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2D図面不要!
3Dモデルから高精細な工業用模型をスピーディーに造形

試作製造
  • #PA12 #コスト削減 #納期短縮

プロファイル

企業 輸送機器部品製造
部門 開発部
3Dプリンター社内活用状況 一部で利用

事例概要

事例概要
  • 展示会やコンペ、顧客説明時に構造や機能など技術力を分かりやすく説明するために、模型を製作しているが、高精細な模型は部品点数も多く、切削、貼り合せで製作していたために、納期も費用もかかっていた。
  • ある展示会で、『リコー 3Dプリンター出力サービス』ブースの造形サンプルを目にした。高精細な模型や試作品から実物大の車のバンパー等、全て3Dプリンターで作られたものを見て、相談することにした。
  • 複雑な機構部品も"3Dプリンターならではの設計"により一体で造形できるため、構造が複雑でも2週間くらいと提案をもらった。
  • 3Dプリンターを始めて活用して模型製作したが、コスト・製作納期、社内工数が大幅に削減でき、有用性があった。

従来はどのような課題があったのですか?

技術力を分かりやすく説明するための工業用模型

製造業や建築・建設業向け展示会等で見かける技術説明用の模型は、自社の技術力や製品仕様をわかりやすく表現する重要な販促ツールです。大型の製品・設備はサイズや重量の問題から現物を展示できない場合があり、構造や機能、デザインを説明する際にも模型が有効です。

技術力を分かりやすく説明するための工業用模型

コスト・納期・準備の手間が負担に

技術力や製品仕様をわかりやすく表現するために重要な模型ですが、1点しか製作しない為、コストを考慮して切削や貼り合わせで製作していました。しかし、複雑な機構部分を持つ場合、部品点数も多く、実際に動作するところを再現できるレベルの強度と精度を持たせると大きなコスト負担につながる上に、納期的にも長くかかるという課題がありました。また製作を外部に委託する場合、設計を3DCAD上のモデルで進めていても、製作指示用に2DCADデータを別途用意し指示書を作成する必要がありました。

3Dプリンターでどのように課題を解決されましたか?

3Dプリンターなら複雑な形状でもコスト・納期を抑えられる

展示会で『リコー 3Dプリンター出力サービス』ブースに展示してあった造形サンプルを見た際に、3Dプリンターの特性や造形時間などの説明を受け、工業用模型に利用できることがわかりました。
リコー3Dプリンター出力サービスの造形時間や費用は、大きくはモデルの容積に比例しています。シンプルな形状の部品でも、加工が多い複雑な形状や機構を持つ部品やモジュールでも、同じ容積であれば同程度の時間や費用で造形が可能とのことでした。複数部品を組み立てて動作できるようにするモジュール部品でも、組付けた状態で造形ができるということで、組み立て工数も削減できることが判ったのは大きな成果でした。
また、発注前にリコーの技術者と相談した際に、3Dプリンターの特性を活かした設計に修正できると提案をもらい、3Dプリンターでの造形は初めてで設計ノウハウがない中でしたが、品質を向上させるためのアドバイスを得ることができました。
今までは、切削と貼り合わせで複数の部品を製作した後に組み立てを行っていましたが、3Dプリンターで一体造形することで省コスト・短納期を実現できました。

3Dプリンターなら複雑な形状でもコスト・納期を抑えられる

リコー3Dプリンター出力サービス活用したメリット

  • 3Dモデルデータを渡すだけ!2D図面は不要
    リコー3Dプリンター出力サービスでは、3Dデータをもとに3Dプリンターで造形可能。従来のような加工者向けに2D図面を追加で起こし指示を書き加える手間が不要なため、作業工数が削減。
  • 豊富な材料バリエーションと技術サポート
    模型の構造や用途、サイズ、納期、予算等に合わせて、仕様や品質を満たす最適な造形方式・材料・仕上げ加工などを技術者からトータルに提案してもらえる。
    製品と同じ色や表面性を再現させる場合や、展示会でより目立つ模型を製作する場合は、表面を研磨で仕上げる、塗装を施すといった後処理を行うことで、高品質な仕上がりを実現。
  • 造形サイズの縮小・拡大にも対応
    模型希望サイズやコスト・納期に合わせて、造形サイズの縮小・拡大が可能。リコーの技術者が3Dモデルを原寸から3Dプリントの造形サイズに最適となるように修正。またサイズの縮小に伴って薄肉化した部位の修正や、造形に必要な部分のみのデータ切り出しにも柔軟に対応してもらえる。

3Dプリンター導⼊後の効果はいかがですか?

1点ものの工業用模型を試作会社に依頼すると大きなコスト負担と短いといえないリードタイムを必要としていましたが、3Dプリンターでの製作にすることでコスト削減・納期短縮・準備の工数削減が実現できました。

Qualityの改善

RESULT01

Qualityの改善

  • 3Dプリンターの特性を活かした設計に修正することを提案してもらい、複雑な機構を持つモジュール部品を実際に動作原理が確認できる品質で用意できた。
  • 3Dモデルサイズよりも縮小して模型を製作する場合でも、サイズの縮小に伴って薄肉化した部位の修正をしてくれ、造形時の失敗を防げた。
Costの改善

RESULT02

Costの改善

  • 切削と貼り合わせで用意していた工業用模型と比べて大きなコスト削減を実現
Deliveryの改善

RESULT03

Deliveryの改善

  • 希望納期に合わせた造形方式や一体造形の提案もしてくれ、複雑な形状・機構でも大きなリードタイム短縮を実現
  • 製作指示用に2DCADデータを別途用意し指示書を作成する必要がなく、内部工数も削減

Why RICOH (リコーだからできる事)

リコーは3Dプリンターをものづくりの現場で20年以上にわたって活用してきました。 製品の試作に始まり治具製造、さらには最終製品製造へと適用範囲を広げております。 2014年以降、自社で蓄積してきたノウハウを活かして 3Dプリンターの販売や3Dプリンター出力サービスを提供しております。

3Dプリンター出力サービスでは、お客様のご要望やご予算に合わせて 最適な造形材料・造形方式・後加工などをご提案しています。 従来の加工方法(切削/射出成型など)とは異なる、 3Dプリントの特性を最大限に活かした造形を丁寧にご支援します。