、そして販売までを主に行っている企業です。2年前に3DプリンターHP Jet Fusion 3D 4200を導入され、熱中症対策に有効なパーソナルクーラー「コンパシリーズ」の開発に使用。これにより製作期間が大幅に短縮され、試作と改良を繰り返すことで品質を向上させ、最終製品の造形まで活用できるようになり、より良い製品をスピーディーに世に送り出しています。

株式会社金星様 事例第1弾はこちら>>

株式会社 金星 様
所在地:
(本社)東京都千代田区
(MMC/MRC)群馬県前橋市
従業員数:
160名(グループ全体)
主な業務:
◎警備及び安全に関する衣料、装備品、機器類、資機材の企画、販売、レンタル、
◎環境改善、省エネ、省資源に関する機器類の開発、販売 他
URL:
https://www.kinboshi-inc.co.jp/

トライ&エラーがスピーディーに行える3Dプリンターは理想の製品づくりに最適

試作品づくりが容易に行える3Dプリンターの導入により、デザイン確認や耐久性テストなどを納得行くまで繰り返すことができ、理想の製品を目指せるように。また、これまで数ヶ月かかった開発期間も数日に短縮。テストマーケティングの評価をすぐに反映して製品化することができるので、顧客満足度もアップ。スピーディーな開発サイクルは社内の部門を超えたコミュニケーションが活発になり、よりお客様のニーズに沿った製品作りが可能になりました。

3Dプリンターを導入して2年経過後の感想

1. 試作とテストをスピーディーに繰り返せるので、納得行くまでデザインや耐久性などの品質を追求できる。

2. これまで数ヶ月だった開発期間が最短数日まで短縮され、クリエイティビティでスピード感あふれる製品開発が可能になった。

3. 早い開発サイクルにより、お客様・営業・開発の交流が活発化。お客様ニーズにマッチした製品づくりができ、顧客満足度も向上。

導入した機器/サービス

お客様インタビューCustomer Interview

株式会社 金星 代表取締役 石井一史様
株式会社 金星
代表取締役
石井一史
株式会社 金星 前橋事業所 / 所長代理 飯田浩様
株式会社 金星
株式会社 金星 前橋事業所 所長代理
飯田 浩
株式会社 金星 営業部 企画営業課リーダー 佐藤 拓様
株式会社 金星
株式会社 金星 営業部 企画営業課リーダー
佐藤 拓

造形品を最終製品としてリリースできる品質へ

スピーディーに試作・テストを繰り返すことで検証データを取得し品質を改善

HP Jet Fusion 3Dプリンターで造形したものを、最終製品としてリリースするには大きな課題がありました。それは、造形する場所により、強度や形が変わってしまうというところ。これまでの射出成形には無い問題でした。私たちは造形部品の試験片を作り、それを様々な形で色々な場所に配置し、どの条件でどのくらい強度が落ちるのかなどをテスト。そのデータを把握し造形時の条件を詰めることで、最終製品としての十分な品質と強度というものを実現しました。

HP Jet Fusion 3Dプリンターで造形したものを、最終製品としてリリースするには大きな課題がありました。それは、造形する場所により、強度や形が変わってしまうというところ。これまでの射出成形には無い問題でした。私たちは造形部品の試験片を作り、それを様々な形で色々な場所に配置し、どの条件でどのくらい強度が落ちるのかなどをテスト。そのデータを把握し造形時の条件を詰めることで、最終製品としての十分な品質と強度というものを実現しました。

厳しい環境下での耐久テストを経て高品質な製品へ

品質の基準としているものに耐熱テストがあります。 例えば、試作部品を125度の環境に置き、24時間かけて塗装にウキが出るかどうかというのを検証しています。この耐熱テストにより、どの塗料が適しているか、耐久性のある材質はどれかなどを選定してきました。 耐久性の次には見た目の美しさの部分や、造形としてのデザイン性などを加えることによって、高品質な製品を生み出して行きたいと思っています。

品質の基準としているものに耐熱テストがあります。 例えば、試作部品を125度の環境に置き、24時間かけて塗装にウキが出るかどうかというのを検証しています。この耐熱テストにより、どの塗料が適しているか、耐久性のある材質はどれかなどを選定してきました。 耐久性の次には見た目の美しさの部分や、造形としてのデザイン性などを加えることによって、高品質な製品を生み出して行きたいと思っています。

導入2年経過後の効果

製品開発のワークフローに完全に溶け込んでいる3Dプリンター

HP Jet Fusion 3Dプリンターを導入したことにより、3ヶ月〜6ヶ月かかっていた製品開発が早い時は数日ほどで新しい製品が出来上がってくるようになりました。試作品もコストをかけずにすぐに製作できるので、アイデアがすぐにカタチになる。そんなクリエイティビティでスピード感あふれる製品開発が可能になりました。今はもう完全に私たちのワークフローに溶け込んで一体となっている、そんな印象です。

HP Jet Fusion 3D 4200

HP Jet Fusion 3D 4200

試作と改良のサイクルが早くなることで、お客様・営業・開発が連携したものづくりを実現

製品開発は、営業がお客様からいただいた要望に対して、開発部門が製品開発をするという流れです。3Dプリンターの導入後は早いサイクルで試作品が上がってくるようになり、それを社内だけでなく、実際にお客様に見ていただいて評価をもらい、それをすぐに反映した試作品を作るという流れができるようになりました。開発サイクルの中にお客様とお客様にもっとも近い営業が組み込まれることで、開発も、よりお客様に近く、お客様のニーズに合ったものづくりができるようになりました。そのような開発体制に少しずつ変わっていったというのは大きな効果だと思っています。

製品開発は、営業がお客様からいただいた要望に対して、開発部門が製品開発をするという流れです。3Dプリンターの導入後は早いサイクルで試作品が上がってくるようになり、それを社内だけでなく、実際にお客様に見ていただいて評価をもらい、それをすぐに反映した試作品を作るという流れができるようになりました。開発サイクルの中にお客様とお客様にもっとも近い営業が組み込まれることで、開発も、よりお客様に近く、お客様のニーズに合ったものづくりができるようになりました。そのような開発体制に少しずつ変わっていったというのは大きな効果だと思っています。

今後の展望

3Dプリンターによって、今までにない新しい製品がスピーディーに創造できる

今回導入させていただいたのはHP Jet Fusion 3Dプリンターですが、私たちとしてはこれで終わりではなく、例えば金属加工ができる3Dプリンターを導入し、金属製の製品を開発するなど、そのような3Dプリンターのノウハウを蓄積しつつ、対応できる分野をどんどん広げていきたいと考えています。3Dプリンターを使用することで、どんな分野でも私たちがいちばん最初に事業を展開できるような、そんな会社を目指しています。

  • 今回導入させていただいたのはHP Jet Fusion 3Dプリンターですが、私たちとしてはこれで終わりではなく、例えば金属加工ができる3Dプリンターを導入し、金属製の製品を開発するなど、そのような3Dプリンターのノウハウを蓄積しつつ、対応できる分野をどんどん広げていきたいと考えています。
  • 3Dプリンターを使用することで、どんな分野でも私たちがいちばん最初に事業を展開できるような、そんな会社を目指しています。